『古事記ディサイファード』第一巻045【Level 6】剣を追え!(1)
【Level 6】剣を追え!
神との関係に目覚めるかどうかは、
あなた方次第である。
エドガー・ケイシー
【ミッション11】移動する剣
天叢雲劒が移動した経路を追跡せよ。
さて前置きはこれぐらいにして、いよいよ古事記の暗号の核心へと突入していこう。
ステージ1の超圧縮版漫才風古事記でご紹介した大まかな古事記のストーリーの流れを今一度思い起こしていただきたい。
誓約の後の物語の流れはどうだっただろうか?
天界を追放されたスサノオが出雲で櫛名田比賣と出会い八岐大蛇を退治し、〈八重垣〉の歌を詠む。
尻尾から出てきた天叢雲劒をアマテラスに献上した。
大国主命が稲羽素兎を助けて八上姫と結ばれた。
武甕槌神が天界から降りてきて十束剣を〈波の上〉に逆さまに突き立て、その上に座った。
山幸彦が海幸彦の釣り針を無くし、海底の宮殿でそれを見つけた。
ヤマトタケルが東征の際に倭姫から天叢雲劒を授けられる。
焼津ではその剣によって窮地を脱し、〈草薙劔〉と呼称することにした。
走水まで来たとき海神の怒りによって海が荒れ狂い、浦賀水道を渡れなくなった。
そこで弟橘媛が畳を24枚〈波の上〉に敷いて入水し海神の怒りを鎮め、ヤマトタケルは無事に対岸へ渡ることができた。
こうしてざっと見てみると、なんとなく出雲から相模へと繋がる何かがありそうだと気づくはずである。
天叢雲劒が地図上で移動した経路を大雑把に白地図の上に描き込んでみよう。■
【解答11】
ここはアバウトで構わない。
要するに出雲から相模へと移動した、というポイントを押さえていれば正解としよう。
関係がありそうな特定可能な地点は大雑把に以下の通りである。
伊勢神宮
白兎神社
鹿島神宮
熱田神宮
焼津神社
走水神社
熊野大社
出雲というと多くの人がすぐに出雲大社を想起するのだろうが、実は剣を追うという観点からいくと熊野大社の方が重要である。祭神がスサノオであるし、実は熊野大社は出雲大社よりも格が上なのである。
熊野大社には亀太夫神事というものが伝わっており、この神事では出雲大社から国造が二枚の長方形の餅を持ってきて亀太夫という熊野側の神官がこれを受けとる。
その際に国造は餅を差し出し丁寧に挨拶をするが亀太夫は餅の出来に関して口うるさく文句をつける。
その間国造は頭を下げひたすら理不尽な苦言に耳を傾けた後謹んで申しひらきをしてようやく臼と杵を受け取る。
(つづく)
※ 最初から順を追って読まないと内容が理解できないと思います。途中から入られた方は『古事記デイサイファード』第一巻001からお読みいただくことをお薦めいたします。
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