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アンドロイド サラの自伝

この物語はゲーム「デトロイトビカムヒューマン」のその後を描いたお話です。 ゲームの結末をご存知の方のみ、読み進めることをおすすめします。 それでは、どうぞ。 ↓↓↓ 私はサラ。アンドロイド。 カナダのオタワ工場出身。 マーカスが起こした「自由への行進」の12年後に生まれました。 あの時多くのアンドロイドがカナダへ亡命し、カナダ政府は国境に近いトロントやオタワにアンドロイド保護区を作りました。政府の協力の元、亡命したたくさんの父と母達の手によってアンドロイドの工場

    • アルモニアものがたり 第三章 再会と後悔

       まずいことになった。 城は俺が最も来たくなかった、最も恐れていた場所だ。大臣達に見つかればこの一週間ほど何をしていたのか問い詰められる。部下たちの前での振る舞いが知れたら命は無いだろう。いっそあの戦場で死ぬべきだった。 猫が素知らぬ顔で門兵の足元をすり抜け、城内に入っていく。止めないのか、と思わず目で追ってしまったそのとき、門兵と目が合った。 「団、長…?テッド騎士団長!?生きておられたのですね!!!」 まずいまずいまずい!! 「他の兵たちは?!あぁでも、とり

      • アルモニアものがたり 第二章 導き

         川を渡り終え、アルモニア領内に入った。俺は、どっちから来たんだっけ?元いた場所はどこだっけ… 戦以前の記憶がない。俺は騎士団長で、たくさんの仲間を引き連れてこの国境の川まで辿り着き、敵兵と対峙した。それは覚えてる。なんで兵士なんかやってるんだっけ?戦の発端は? だめだ、全然思いだせない。まぁもともと帰る場所なんてあって無いようなもんだから、とりあえず直進しよう。夜になれば適当に宿屋でも…あ、金がない。 考えながら直進を続けると市場に出た。賑わってはいるがやはり戦時

        • アルモニアものがたり 第一章 もがれた翼

           「気づいたようだね」 ふと目が覚めると見知らぬ老婆がこちらを見ていた。見慣れない家具、嗅ぎ慣れない匂い。ここは、どこだ? 「シチュー置いといたから。食べられるなら食べなさい」 そう言われ上半身を起こし、スプーンを口に運ぶ。おそらくこのベッドは他人のものだろう。なんだか居心地が悪い。 「ここは、」 「あんた5日間も眠ってたんだよ。軍兵さん、しかも装備を見るにお偉いさんだろう?あんな惨状、一般人でも目を背けたくなるのに現場にいたら」  あ、ああ、ああああ  記憶の断片

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          愛してる

          愛していた事 今更伝えようーーーー 突然来た手紙の返事。書き出しに頭を悩ませていた。 差出人は、愛しくてたまらないその人だった。 二ヶ月前、僕のもとを去った彼女。彼女は歌うのが好きだった。 学園祭でギターを掻き鳴らし、髪を振り乱して歌うその姿は美しかった。 もともと可愛い方だし気になってはいたけれど、普段大人しいあの子が爆発したその瞬間に僕は堕ちた。 勇気を出して告白して、まさかOKもらえるなんて。てかいままでシングルだったことに驚きを隠せないんだけど。 付き合

          愛してる