糖代謝のお話vol.750
さて、突然ですが、
エネルギーとして、
人間がメインとして、活用できるものは何でしょう??
これは、
糖質もしくは、
脂質ですよね。
タンパク質も使われますが、エネルギー効率が非常に悪い。
そもそも、人の体はよくできていて
体の機能としても、
普段日ごろからよく食べているもの、メインで食べている栄養を使いたがりますし、
そのメインで使っている栄養が不足すれば不足を補おうと貯蓄する働きがあります。
例えば、日頃、
糖質制限を行っていて、お肉や油や魚などの油をしっかりとっている方は、脂質をエネルギーとしてメインで考えるようになります。
糖質もその逆の仕組み機能があります。
これは、筋肉の関係で考えると、
とってもわかりやすいです。
皆さん病院で寝たきりになったと想像してください。
脚の筋力が確実に落ちますよね。
足を骨折して入院して、退院した際には、左右の足の太さが全然違いますよね。
まさに、
この現象が、エネルギーでも起きるわけで、
つまり、炭水化物を摂取していなければ
そもそも使っていない機能でありますから
炭水化物の処理能力は低下していきます。
つまり、ここでは糖質の処理能力ですね。
つい先日も標準体重よりも低い若い女性の方は、
耐糖能が肥満の方よりも高いと言う記事を書きましたので、参考にしていただければと思います。
では、結論から言うと
できるだけ未精製の炭水化物、
穀物や果物などを摂取して、それをエネルギーに変える能力が求められるかと思います。
当たり前ですが、3大栄養素はどの栄養素も必要ですし、ただ余ればそれは余剰エネルギーですから、エネルギーとして貯蓄されます。
食後にご飯を食べたりし、
高血糖が続いたり、倦怠感や強い眠気など
糖尿病の患者さんのような症状があるのは、こういった糖質の処理能力を上げておく事で改善する事は十分に可能だと思っています。
ここでよくあるのが糖質を摂取して、ダイエットをしていきたいと言う方の中には、
糖質を取ると、どうしても太ってしまいました
という声。
この声はとても多いのですが
想定できることとしては
そもそも今までが糖質や全体的な栄養も含め、かなり我慢をしなければいけないような制限をしている食事内容になっていたパターン。
つまり、その増えた体重がそもそも今の状態の中であなたにとっての普通であると言うことです
もう一つは
食事から摂取した糖質は、
血中に取り込まれて
体の各細胞の栄養素となり、
その後余った糖質は
グリコーゲンとして肝臓や筋肉に運ばれる形となりますが
このグリコーゲンと言うのは、1グラムにつき、4グラムの水分を引き込む働きがあります。
一般人、およそ400gと言われてますが
ですから、短期間で糖質を制限した際に、体重が落ちた場合の内訳は、
ほとんどがこの水分や浮腫ですが、
結果的に2〜3キロ、体重が落ちるのは普通だったりします。
もう一度言うと
水分とグリコーゲンが体から出ていくとということです。
ここを理解しない方が結構多かったりしますよね。
糖質は全て悪者
糖質を取ったら、太ると言う方は、
摂取した糖質がエネルギーとして使われていたり
自分のカロリーの範囲内であれば
脂肪になる事は、基本的にはないはずです。
で、脂肪を分解、そして燃焼しようと
エネルギーを作ろうと思うと、
もうお分かりですよね。
そのためのエネルギーがいると言うことです。
それがここでいうと最初に話した
糖質や脂質ですね。
基本的には、こういった栄養が
最終的には、ATPというエネルギーに変換されて
日々の日常生活のエネルギーとして使われています。
このATPを作る場所は、
生産工場は、基本的には全身の筋肉中だったり臓器だったりと全身であり、
その生産工場がミトコンドリア。
確かに、糖質を摂取しない方法をとれば
肝臓で糖新生といいアミノ酸などを分解して、エネルギーを作ることはできますが
その分、肝臓が疲弊したり、体の倦怠感や、脂肪の分解も阻害されるとも言われています。
結局のところは、活動量を上げて
できるだけ日ごろから加工食品を避け
バランスよく栄養摂取して、常にエネルギーを体の中で回していくサイクルを作っていく必要があります。
だからこそ、日ごろから糖質制限をしていたり、活動量が少なかったり、体脂肪が体に多かったりすると、こういった糖質を処理する機能が働きにくかったりするので、
どこまでいっても、生活習慣の見直しやあなたに合ったライフスタイルの中でのダイエットやボディーメイクをしていく必要があります。
かなり長くなってきましたw
そろそろまとめに入ります。
ちなみに、果物や野菜は、
糖質の代謝を高めることにもつながりますので、
加工食品などを食べる場合は、
できるだけ未精製のもの、
果物などもデザート感覚で食べてあげると食欲としても安定するし、糖質の代謝機能も高まっていくので、この辺も参考にしてもらえればと思います。
またまた2000文字超えてしまいましたので、
今日はこの辺にしておきたいと思います。
少し言い忘れましたが、
きゅうりやトマトやバナナも
糖質の代謝を高める食材だったりしますので、
その理由にカリウムがあります。
その理由はまた明日詳しく説明しますが、
どちらにしても食べないければ、代謝も上がらないし、エネルギーも作り出せない。
なんか、この流れってお金の仕組みと似てません?
お金は使わなければ回らないし、
経済も回らない。
自分のところで、貯金だけしていても、誰もハッピーにならないように、
経済と言う言葉は
経世済民
「世の中をおさめ、民をすくう」が由来ですが
社会や人々が、人や物の金で価値を交換しながら、経済を回していくように、
人のカラダもいろいろな栄養素を取りながら、取り込んだり、それを使ったりしてしっかり循環させていきたいですね。