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アートな読み物

いろいろとアートのまつわる読み物を不定期で投稿していきます!
ヴェルデさん、かるびさんなど美術ライターも参加していただきました。それぞれの切り口のいろいろな読み…
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記事一覧

池田蕉園・輝方『桜舟・紅葉狩図屏風』〜失踪から結婚へ、試練を超えた夫婦の共作

池田蕉園は、明治から大正にかけて活躍した女性日本画家で、美人画を中心に独自の画風を築きま…

マネ『フォリー・ベルジェールのバー』〜複雑な人間関係や社会の階層構造を象徴

『フォリー・ベルジェールのバー』は、エドゥアール・マネによって描かれた絵画で、彼の晩年の…

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上村松園『焔(ほのお)』〜スランプを乗り越え、美人画の枠を超え内面の闇に迫る感情

気品あふれる作品群の中で、際立って異彩を放つ2枚の絵が存在します。それが『花がたみ』と『…

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クレーが最晩年に描いた『忘れっぽい天使』で伝えたかったものは?

パウル・クレーは、バウハウスを退職後、1931年から1933年までデュッセルドルフの美術学校で教…

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ロスコ『ロスコルーム』〜その後の『シーグラム壁画』の行方を追う

1958年、アメリカの抽象表現主義画家マーク・ロスコは、建築家ミース・ファン・デル・ローエと…

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フェルメール『聖プラクセディス』〜フェルメール作品か否か?作品の真作を巡る理由と…

『聖プラクセディス』は、最初はイタリアの画家フェリーチェ・フィケレッリの作品とされていま…

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スタンラン『Tournée du Chat noir』黒猫のポスターで知られるモンマルトルの丘の伝説のキャバレー

「ル・シャ・ノワール(黒猫)」は、ロドルフ・サリが1881年11月にモンマルトルの丘に作ったキャバレーの名前。1896年にテオフィル・アレクサンドル・スタンランが制作した「トゥールネ・デュ・シャノワール」のポスターで特に有名で、数多くの複製が作られています。このポスターは、ベル・エポック時代のパリを象徴する美しいイメージの一つとなり、観光客向けの店舗では多くの商品にそのデザインが使われています。店名の「黒猫」は、エドガー・アラン・ポーの小説「黒猫」に由来しているとも、サリが物

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映画『ビッグ・アイズ』から学ぶ、アーティストの名声と商業主義の狭間

1958年、夫と離婚したマーガレットは、幼い娘ジェーンと共にサンフランシスコに移り住みました…

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画家ベルナール・ビュフェの女性関係というか、男性関係というか。

現在、銀座のギャルリーためながでベルナール・ビッフェの個展も開かれていますので、彼のネタ…

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ボッティチェリ『美しきシモネッタ』〜贋作疑惑に揺れたボッティチェリの傑作

このテンペラ画『美しきシモネッタ』は、丸紅が所蔵する日本で唯一のルネサンス期の巨匠、サン…

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若冲『樹花鳥獣図屏風』〜単なる点描ではない、独自の発想が詰まった奇抜な技法

伊藤若冲(1716〜1800)は、江戸時代中期の京都で独自の世界を築いた画家で、その鮮やかな色彩…

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クノップフ『思い出(ローンテニス)』〜静謐で神秘的な美しさをもたらした理由は?

『思い出(ローンテニス)』(1889年) は、ベルギーの象徴主義画家フェルナン・クノップフの…

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ブリューゲル『バベルの塔』〜東京タワーより高い塔で活動する人々を事細かに描写

神は怒り、洪水を起こして地上の生物を滅ぼそうとしましたが、ノアと契約を結び、彼とその家族だけが生き延びました。ノアの子孫たちは一箇所に集まり、天に届く塔を建てようとしましたが、神が彼らに異なる言語を話させたため、塔は完成せず、人々は各地に散らばりました。この塔は「バベル」と名付けられ、混乱を象徴しました。 バベルの塔は、虚栄心や過剰な自信から、実現不可能な目標に挑む人間の傲慢さや愚かさを象徴しているとされる。一方で、この塔を建設しようとする人々の挑戦心や勇敢さを讃えるメッセ