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短歌の感想を伝える(23年1月〜)

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2023年1月から行った短歌の感想をお伝えする記録です。
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2023年5月の記事一覧

短歌の感想を伝える 瑞野透さん

瑞野透さん  ツイッターはこちら以前から完成をさせていた 瑞野さんへの感想。 なぜこの文章をこの状態で完成とさせたのか 思考に確信が持てないままでした。 そこで、この感想をお送りする前に 過去皆さんへ送った感想を 全て読み直していました。 その過程で自分の中にある思考を 消化し感想をお送りします。 (そう申し上げても未だに  上手く説明は出来ないかもしれません  ごめんなさい。) 作中の主体は何かがわからないのですが 何かに対して「優しくなりたい」 「守りたい」と感じている

短歌の感想を伝える 小松 百合華/短歌さん

小松 百合華/短歌さん  ツイッターはこちら震えこそしなかったのですが 「これを書くことは2度と無いだろうし  あってはならない」 と思いながらいつもより強い筆圧で 婚姻届を書いた日のことを思い出しました。 紙切れ一枚の証明 されどその証明がどれだけの意味を持ち どれほどに大切であるかを この一首を拝読し思い出しています。 小松 百合華さんの短歌の中で私は特に お子様のことを想って作歌されたと 拝察できる短歌が好きです。 私は自身を善くも悪くも 「厳しい親」だと思っている

短歌の感想を伝える れもんのいれもん/清見あやさん

れもんのいれもん/清見あやさん  ツイッターはこちら投稿されていた 前後の作品を拝読していたため 恋愛の一首と想像しましたが 遠方に住む家族を想う心情とも考えられます。 どちらの場合でも強い共感を覚えます。 (完全に読み違えていたらごめんなさい!!) 定型に収め、〜なりの断定に 想いの強さを感じます。 それだけなく「みち」「きもち」の ひらがな表記からは優しさも感じます。 この強くて優しい思いは 奥ゆかしさなのでしょうか。 それともいつも君を心配していますと 直接伝える勇気

短歌の感想を伝える 朱華(はねず)さん

朱華(はねず)さん  ツイッターはこちら先に断りを入れたいのですが 朱華さんの作品はどれも凛々しく 清廉としていて、ストレートに心に響く 素敵な作品だと感じています。 そういった朱華さんの良さが 感じられる作品を、たとえば短歌桜の企画に 提出されていた一首を紹介した方が 良いのではないかと悩みました。 ですが、企画の趣旨通り私の心に響いた 朱華さんの一首を紹介したいと思います。 私は叩けば「埃」では済まない量の 過ちがある人間です。 朱華さんの作品を何度も拝読している中

短歌の感想を伝える ごはんさん

ごはんさん  ツイッターはこちら「嘆く鳥らへ」からTwitterを想像しました。 Twitterは他のSNSと比較して自身の境遇を嘆く 他者を羨む投稿が多いと感じます。 そんな人々の様子を見て作中主体は 「本当はたくさんの良い言葉や考え方を  あなたは持っているよ」と 励ましているのではないかと感じました。 しかし、その一方でこの作中主体は 今どのような境遇にあるのだろう 今までにどのような経験をしてきたのだろう と想像をします。 「鳥ら」(他者)の嘆きを見て 「立派な

短歌の感想を伝える ダブルートさん

ダブルートさん  ツイッターはこちら最初は世間を嘆く人物に対して主体が 「君もなかなか歪んでいるよ」と言い捨てる ニヒルな一首だと想像しました。 ですが、何度も拝読している うちにこの一首は 「歪んでいるのは世間と君  はたしてどちらなんだろうね?」と 問いかけているのではないか と感じるようになりました。 世の中が歪んでいるのか 自分が歪んでいるのか はたまた両方なのか。 両方が歪んでいるなら正常とは何か。 「歪み」はその歪曲具合を 認知してくれる他者が居て 初めて成

短歌の感想を伝える 水の眠りさん

水の眠りさん  ツイッターはこちら未開の星に立ち寄っては 争いのない生物への進化を促す そんな生命体が存在した。 彼らは地球という青い星を見つけ そこに生息する生物を確認する。 縄張りを拡充するために 使い方を覚えたばかりの道具で 同族を殺す猿だ。 この地球に住む猿達は他の惑星と比べ 異常に残虐性だけが発達している。 これ以上の進化を猿達に促せば 他の星を危険に繋がると判断した地球外生命体は 一つのモノリスを射出し地球を去った。 地球外生命体に促されないまま 独自の進化を

短歌の感想を伝える うずめさん

うずめさん  ツイッターはこちら作中主体が友人にあげるため 帽子を編むシーンが思い浮かびます。 髪を剃る治療は抗がん 剤治療の一首だと拝察します。 「帽子編む」の後の余白と 「元気になったら」の言葉選びには 友人に対する主体の 元気になって欲しいという祈りを感じます。 友人にその帽子が不要になり 自身が帽子をかぶる姿を友人に見せられる日が 訪れることを強く願っている のではないでしょうか。 事細かく感想として紹介をするのは どうしても無粋に感じるため 一首だけの紹介・感想

短歌の感想を伝える 野良之コウモリさん

野良之コウモリさん  ツイッターはこちらまさに「ほんとこれ」です。 学校・仕事・アルバイト・親族関係etc. 社会に出た瞬間に数多の 「理想」が「常識」が 「普通」の皮をかぶって襲ってきます。 面と向かってこの一首を 台詞のように言えたらと何度思ったことか。 句読点を付け後半の「知らんがな。」に 言い切る・吐いて捨てるどちらで 考えたとしても勢いを感じられ さらに共感を覚えます。 言葉選びは違えど同じような 気持ちを抱いた経験のある方は 多いのでは無いでしょうか。 先にコ

短歌の感想を伝える ツマモヨコさん

ツマモヨコさん  ツイッターはこちら連作内のどの短歌が「甘い蜜」か 作者が問うていること 作中の「焼酎」「そこそこに働いて産め」 から酔った親戚が年頃の女性に対して 相手を思って台詞を発している 情景を思い浮かべました。 そしてそれは 心配の体を成しているだけなのだろうと。 理由として芋焼酎のフォントは どれも穏やかではありません。 (黒○島とか魔○とか) 「産め」と「親戚」間にある空白が 作中の主体と親戚の精神的な距離を感じます。 傍目には甘言であっても 主体には諫言なん