作詞講座 第六回 「作者だけが知っている」
まずは、これを読んでもらおう。さだまさしの「案山子」の一節だ。
この歌詞の中「金頼むの一言でもいい」、このフレーズを正しく理解してる人はどのくらいいるだろう。
これは、さだまさしの実体験だという。お金に困って公衆電話から実家に、仕送りを求めて電話をかけるのだが、当時はテレフォンカードなどない(もちろん、ケータイもない)。
お金がないから10円玉1枚だけで公衆電話を掛ける。10円でかけられる時間はほんの数秒(関東から長崎までだし)。それで、とにかく、電話に出た誰にでもいい「金