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一人が淋しくなった時に読む詩『一人は賑やか』(茨木のり子さん)

これは茨木のり子さんの詩『一人は賑やか』の一節です。

一人でいるとき淋しいやつが
二人寄ったら なお淋しい
おおぜい寄ったなら
だ だ だ だ だっと 堕落だな

自分に突きつけられた気がしました。
淋しい時に寄り合った関係は長続きしなかった。恋人でも、友達でも。

そして、この詩はこう締めくくられます。

恋人よ
まだどこにいるのかもわからない 君
一人でいるとき 一番賑やかなヤツで
あってくれ

まさに私の願望でもあったので驚きました。
茨木のり子さんが同じように考えていたのだと思うと、とても嬉しかったです。

人間は親しくなると、つい寄りかかりたくなります。でも、寄りかかるのは仲良しなのではなく、甘えなのだと気がつきました。
何年経ってもこの人といた方が、一人の時より賑やかだと思える人と出会いたいものです。出会えないのであれば、無理に探さなくてもいいとも思っています。




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