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映画制作記念付録・SUKIYAKI 上を向いて歩こうカバー祭り(英語編)

中村八大の映画も公開予定だし、やっぱり、勝手にカバー祭りを開催。笑

先週も『シティポップアバと上を向いて歩こう』が、特に好き❤️いただいたようで。
毎度ですが、皆さまのおかげで、本当にありがとうございます🙏

あの話の完結は、長かったし、なかなか読んでいただけないかと、心配したので、感謝の気持も、ひとしおです。
ありがとうございます🩷

13年に、イギリスのBBCが選んだ、「世界を変えた20曲」。
ボブ・ディランの『風に吹かれて』、ジョン・レノンの『イマジン』と一緒に、『SUKIYAKI』が選ばれたし。
順位は『上を向いて歩こう』は8位で、ジョンよりボブより上だし!笑

気に入ったバージョンを、見つけ下されば。

またビルボードの1位?

実はこの曲、ビルボード1位を、2回も取ってるんです。笑
初回は、もちろんシングルで、坂本九バージョン。
次は実は、93年でラップのアルバム。
黒人ラッパースヌープドックの、デビューアルバムに収録。アルバムが1位。笑
アルバムでは、史上初の全米チャート、初登場1位に。
で、『スキヤキ』を、部分的に歌ってる曲は、『Lodi Dodi』って曲で、歌ってるのは真ん中あたり。
で、歌ってるのも女性で彼らの仲間。切り刻まれたりせずに、ワンコーラス、軽い感じだけど、歌っていて。
が、歌詞の内容は、全体的に本来の趣旨とは違うか?な感じもある。言葉が違うと、定番の歌詞が無いと、そんなことも起こるんだなぁ…で。
彼らも気に入ってた曲だったことは、何となく感じられるけど。
シングルにはならなかったけど、人気が出てもう1曲と一緒に、長いMVが作られて。
ラップ、特に彼のような、ギャングスタ系の曲は、私は苦手だから全く詳しくは無いけど、西海岸のラップとして、この時期のアルバムとしては、名盤とされて評価は高いらしく。
ローリングストーン誌でも、名盤に入ってるアルバム。リリースは、中村八大が亡くなった翌年。
彼はこのヒップホップ、ラップバージョンをどう思ったかなぁ…を聴いてみたくはある。
笑な感じかなぁ。彼が言った通りに、世界はもう完全に「ビートの時代」が、究極まで行った感じになり、ラッパーに取り上げられるとは!だし。

ビルボード3位一緒にすき焼き

海外で1番知られた、英語バージョンはテイスト・オブ・ハニー。
頭はソウルトレインの曲。
私もまた、記事にしようと考えてる、女性ボーカルがメインのグループ。メンバーは変わったりしてるけど。
ディスコブームにもノリ、デビュー曲もアルバムもヒット。『ブギウギウギ』のお姉様たち。
デビュー曲もビルボードの総合1位曲かつ、チャート三冠曲。ファンキーでカッコ良くて好き。詳しくは改めて。
この曲の入ったアルバムは
『Twice As Sweet 』で、リリースは80年。プロデューサーは、こっちも好きなジョージ・デューク。
シングルは81年。『SUKIYAK81』。
この映像は、「ソウルトレイン」では、初の感じか?ソウルトレインが、いきなり日本になったか?の感じの画面。笑
キチンと着物を着て、お琴もバリバリ弾いてるし。このお琴誰?ってなる腕前だし、ちゃんと日本の琴だし。
全体にテンポは、バラードのゆっくり。
デュークのシンプルなアレンジは、オリジナルより、より控えめ。
歌も坂本九より、前回紹介したノルウェーの女子に近いぐらい、リズムよりメロディー重視の歌い方。
彼女たちは、この曲が好きだったらしいし、日本のテレビ番組で坂本九と共演?もしたらしく。私は記憶に無いけど。笑
「ザトップテン」って、日テレ系のランキング番組。堺正章と榊原郁恵が司会。
特別コーナーで出たのか、詳しい記載は無くて。
その前後か、アメリカでかはわからないけど、彼女らは坂本九と一緒にすき焼きを食べたらしい。
ポップチャート、ビルボード100では3位だけど、アダルトコンテンポラリーと、ソウルのチャートでは1位に。
やっぱり、ブラック系の人に愛されてるのは、あったのかも?
ちなみににお琴。これは日系アメリカ人三世によるバンド、HIROSHIMAのメンバーが。
このバンドは、74年に日系三世の男女で結成。アメリカのジャズ、フュージョンのバンド。マイルスの前座もやってたり。
今もまだまだ活動!映像が上がってる。皆んなもう白髪な感じだけど。笑
メンバーは、ダン・クラモト(リーダー、サックス)、ピーター・ハラ(ギター)、ジュン・クラモト(琴)、
ジョニー・モリ(パーカッション、和太鼓)、ダニー・ヤマモト(ドラム)、
テリ・クスモト(ヴォーカル)

