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自分の事は何一つ忘れてしまった。 本当は何かを知っていたはずなのに。 気が付くと、記憶の…
天空の欠片が 地に落ちる 風音の矢と 過去の弓 留まる事を知らぬ運命は廻る 願いは遠く 遥…
そこにいたのは一体の人形。 私によく似た。 それは私の定められた道筋。 だから、な…
あなただけは忘れて。 なにもかもを白紙にして。 全てをなかったことに。 そう、あの…
声が聞こえる。 誰の声? 耳は音を捉えているのに、瞼はあがろうともしない。 声は次…
目が覚めてもそこはやっぱり同じ部屋の中。 わざわざ違う点をあげるとするなら朝になった…
次の日、私は森の中にいた。 リィーグルが私を見つけた場所。 それは、リィーグルの家からさほど離れた場所ではなかった。 「ちょうど散歩をしてるときに見つけたんだ」 そう言いながら、リィーグルは木の根元を指さす。 「そこに、白いシーツ一枚にくるまって眠るようにディメルがいた」 たぶん、私はここにいた時意識があった。 眠るようにって言うけど、実際目を開けるのがだるくて眠ったのだと思う。 「何か思い出さないか?」 「・・・・・・」 私はリィーグルの問いに答えることができ
リィーグルはいそいそと買い物を済ませて行く。 私はその後を見失わないようについて行っ…
あなただけは忘れて。 何もかもを夢にして。 全てを知らなかったことに。 そう、あの…
あなただけは幸せに。 何もかもが偽りだとしても その中に安らぎが見えるなら きっと…
「さてと、帰るか」 買い物が終わり、リィーグルが車へと向かう。 私はリィグルの腕をぎゅ…
話はいつの間にか終わっていた。 そして、それぞれ席を立ち店を出る。 「じゃあ。サファ」…
「さてと、荷物を降ろさなきゃな」 その声にはっと目が覚めた。 びくりと体が浮き上がる。…
「うわ~きれい」 見上げれば紺色の闇。 無数の光の粒。 そして、まあるい月。 何処までが地上で何処からが空だろう? 地平線は遠く、闇色に染まっている。 森が開けたところに小さな草原。 私はそこにぺたんと座り込む。 リィーグルも無言で隣に座った。 「ねえ、星ってどれくらいあるんですか?」 私は空を見上げながら聞いてみた。 「さあな、数えてみるか?」 「ひとーつふたーつ・・・」 隣でくすくすと笑い声がする。 「?なんですか?」 「数えられるわけ無いだろ」