主役の座を狙ういわし。
蒲焼というと思い浮かぶのはうなぎ。でもうなぎって、すっかり高くなってしまいましたよね。
🐟蒲焼はおいしい
あらためて考えると、うなぎという素材自体文句なく美味しいのですが、そもそもあの蒲焼という料理のスタイルが無敵に美味しい気がします。
そういえば、テレビでこんな人気メニューが取り上げられているのを見たことがあります。
つまり。蒲焼というメニューが美味しいんだ。うん、間違いない。
そこであらためて蒲焼のスタイルを考えてみます。
薄めのお魚
皮付き
味付けは甘辛醤油
仕上げに粉山椒
だいたいこんな感じではないでしょうか。
これです。このポイントをおさえて作ります。
うなぎはね、美味しくて大好物なんですけど、食べるのは年に何度か。でも魚が食べたくなったとき、蒲焼スタイルが食べたくなったとき。
🐟いわしを蒲焼してみよう
そんなときに作るのが今回紹介するメニュー“いわしの蒲焼”です。
🐟材料
・いわし
・オリーヴオイル
・天ぷら粉(小麦粉でもOK)
・醤油
・みりん
・バター
・粉山椒
🐟しっとり下ごしらえ
いわしはフライ用の開いたものを用意します。もちろん丸のままをさばいてもOK。
ラップフィルムをバットに広げてオリーヴオイルをたらしたら、その上にいわしを載せて返します。全面にオイルがなじんだら、そのままラップフィルムで包んで冷蔵庫で30分ほど。
このひと手間で、オリーヴオイルの香りをしみこませるのと同時に、身をしっとりとなめらかな食感にできる効果があると思います。
🐟でも時間のないときは
ただ、おうちのごはん作りはいつも時間がたっぷりあるわけではありません。30分待つという時間の余裕がないとき、お腹が空きすぎて待ちきれないときもありますよね。
そんなときは、冷蔵庫でなじませる時間を省略して作っています。オリーヴオイルを塗りこんでそのまま次に進みます。
寝かせる30分という時間は、より完璧に仕上げるための時間であって、その手間を省いても大丈夫。香りの染みこみ具合や食感のなめらかさに少し違いがあるかもしれませんが、そこまでこだわりすぎなくてもじゅうぶん美味しく仕上がります。
余裕があるときはそのプラスアルファの時間を加えると、よりいいものができる。そういういうことなんだと思ってます。
🐟下ごしらえと焼きかた
というわけで、ここからは一気に仕上げへ。
ラップフイルムを取り除いたいわしを、ねかせるのに使ったバットに載せて、てんぷら粉をまぶします。
バットをそのまま使うことで、洗い物をひとつでも減らすのも、おうちごはんのひと工夫です。
フライパンに油を多めに敷いて火にかけて、煙が立ってきたら弱火に落とします。
いわしを身の面から入れます。最初に皮の面を下にすると、皮が縮んで身が反ってしまう原因になるので、まず身の面から焼くのがちょっとしたポイントです。
粉をまぶした身の面がこんがりと焼けてきたら返して、少し焼いて皮がぱりっとしてきたら、みりん、醤油、バターを入れます。
強火にしてタレを煮詰めつつ、いわしにからめます。
🐟代役ではない主役かも
焼き上がったらお皿に盛って、上から粉山椒をたっぷりと。
甘辛い味付けに、山椒の爽やかな香りと刺激がいい感じ。
今回はお皿に盛り付けておつまみ仕様でいただきましたが、ごはんに載せて蒲焼丼にしてもOK。その場合はタレを少し多めに作っておいて、上から回しかけるのがおすすめです。
最初はうなぎの代役に登場したいわしですが、いざ完成してみると、これは立派な主役級の大活躍。主役の座を狙ういわしの存在、うなぎもうかうかしてられないのかもしれません。