構成メンバーに、琴と和太鼓が入って、
バンド名がローマ字のHIROSHIMAって、あの時代だとより原爆をイメージさせるネーミングを、堂々と付けてるのは、ちょっとカッコ良い。広島には、誰もゆかりは無いらしいけど。笑
昔に私も、何曲か聴いた記憶がある。ご存知の方もいるのでは?
この中のジュン・クラモトって女性が、曲では弾いてる人。
アルバム曲でもお琴はかなりメインで弾かれてるし、この『スキヤキ81』、お琴がバリバリに、目立つアレンジ。

ボブディランの『スキヤキ』

86年の日本公演のライブ音源。どうやら、ドイツあたりの海賊版のようだけど。残ってるのは嬉しくはある。笑
どうやら、日本ツアーの各地で演奏して、コレはおそらく大阪のライブ。
ファンの方はご存知だったかも?だけど、マジでボブ・ディランが、日本のファンのサービス?ギターで演奏。
ツアーのバックは、私も好きなトム・ペティ&ハートブレイカーズ。日本人の観客が歌う声が入ってるのも良き。
が、MCでも話しているように、ほぼ同じ時期に、ディランは『風に吹かれて』で、坂本九とビルボードのチャートで、争った?同志的存在だったのか?
『スキヤキ』と同じ63年5月に、ディランは、『風に吹かれて』が入ったアルバムを発売。
その後、ピーター・ポール&マリーがカバーした『風に吹かれて』が、7月にビルボード2位に。
坂本九が1位になったのは、6月半ばから、3週だから競っていた感じ。
偶然はあるだろうけど、『風に吹かれて』は、あのPPMのハーモニーでも、1位は取れてない。
ディランは、ラジオで当時何回も聴いた、と話していて。
そして、前年に坂本九が亡くなってからの、来日だったから演奏したようで。
実は2人は、生まれた年も同じ41年。
ボブ・ディランに、ちゃんと認識されていたんだなぁって。
ただし後にも、歌詞は全くわからないって話してたようで。
誰か意味や内容を教えてあげられる人がいたら、ディランの歌詞の世界観とも、ちょっと通じる物がある雰囲気だし、インスパイアされて、何かの曲になったかも?引用とか盗用が、言われたりする人だし。笑
歌詞がわからないってことは、やっぱりメロディーとコード、坂本九の声の何かがディランにも伝わったんだろうし。
ファンサービスだけで、日本の曲をやらなくても良い、大御所になってからだし。

追悼のスティービーワンダー版

85年の日航機事故が、8月。
11月の東京のライブで、スティービー・ワンダーは、坂本九が亡くなったから、追悼の意味で吹いたと、コメント付きで映像が。
後半3分の2あたり、ハーモニカ吹き始めて、しばらくあたりから曲が変わる。また元曲に上手く戻るけど。笑
大好きな曲と、大好きなスティービーのコラボ。亡くなったのは残念だけど。
歌う選択肢も、あったかはわからない。
耳が良いし、日本語も上手くコピー出来そうだけど、多分それはしないかなぁ…で。
私が何となく感じるのは、スティービーだからこそ、坂本九のあの独特な歌い方を認めてたから、真似とかはしたくないはあったかと。
本人もコメントで、曲はメロディーとビート、坂本九の歌い方にに驚いたって言ってるし。
彼のビートルズや、ディランのカバーを聴いてたら、それを感じるかなぁ。
スティービー流で歌って良い曲と、するとダメな曲と言うか…。勝手な推測だけど。笑
曲のリリース時期には、スティービーは13歳。プロになり、『フィンガーティブス』で、ビルボード1位を取った年。
彼の曲も同じ、リリースが5月だから、『スキヤキ』と同時期。
坂本九が先に1位になり、前後の1位が女性ポップ歌手。そして100位から『スキヤキ』が圏外になった時期に、スティービーのあのハーモニカの、ライブ曲が1位になった。
ある意味凄いな!はある。ディランとスティービーは、自分の曲も気になって、おそらくラジオも、まあまあ聴いただろうし、その中で『スキヤキ』にも、よく遭遇しただろうし。
そんな自分の思い出と、重なる曲なのかも?2人とも敬意は伺えるし。
中村八大曲は良い。が、坂本九歌唱もアメリカの人たちにも、何かは伝わったんだなぁって。
コメントを含めて、関係者や日航機事故のご遺族の他の皆さまにも、少しだけ慰めにはなったのかも?とか。

