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[介護Tips]ナツメロの活用[在宅でも!]

介護に、ナツメロが効果的なのは、昔からの常識ですが、自宅で環境を整えておられる方はどれだけおられるのか・・・

かくいうわたしも、まったくやってませんでした。

昨日、ようやくやってみたので、そのあらましをご紹介

まず、音源について

今は、動画サイト(YouTube)に、ずらりとコンテンツが上がっているので、よりどりみどり。
昔は古いレコードを再生した、ノイズまみれのものしかありませんでしたが、今は丁寧にノイズが取り除かれています。もう感謝しかありません。

たとえば、どんなコンテンツがあるかというと

「戦前の流行歌」「昭和20年代の流行歌」「昭和30年代の流行歌」「昭和歌謡名曲集」等々、
歌手ごとだと「藤山一郎」「春日八郎」「高峰三枝子」「李香蘭」等々
歌番組の録画もあるので、かなりのバリエーションを用意することができます。

それをダウンロードするわけですが
たとえば、こんなサイトがあります。
https://ja.savefrom.net/189/

使い方までは解説しませんが、
低画質なら無料でダウンロードできます。
ナツメロの音だけが欲しいなら、それで充分です。

ただし、そのサイトからダウンロードできるのは
動画ファイル mp4なので
それを音声ファイルに変換する必要があります

たとえば、こんなソフトを使って変換します。

fre:ac - free audio converter
検索して ダウンロードしてインストールして使います
解説はしません
ある程度、自分でやれる人でないとつまづいた時に
結局、出来ない、疲れただけ となりかねないからです。

アドバイスとしては、mp3に変換するのではなく
WAV(Windows Wave File output)がいい
です。

音を加工できるからです。

どうして音の加工が必要かと云うと
古い音源をノイズ処理したものは高音がかなりカットされがちで、高齢者には聞き取りづらいから
です。
音声を編集できるソフトで、高音を強める必要があります。

音声を編集できるソフトは、わたしはこれを使いました。

SoundEngine Free
https://soundengine.jp/software/soundengine/

やり方
ハイジェネレーターで、まず高域補完をやります
これはカットされた高音を疑似的に付け加えるものです
ヴィジュアルを表示させ
どの周波数から上がカットされているかを調べて
11000kHz以上を18dB上げるとか指定するわけです

その後、グラフィックイコライザー
4khzから少しずつ上げていきます。
若い人なら、耳に刺さるくらい高音を強調したほうが
高齢者にはちょうどよいというか それでもまだ足りないくらいかも

そんなふうに編集してから
mp3(高音質モード)に変換してもいいわけですが
メモリに余裕があれば、Wavのままのほうが音はいいです。

再生機について

SDやUSBメモリーを再生できるステレオがあれば
いうことなしです。
それらが使えなくても
CD-Rに焼けば、CDコンポで再生できます。

しかし、新たにCDコンポを買うのはおすすめしません
安い製品は、CDドライブがすぐに壊れたとか、かんばしくないコメントが
割とあったからです

手堅そうなのは、国産のボイスレコーダー(microSDが使えるヤツ)を
再生機にする方法
です。
それのイヤホンジャックから ステレオのアンプにつなぐとか
新たに買うなら アクティブ・スピーカーという
アンプが内蔵されたスピーカーにつなぐ

ナツメロとしては、十分な音が出ます。

以上、雑な書き方で申し訳ありませんが
パソコンとオーディオのことが少しわかる方に相談されれば
わかっていただけるかと
思います。

最後に、我が家で起こったこと

ナツメロをサプライズで鳴らしたところ

認知症の父「やかましい!」

ボリュームを下げて 鳴らしつづけること十分

聞き覚えのあるフレーズが出てきたところで
口ずさみ始めました!
本人の意志に反して、口が勝手に動き出した感じ

半時間くらい経過して ようやく頭が状況を理解したようで
ナツメロを聴く姿勢にになりました

そこで 母親も参加

母親の方は、涙ぐむという展開に
昔の光景が、どっと蘇ったそうです

そこで、二人それぞれに
記憶の断片を語ったり

「この曲は知らない」

「なんや これ知らんのか?」

とか。云いあったり

歳は三つ違いなんですが
疎開したか してないかとか
町育ちか田舎育ちか
商売の家か農家か
歳の差以上の 差が浮き彫りに

ともかく
期せずして、感動的な一夜となりました

ということで 大雑把ではありますが
ご紹介させていただいたという次第

おすすめ です。ぜひ

毒を一つ吐くと、
認知症のススリよりはるかに効果があるかと
副作用ゼロで こころまで通いますし~

追記
 パソコンとテレビをつなげば、動画サイトをそのままテレビに表示できるかもしれません。やったことがないのでわかりませんが、たぶんできるでしょう。しかし、画面見せるのは一長一短だと思います。思い出を呼び覚ますのは、音だけのほうがいいような気がします。
 特に、昭和四十年以降の「ナツメロ番組の録画映像」は、いまいちです。音だけだと昭和二十年代の音を聴いていると錯覚できても、映像見るとそうではないことがバレてしまうということと、年取った歌手の姿を見ると、がっかりする面もあるので。
 まあ、でも映像によっては、見てもらった方がいいものもありそうですね! いろいろ試すのもコミュニケーションになりますし。



見出し画像は peacedesさんの作品です。
ありがとうございます。


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