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任天堂(ポケモン) VS パルワールド 攻防戦の進捗 ~やっぱり事業停止は怖いよね~

任天堂がパルワールド(ポケットペア)を訴えてから、月日が流れ、パルワールド側に大きな動きがありました!

◎パルワールドがアップデートをして、侵害に関わる部分の機能を修正しました!

そりゃ、そうだよね。。。
色んな世論を巻き込んで、同情を取れるかと思いきや、どちらかというと、パルワールド側の姿勢に対して批判が多く、パルワールド側が劣勢だったので、これは侵害機能を落として、差し止め請求を喰らわない状態にするのがセオリーです。

こうすれば、侵害していた期間の損害賠償はしなくてはならないですが、事業自体は止めることなく稼ぎ続けられます。

◎侵害対象特許:

この結果を招いたのは、やはり機能だけ似ているのではなく、出てくるキャラクタ(パル)のデザインなどもポケモンっぽく、同情の余地が世論から得られる訳もなく、パクり企業がパクって悪いことをしたという印象が強くなってしまったことでしょう。

なお、任天堂(ポケモン)側は、この争いの後に、ポケモンカードゲームのアプリ(通称:ポケポケ)の大ヒットを生み出し、更に良い印象を吹かしています。

パルワールドを作成しているポケットペアの知財担当者が、しっかり、デザイン(著作権・商標権・意匠権)のチェックもして、どういうことが起きるのかを指摘するべきでした。

知財担当者は、ただ、著作権的にはセーフという判断だけではなく、実質的な印象が似ており、業界内の動向からしてよくないというビジネス嗅覚も必要になります。

知的財産権の判断は、つまるところ、当業者(業界)の判断ですべきであり、単なる法だけをみて一律判断をしていては、正確な判断ができなくなります。

ビジネス感覚を学び、法・判例では明確に定義されていない余白の判断を間違えないように、知財担当者はアドバイスをして行きましょう。

 


                        執筆/得地

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