英語歌詞はオノ・ヨーコ

英語歌詞を、オノ・ヨーコが書いた、英語バージョンの『Look at the Sky』。
きっかけは、ご遺族がラッパーやヒップホップ関係含めて、英語の定番歌詞がないから、失恋とか本来の日本語歌詞とは、かなり趣旨が違う歌詞がヒットしたりして、色々考えられたようで。
中村八大の息子力丸さんは、八大が作った著作権管理などの会社を、彼が亡くなってからは引き継いで、社長をされていて。
インタビューによると、音楽出版関係に入られて、縁があり坂本九が所属したEMIに移り、合併で最大手の音楽出版社へ。途中で父が亡くなり、サラリーマンと、著作権会社社長を、同時にやることになり。
会社を継いだ時から、永六輔の作詞関係の管理も一緒にされて来たようで。永六輔に色々と「お任せ」されて、それが一番怖い?とか話されていて。笑 
世の中、色々な「お任せ」があるけど、お任せは怖いはある。
六八コンビのアルバム制作も、この方が関わっていたようだし。
歌詞の改変がしにくいような、良い英語の定番の歌詞を作ろうとなると、誰でも良いって訳ではなくなり。
父親たちと同じ世代で、戦後の混乱や貧しさ、60年代のアメリカも知る、オノ・ヨーコが適任か?で、彼女に依頼して作った歌詞。
初めて歌う人も、2年かけて息子さんが選んだようで、来日公演を観てオリー・マーズならって結論に。
イギリス人で、アメリカでの人気はそれほど高くは無いけど、イギリスだと、シングルが毎回1位になるレベルの、人気アーティスト。司会もしてるとか。
2014年リリース。初披露は日本。 
通常版とは違うレゲエアレンジ版は、世界の色々な人が、歌ったり演奏するCMシリーズをやってる、大和証券グループの曲にも。
CM版はテレビをまだ観てた時代だから、見かけた方もいるかも?だけど。
息子さんは、やはり英語の歌詞が、色んな意味で気になっていたようで。
永六輔さんは、まだ存命ではあったけど。永六輔の娘さんたちも、物書き。
下の娘さんは、高校時代にハワイに留学し、同級生にオバマ大統領がいたとか、アナウンサーとして、アメリカに赴任もしてるから、英語はお得意なのでは?はあるけど。
力丸さんは私と同い年で、彼は6月8日生まれのようで。学年は違うけど、やっぱり、親近感は勝手にある。笑
力丸さんの話はまた改めめるかも?
ちなみに、音楽関係の仕事だし、中村八大の息子だとわかったら、ほぼ皆んなに「ピアノは弾けますか?」とか、聞かれるらしく、めちゃくちゃ気の毒。
聞きたくなる気持ちは、わかるけど。笑
色々と気まずいだろうなぁで。
偉大な父を持つのは、大変だろうけど、
多分映画にも関わってらっしゃるだろうし、どうか良い作品になるように、微力ながら祈っています。
が、私が今調べてる、ヘブライ語の歌詞とか、ノルウェー語も全部確認されているんかなぁ…で。
そこら辺は多分まだ、お父様が存命か?の時代だけど、著作の許諾とかは、やはり大変な仕事で。
ラヴェルのように、訳がわからない人が著作権者になり、裁判が続いてるのを知り、やっぱり物を産み出す人には、有能なブレーンや、きちんとした子孫は必要だなぁ…もあり。


日本版だけボーナストラック

日本版にのみ入ってるのが、大好きなボビー・コールドウェル版。
実は聴いた中だと、かなりオリジナルに近い、アレンジかも?で。
お琴はテイスト・オブ・ハニーの影響か?だけど。最後にコーラスでちょっとだけ日本語。アルバムは2005年。
YouTubeでは見つからなかったけど、このアルバムには、日本語バージョンと、2種類収録されているらしく。
アルバムは、彼のオリジナル曲、AOR時代のテイストに戻って、日本では評判は良かったようだけど、そのテイストにはこの曲は合わないから、入れなく良いのにとか、日本人の方からのコメントもあり。
まあ、2曲も入ってると、ちょっとしつこい感じになるかなぁ…はわかる。笑
日本人のために、わざわざ入れたのに…笑
私は、コレはこれで良き。
彼のオシャレ感が好きな人には、20年前だと、『スキヤキ』は古く感じたのか?
昔最初に聴いた時から、ボビーはJAZZとかソウル好きそうな、歌い方の人かなぁって感じがしたし、この曲は好きそうな曲だから、違和感は無いんだけど。
まあ、好みは、人それぞれだし。笑

