バリアだらけのお寺だけど、バリアもそんなに悪くない。
10月8日、3連休の束の間の晴れ。
お寺に来れるなんて思わなかった!という難病や障害があるお子さん家族や、日々忙しなく過ごしている一般の方々約50人が、この日のために体調を整えて全国から参加してくださいました。
当日イベントが成功したのは、「手伝うよ!」と言って下さったボランティアスタッフの皆さん、チーム仁和寺の皆さん、そして個人や企業寄付者の皆さんの強力なサポートがあったからこそです。
今回は、ボランティアスタッフの皆さんへ御礼を込めて、イベント当日の舞台裏レポートをスタッフの皆さんにフォーカスしながらお届けします!
全国から集まったボランティアスタッフは15名
イベントの開催は京都の仁和寺でしたが、ボランティアスタッフは東京、富山、和歌山、愛知、奈良、大阪の全国から集まりました。
早いスタッフは5時起き!
この日のためにスタッフも体調を整えて臨みました。
広い世界遺産の仁和寺の非公開エリアを含む、一部を貸し切って行うイベント。
当日は受付、ワークショップ、親子サポーター、トークショー、誘導、物販、撮影のチームに分かれて準備を進めていきました。
広いお寺の誘導や移動は大変!
物品や人の誘導は仁和寺の僧侶の皆さんと一緒に、サラリーマンや学生の皆さんがテキパキと進めてくれました。迷子になってしまうような仁和寺の構造を一瞬にして把握して、無駄のない動きで裏方に徹してくれました。
非公開エリアのキッチンを贅沢に受付に
一番大切な場所である受付。
難病や障害があるご家族はもちろん、参加者全員にWelcomeな気持ちでお迎えすることと、スマートな対応が求められます。
受付は、30回以上の受付経験を誇る友人と東京おでかけプロジェクトメンバーの嵯峨さんが担当してくれました。
嵯峨さんは第1回おでかけプロジェクトに参加してくださったことがきっかけになり、名古屋から手伝うよ!と新幹線に乗ってやってきてくれました。心強いサポーターの2人です!
ワークショップ準備も出来ちゃう医療スタッフ!
ワークショップの準備は日頃、病児や障害児の支援を行う施設に勤務する看護師と理学療法士の皆さんにお願いしました。
医療的なケアができるだけでなく、工作までできるなんて、本当に多彩です!そしてチームワークのすごさ。普段の現場の動きが想像できます。
メイン会場は金澤翔子さんチームの林さんが大活躍
金澤翔子さんの書のパフォーマンス会場になる大広間では、金澤翔子さんチームの林さんが丁寧にセッティングを進めてくれました。
墨が飛ばないよう入念に養生していきます。
物販スペースは多数の書籍、グッズが並ぶ
「難病の子どもと家族が教えてくれたこと」の出版元であるクリエイツかもがわの社長である田島さんも当日はお越しいただき、特選した本を並べてくださいました。
田島さん自らセッティングいただき、クリエイツかもがわの本づくりに対する想い、あたたかみを感じる空間になりました。
学生ボランティアも物販を担当してくれたおかげで、金澤翔子さんの本やグッズ販売も特別にできました!
トークイベントの司会は日本財団 高島さん
金澤さん達が到着すると、緊張が高まります!
トークイベントの司会をお任せした元同僚の高島さんと金澤さん親子でランチミーティング。事前のミーティングはお話することを確認しつつ、話しすぎないようにするのが本当に難しいですね。
1泊100万円で宿泊を提供している松林庵でのランチでしたが、金澤翔子さん、泰子さんにも気に入っていただけました。
松林庵にご興味がある方はこちら
メディアも8社の記者の皆さんにお集まりいただきました
メディア説明会では、たくさんの質問が飛び交いました。
バリアフリーの環境を整えるにはどれくらいの費用と期間がかかるのか?
診断がおりていないお子さんたちはどうしているのか?等々
そしてこの日、夕方のニュースでイベントを放映してくださったNHKの記者さんは以前富山におられたそうで、この日ボランティアスタッフとして参加してくださっていた看護師と理学療法士のお二人が勤める富山県高岡市の社会福祉法人くるみも取材してくださったことがあるとのこと!
不思議なご縁ってあるんだな~と感じました。
いよいよイベントが始まりました!
受付時間になると続々と参加者が集まりはじめました。
子ども連れのご家族は1家族につき1人の見守りスタッフがお出迎え。
Welcomeな笑顔と気持ちいっぱいに待ち受けます。
ハンドスタンプは金澤翔子さんもスタッフ側に!
まずはハンドスタンプを使ったワークショップから。
みんな1つの作品を作り上げられるか、ドキドキ。
そんなドキドキを察知してか、金澤翔子さんも飛び入りでハンドスタンプのワークショップを手伝ってくれました!
書のパフォーマンスは「笑」と「楽」
そしていよいよトークイベント&書のパフォーマンスタイム。
不思議な光が差し込んでぽかぽか。
うとうとしだす子ども達もいましたが、書のパフォーマンスはみんな、興味津々!
体を乗り出して見ていました。
描いていただいた文字は「笑」と「楽」。
今にも飛び出しそうな文字をスタッフも一緒になって眺めていました。
そしてお庭を貸し切って記念撮影。
仁和寺の閉館は17時。
17時を過ぎてみんなで一緒にお庭へ移動して記念撮影をしました!
そう、仁和寺の貸し切りです。
この移動も一苦労。
誘導スタッフを中心に、作品を傷つけないように移動したり、子ども達の様子を見ながら進んだり。
最後にサプライズ!
記念撮影が終わると、翔子さんの作品が並ぶ寝殿へ。
子ども達にはあらかじめ色紙にもとっておいた手形の上に翔子さんの「笑」の文字とサインをいただきました。
どのご家族もサプライズにびっくり!
笑顔がこぼれました。
バリアだらけの世の中だけど
はじめは段差が多くて固くて、バリアフリートイレもない世界遺産でイベントができるのか、不安がいっぱいでした。
でも、バリアがあることによって
「大丈夫?」
「手伝おうか?」
そんな声がけが自然に生まれているのを見ていると、バリアも悪くないな、と思いましたし、何よりボランティアスタッフ、主催側の仁和寺の僧侶の皆さん全員で知恵を絞り、何度も下見し、アイディアを出し合えた時間が貴重でした。
バリアや障害は、みんなが少しずつ力を出し合えば、超えていける。
そんな希望でいっぱいになった時間でした。
改めてボランティアスタッフの皆さん、本当にお疲れさまでした!
ありがとうございました。
Special Thanks to 小野晃蔵(カメラマン )
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