見出し画像

根室ご当地ライス系洋食オリエンタル。

カレーライスにオムライス。ハヤシライスにチキンライス。


🍚オリジナルライスは根室がアツい

ニッポンに取り込まれた西洋料理は、日本の主食、ごはんを取り込んで、和食とはひと味違うライスメニューを生んできました。

それは日本各地に飛び火して、長崎のトルコライスに福井のボルガライス、岡山のエビメシなどなど、ごはんモノ洋食のご当地グルメも数限りなく存在しています。

そんなご当地グルメライスメニューの洋食で気になる街。それが、北海道の根室です。

以前アレンジ再現したエスカロップも、名前だけではその姿の想像ができない、オリジナリティ溢れるライス系洋食メニューでしたが、まだありました。

いろいろ調べる中でたどり着いたのですが、どうやらニューモンブランというお店が、その元祖というか大もとのようです。

このラインナップを見ると、どれもみんなに愛されるべくして愛されたと感じる、シンプルかつわかりやすい魅力が伝わってくる気がします。

どれかひとつだけが生き残るのではなく、すべてが共存して愛される、ライス系オリジナル洋食の街。それがここ、根室なのです。

🇯🇵ニッポン生まれの東洋メシ

そのひとつがこれ。

オリエンタルライスというその名前、ネーミングの際に応用がききそうで、実際都内のお店でもおなじ名前のメニューは食べたことがあります。

でも、根室のオリエンタルは東京のオリエンタルとは、まったく別モノ。

エスカロップがカツ載せバターライス・デミソースがけなら、根室のオリエンタルライスを分解して説明すると、焼き肉載せ炒め式ドライカレー・デミソースがけサラダ添えというところでしょうか。

どのへんがオリエンタルなのかを考えてみても答えは出ませんが、それでも解を求めるとするならば、カレーピラフの部分でしょうか。ここには東洋の香りがします。

そもそもコートレットをとんかつに変化させ、デミグラスソースをハヤシライスにアレンジしてきたのが、我がニッポンの洋食。もはやどこがオリエンタルなのかなんて、些細なことにこだわって、アレンジ再現の手を止めている場合ではないでしょう。

🍛つくってみよう根室オリエンタル

というわけで、さっそくつくってみます。

まず最初に、仕上げにかけるデミソースから。とはいえ、いつものようにイチから牛すじをコトコト煮込むのも大変なので、今回は簡易版。10分あればできる、デミ風ソースにしてみます。

💧ソースは簡単デミ

💧材料
・にんにく…1片
・玉ねぎ…1/2個
・赤ワイン…1カップ
・フォンドボー…小袋1
・トマトペースト…小袋1
・水…1カップ
・こしょう…ひとつまみ
・バター…10グラム

みじん切りにした玉ねぎ、にんにくと赤ワインをお鍋に合わせます。

強火で水分がほぼなくなるまで煮詰めます。

煮詰まったら水とフォンドボー、トマトペーストを投入。

半量くらいになるまで、ふたたび煮詰めます。

しっかりと押して絞るようにして、玉ねぎの吸い込んだ旨味を抽出して濾します。ぎゅーっ、ぎゅーっという感じ。

熱いうちにバターを溶かして、こしょうで味を調えればソースは完成。

🍛ライスはいつもの糖質オフ

続いてドライカレーをつくります。

写真で見るライスの色味から推察するに、具材はかなりシンプルな印象。

🍛材料(1皿分)
・ソーセージ…1本
・玉ねぎ…1/2個
・えのき…1/3束
・ごはん…お茶碗軽く1杯分
・バター…5グラム
・カレー粉…大さじ1
・コンソメパウダー…小さじ1/2
・こしょう…ひとつまみ

人参とかピーマンとか、彩り系はいれなくてよさそうなので、これでいきます。

たっぷりの玉ねぎとえのきは細かく刻んで、かわりにライスの量を控えます。

これがいつもの糖質オフスタイル。

バターで炒めて、玉ねぎが透きとおってきたら、カレー粉とコンソメ投入。

よく混ぜ合わせながら炒めて、全体をおいしそうなカレー色に染め上げます。仕上げにこしょうをぱだぱっ。

これでドライカレーは完成。余談ですが、このカレー粉炒めごはん、ドライカレーと呼ぶのかカレーピラフと呼ぶのか悩みました。

そもそもドライカレーって、このスタイルとキーマ風のひき肉を載せたスタイルとどっちにも使われる名称ですよね。

ピラフも炊き込みと炒めごはん、どっちもあるし、以前そのテーマで記事を書いたこともあります。

ドライカレーのお話もいつかネタにしたいものです。

🥩お肉はハラミで

最後はトッピング。

焼肉用のハラミを焼いていきます。

お肉の焼けるにおいってたまりませんね。お腹がとんどん空いてきました。

🥄シルバープレートでレトロ気分

さあ、あとはお皿で合体させるだけ。

まずはサラダ菜を敷いた上に、千切りキャベツにきゅうり、ミニトマトを載せてサラダ部分は準備OK。

ライスを盛り付けます。立ち上るカレーの香り。早く食べたいです。

シルバープレートに盛り付けると、ちょっとレトロな昭和洋食気分になれますね。

ドライカレーを覆い尽くす、ハラミ、またハラミ。

そして、温め直したデミソース。

これが根室ご当地ライス系洋食界、第2の刺客オリエンタルライスです。

💪夏のスタミナメシにも

茶色いハラミの上にかけた、茶色のソースの艶。輝いてます。

町中華でチャーハンの上に、甘辛いタレをからめた焼肉を載せたメニューを食べたことがありますが、構成はそれと似ているというのに、食べればまるで印象が異なります。

お肉のソースは洋食界のエース、デミ系で、その下のライスはスパイシーなカレー風味。これは絶対、子どもも喜ぶやつです。そして、おとなもきっと大好きな味。

考えてみれば、肉とカレーです。ビーフカレーがすこし形を変えれば、ここにたどり着いてもなんの不思議もありません。

スパイシーで、スタミナの素お肉も堪能できて、そしてサラダもワンプレートに盛られたオリエンタルライス。夏のスタミナメシにもぴったりではないでしょうか。

いいなと思ったら応援しよう!

tokeiya
お読みいただきありがとうございます☺️いただいたサポートは新作メニュー作りに役立てさせていただきます🍴🙏

この記事が参加している募集