他にも、わりと好きだったタック&パティも、日本版のみこの曲を収録。全曲有名なラブソングカバーのアルバムに。
2003年リリース。坂本九のご遺族とも面会したとか。
このバージョンを含めて、ラブソング集に入るのは、嬉しくはあるけど、男女の愛の話の歌詞が主流になったから、オノ・ヨーコ起用に繋がったかなぁって。

ビルボード8位は失恋の内容に

サウンドとして、歌う雰囲気はアカペラだけど、もうR&B。
プラックコーラスグループの、4PM。
ビルボードで8位に。95年。
この曲は失恋した、彼女を思う内容になってて、このあたりも定番英語歌詞の、必要性を感じさせたか?で。
後半楽器が入って、その後朗読?セリフ的な部分があるけど、完全に彼女に向けた語りになっていて。笑
アカペラだと、メロディーが愛されてる感じはあるけど、より歌詞が重要になるし。
このアカペラ版を、またカバーしてる人たちもいて。
私は歌う雰囲気は、実はこっちのほうが好きかも?なコーラスグループAHMIR。

こっちも、後半少し楽器の音も。
リリースは、2011年。
カバー曲集アルバムの、最後に入っていて、これも日本だけの、ボーナストラックでリリース。
ちょうど、東日本大震災の後だったからの時期。
サビ以降のアレンジは、かなり良いからアメリカでも、発売したら?って感じがするけど。

ベン・E・キングはアルバムも

ベン・E・キングが、亡くなる前に最後に作ったアルバムが、
『Dear Japan, 上を向いて歩こう』。2011年リリース。
映像を観てたら、まだまだお元気そうに見えるけど…。
でタイトル含めて、日本への、東日本大震災の復興のために、作ってくれたアルバム。
親日家でも、なかなかここまではやらないよね〜って感じはする。感謝!
ちなみに、あの『Stand By Me』の売り上げで、スタンド・バイ・ミー財団も作って慈善活動には熱心な人で。
私たち世代だと、あの映画の『スタンド・バイ・ミー』は懐かしいし、彼の昔の素朴な歌い方が、私は好きで。
で、日本語で、『上を向いて歩こう』を歌っていて。拙い日本語がかえって沁みる感じで、コーラスのクワイヤーの女子たちもマッチしてて良き。
リズムもオリジナルと、そう変わらないし、シンプルなサウンド。
『スタンド・バイ・ミー』も、『スキヤキ』とリリース時期は近い。日本でのリリースは、同じ61年だし。
この名曲でも、発売の61年のビルボードはR&Bは1位だけど、総合では4位。なかなか運も無いと取れないのが、ビルボードの総合1位かも?で。
映画公開時の再発売の時は、イギリスでは1位になったけど。
曲はベンと、エルモ・グリック作になってるけど、エルモは2人のライターコンビのジェリー・リーバーとマイク・ストーラーの変名。
カバーバージョンが、400以上は凄い。もう正確な数は、はわからないよね。笑

2013年には、またBBCが世界で印税を稼いだランキング、ベスト10を放送。色々やるなぁBBCだけど。笑
1位は、世界でお誕生日には欠かせない、あの『ハッピーバースデー』で、アレにまだ印税が発生してるのも、ビックリだけど。笑
他は有名なスタンダードな、クリスマスソングが多数入る中で、4位にビートルズの『イエスタデイ』、6位に『スタンド・バイ・ミー』。
何故か8位に、ボリスの大好きな『見つめていたい』が入ってるけど。イギリスでは、やっぱりずっと流れたり、カバーされてるのか?だけど。
そんな曲も、このアルバムには、英語のオリジナル版と、日本語で歌う新たなバージョンが。
他にも、日本のブリヂストンの、CM曲で有名な『どこまでも行こう』を歌ってたり、日本のために、日本で愛されたドリフターズ時代の曲も入ってて、ベン頑張ったな!な感じ。笑
感謝する感じ。遺作にもなったから、なおのこと。

今回はおまけで』スタンド・バイ・ミー』を日本語で歌うバージョンを。
若い時とは、歌い方も声も違うけど、日本語が拙いけど、一生懸命歌ってくれてる感じは沁みるかなぁ。
日本語の歌詞も凄く良いし。作者の奥塚あや子さんって、名前は出ているけど、プロフィールは不明。
歌詞の内容はオリジナルとは、ちょっと違うけど、被災者の皆さまや、日本人に伝えたい気持ちは、わかる感じで。

未だに東日本もまだまだ、復興への過程だろうし、熊本も途中だし、能登は始まったばかり。
色々な災害の被災者や、応援する人、今辛い気持ちでいる人に、寄り添ってくれる感じが良き曲。

『上を向いて歩こう』と、やっぱり何か通じる曲ではあるかなぁって。

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