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セロトニン増殖読書実践2(船頭への憧れ)【うつ病復職】
娘の目の充血が何とか治りつつあります。
この感じはアデノウイルスでは無さそうです。
よかったぁ。
この分だと今週末の生活発表会にも間に合いそうです。
え、パパの出席?
パパなんて飾りです。パパの体調なんてものは当日にならないと本人にもわからんのです。
#なんのはなしですか
#賑やかし帯
#挨拶文を楽しもう
#蒼広樹
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ある集まりにも参加できず、本番に弱い子
セロトニン増殖読書計画。第2段読了しました。
トヨタとくればホンダ。
ホンダとくればF1。
ということで2冊めはこれです。
毎日のようにF1サイトを巡回し、DAZNもF1の為だけに契約しているF1マニアな僕にとってはバイブルのようなものです。
ただし、うつ病になってからF1中継を毎戦見逃さない!という情熱を失っています。25年も観続けてきているのに、うつ病になってから半分観ていればいい方でしょうか。
だいぶ回復したはずの今でもこの調子なので、DAZNを解約すべきか悩んでいます。F1の為だけに年32,000円ですから。
脱線しました。
本の内容としては、
セナが走っていた頃のホンダの勇姿をもう一度とぶち上げたF1プロジェクトが準備不足で、ドライバーから「格下クラスのエンジン」と言われるほど低迷しました。
そこでセナの頃のF1エンジン開発を経験し、オデッセイやN-BOXの生みの親である浅木泰昭さんが船頭として切り盛りし始めます。そこから少しずつ戦績が上がり、撤退前最後の年にチャンピオンになるという過程を描いたノンフィクションです。
トヨタの多田さんとホンダの浅木さん
本を読む限り、ものづくりにかける情熱はお互い負けないものを感じました。
さらに面白いのは、よく似ている船頭であること。
「情熱を持って自ら動く」
「わからないこと、困ったことは変なプライドを捨てて社外、部署外に教えを請う、頼る」
「自分が正しいと思えば上司に平気で物申すが、部下の意見は簡単に切り捨てない」
「目標がブレず視野、視座が絶妙で、即断即決できる」
まさに理想の社会人像です。
このような方々が今までの「強い日本のものづくり」を支えてきたのでしょう。現在はお二方とも定年延長の末に退職されています。
読みながら、願わくばこのような上司の下で学びながら何かを達成したかったな、と思いました。
お二方のような船頭の下につくと間違いなくきついです。コスト、品質目標が高い。恐ろしく納期が短い。見ている世界が違いすぎる。肉体的、精神的に追い詰められることもあるでしょう。
ただ、精神疾患を発症するかと言われると、うつ病発症前の僕ならしないと思います。上司という心の支えがあり、目指すゴールがはっきりしているからです。
ゴールを成し遂げたときの成長度合いは計り知れません。大いなる自信となります。
僕の「船頭」としての挫折
実は僕も船頭に近い役割を経験したことがあります。
トップ(役員)ダウンの先行開発と称して、部署横断プロジェクトの進行役を仰せつかったのです。20年も前から会社に問題意識はあったものの、いつも誰も課題を解決できないままでいた、ある機能の性能向上案件でした。
当時の僕はもうすでに不安障害を発症していた頃。
他部署との座談会や他社品調査を実施しました。他社は明らかにコストのかかる作りをして解決していました。他でコストを削ったのでしょう。
営業曰く、「製品だけでなく部品売りを考えている。先行されている以上はコストで差別化できないと売れない」。このことから、コスト増現行比ほぼゼロで品質目標達成が必要という認識を共有できました。
言うまでもなく、難題です。
案の定、過去20年の知見や全く別のアプローチ、他社の新素材活用など新技術を探っても、どうしてもコストと物理法則との両立できる解決策がないのです。人の手を借りる以前の問題です。
まさに八方塞がりでした。
そこで悩んでいたら、他で人手が足りないからとプロジェクト中断となり、泥沼の敗戦処理業務のループに入っていったのです。
隣では一つ上の先輩が別の先行開発を完成させようとしているところでした。前モデルから引き続きの小型化開発で、予算もつき人も補充される。翌年先輩は管理職に昇格しました。
先輩は実力もあり、管理職にふさわしいと思っていたので、そこの不平は一切ありません。
しかしながら、どんどん人が抜けていくこちらとあまりに対照的な状況に、心の中で何度もため息をついていました。
さらに時は過ぎ、もうひとつ上の上司からこれ以上続ける意味がないから止めようとプロジェクト自体がお蔵入りになりました。
船頭クビ宣告です。
最後に出した「何やってもダメだった」というまとめの報告書が部長の目に留まり、呼び出しを受けて説明し好評価もいただきましたが、結局言葉だけです。焼け石に水でした。
僕は0→1を生み出せる人材ではないのだ。
悲しい、悔しい思いをし、自信を失いました。
そうして、うつ病の入口に立ったのです。
負け癖
本の中で、浅木さんが印象的なことをおっしゃっていました。
勝てない時期が何年も続くと、自分の中に言い訳を探すようになるんです。
(ホンダF1 復活した最速のDNA(幻冬舎)より)
まさに上で書いた通りの僕でした。
浅木さんは「負け癖」と表現されていましたが、当時の僕は「負け癖」が染み付き、敗戦処理がうまくいかず、当然評価されず、周りに不遇という言い訳を愚痴る日々だったことを思い出します。
完全に腐っていました。
もし復職が叶ったら
復職先は事業に波があり、前途洋々とはとても言えない状況です。
復職後、不意にまた「船頭」を任されるかもしれません。それも、事業の存亡をかけたプロジェクトとなる可能性が高いです。
理想的な状況なんてそうそうありません。だいたいピンチの中の「ダメもと」です。そんな中で前向きにそんな役割を受けて会社、社会に貢献するぞとイバラの道を選ぶか、メンタルリスク保有者と腫れ物扱いされながらモチベーション低く雑用をこなす(といえど主任級の給与はもらえる)か。
一度の人生、何とかリベンジしたいですよね。
早く増えてよ、セロトニン。
いい加減止まってよ、頭痛。
本記事を読んでいただき、感謝申し上げます。
by とことこてー
以前の記事は自己紹介記事から参照下さい。
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