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親がハマりがちな「認知の歪み」〜 要注意!
客観的に物事を捉ることは難しいが・・・
どんな人でも、物事を完全に客観的に見ることはほぼ不可能です。ですが、できる限り客観的な視点を持つことができれば、余計な心配事に苛まれることは減るはずです。
例えば、お子さんが生まれたときのことを思い出してみてください。
「なんて可愛いんだろう」と思った瞬間、「この子のためなら何でもするわ」と心に誓ったはずです。しかし、その14年後…
「こんな成績じゃ高校に行けないじゃない!ちゃんと勉強しなさい!自分のことなんだから、お母さんは知りませんよ!」
あのときの決意はどこへ消えてしまったのでしょう?なぜ、親の気持ちはこうもブレてしまうのでしょうか。
1, 成績が悪い本当の理由
テストの点数が悪くて嘆く親は多いですが、例えば20点や30点しか取れない理由を考えたことがありますか?
これは勉強が「できない」のではなく、「勉強したくない」という子どもの意思があるからです。それでも多くの親はこの意思を無視し、「これじゃダメ」と判断してしまいます。
もし本当に「この子のために」と思っているのなら、テストの点数で責めるのではなく、こう問いかけるはずです。
「大丈夫?何かあったの?」
2, 子どもの意思を無視する原因は?
なぜ親は子どもの意思を無視し、叱ったり、貶したりしてしまうのでしょうか。その背景には「親の認知の歪み」があるのです。
例えば、「テストは30点ではダメで、せめて70点くらいは取ってほしい」と考える親は多いでしょう。でも、なぜ70点が基準なのでしょうか?
自分の経験から?何となくそう思っているから?
掘り下げてみると、そこに明確な根拠はないことが多いのです。
3, 本当に必要な客観性とは?
学校教育の観点から言えば、授業で習ったことは全て理解する必要があります。30点でも70点でも、100点以外は「十分ではない」のです。
逆に「70点くらいでいい」とする考え方は、フワッとした曖昧な判断でしかありません。客観的に見れば、次のように考えられるはずです。
70点:30点分を理解していない。70点分の努力をした。
30点:70点分を理解していない。30点分の努力をした。
こうして点数を捉えると、この点数だけでは志望校に合格できるかどうか、さらには将来の進学についても、テストの点数だけで判断することは、非常に難しく、30点であっても、人一倍努力を続ければ志望校に合格できる可能性が大きくなりますし、70点であっても勉強をサボれば、不合格になってしまいます。
つまり、テストの結果で、ある程度の将来の予測はできたとしても、それは絶対的な予測ではなく、テストの結果は、あくまでもテストの結果でしかないというわけです。
4, 子どもと向き合う親の役割
「この子のために」と思うなら、親はこう問い続けるべきです。
「あなたは何をしたいの?」
本当にやりたいことが見つかったとき、親は全力で応援すればいいのです。
そのためには、子どもに色々な体験をさせる機会を与えることが重要です。ただし、それは親が強制するものではなく、子どもの意思で選ぶものでなければなりません。
5, 親の認知の歪みを直すには?
子どもが成長するにつれ、親は誰かの成功を我が子に投影して過度に期待したり、他の子と比較したりしがちです。それは子供を見ているのではなく、他人の視点から我が子を見ているのです。でも、最初に抱いた「この子のために」という決意を忘れないでください。
そのためには「もっと他の視点から我が子を見られないだろうか?」という問いを持たなければ、子どもの個性や特性を見失い、親の認知はどんどん歪んでいきます。
すると、感情的に物事を捉えるようになり、「何で思い通りにならないの?」と空回りする子育てに陥ってしまいます。そして、親子のコミュニケーションが取れなくなるというドツボにハマっていきます。
6, 気づきが大切
親自身の認知の歪みに気づけるかどうか。それが子育てにおいて非常に大切なポイントです。子どもの意思を尊重し、真正面から向き合うことを忘れないで欲しいです。
子育ては親にとっても成長の機会。子どもの未来を信じて、寄り添いながらサポートしていきましょう。