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祖父とサイコロ
スキレットを愛して早や10ヶ月。
🍳ヒストリー・オブ・Myスキレット
冬、春、夏そして秋。四季ある国の4つめのシーズンを迎えています。
いろいろつくったメニューも、マガジンを賑わすほどに蓄積されてきて、もしかしたらスキレットデビューしたどなたかのお役に立ててたりするのかもしれません。
振り返ってみると、当然のように、基本のジュージュー鉄板焼系の洋食メニューが多くなってますが、すき焼きだったり焼きそばだったり、意外にいろいろなメニューに活躍してくれています。
🥩お財布に優しいステーキとは
そんな我が家のスキレットヒストリー。まだやってなかった、定番メニューがあることに気づいたのはすこし前のこと。
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ジュージュー、これです。これ。そう、サイコロステーキ。
ステーキハウスとか、鉄板焼系のお店にいくと、サーロインだテンダーロインだの、1人前2800円とか3900円とか、はたまた7000円とか、そんなメニューが派手にアピールしてくる中、燦然と輝くサービスメニュー。そのプライスは980円だったり1280円だったり。
お店の平均予算や、お肉の等級などで価格に幅はあるだろうけど、ぶっちぎりのお得感漂うあれです。
そんなリーズナブルプライスであっても、サイコロステーキはしっかりと肉。牛肉。ポークソテーやチキンステーキ、ハンバーグとは別の存在。
The肉という肉が食べたい。でも今月は節約したい。そんなとき、メニュー表から立ち上がってくる、頼もしき友よ、サイコロステーキよ。
🔪サイコロ準備
今回はそんなサイコロステーキを、スキレットでジュージューいわせてやる。そんなお話です。
サイコロステーキのお肉というと、お店ならたぶん、大きな塊からステーキ用のお肉を切り出したときに出る端切れのような部分を使っているんだと思います。
ただおうちでは、山形牛1頭買いなんてことをするわけじゃなし、サイコロしやすいのは、最初からそれ用に売られている、カット済みのコロコロ肉だと思うのですが、それではおもしろくない。
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というわけで、今回はこの間ミックスグリルをつくったときに残して、冷凍しておいた、ステーキ用の牛肉を切り分けて使うことにします。
ふだんスキレットメニューをつくるときは、別のフライパンで焼いた素材を、熱したスキレットに移すほうがやりやすいと思っているのですが、今回焼くのはミックスグリルと違って牛肉1種類。素材の火通りに差があったりはしません。
🔥サイコロを焼こう
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そこでダイレクトに、スキレットで焼いてみることにしました。
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焼くときのポイントは、フライパンを使うときとおなじ。
強火で予熱して、弱火で焼く。これでいきます。
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全面いい焼き色がついたら、にんにくとバターをトッピング。彩りの刻みパセリをぱらぱらと。
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そしてソースをじゅわーっ。
今回ソースはシンプルに。いつもの定番、我が家の万能だれを使いました。醤油ベースの甘辛いタレに、バターが溶け込んだ味っておいしいですよね。お好みでレモン汁とか、ポン酢をすこしいれて、酸味を加えるのもおすすめです。
🥩サイコロいっちょ、焼きあがり
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サイコロステーキに添えるのは、いつものもやしキャベツ。
スキレットを使いはじめてから、ついにたどり着いた、スキレット系肉焼きメニューの付け合わせの頂点です。
そして今回は、コーンも一緒に。鮮やかな黄色は彩り最高。さらに、お肉の上に載せたバターが溶けて、タレと一緒にコーンにからむとたまらないおいしさです。バターコーン、みんな大好きですよね。
🍽️食べやすくて満足
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さあ、じゅーじゅーが盛り上がっているうちに、いってみましょう、サイコロステーキ。
ぱくり。うん、いいぞ。そもそも切らなくていいステーキって、食べやすさMAX。
そして味はもちろん、ビーフステーキ。満足、満足。
なぜか急に祖父の顔が浮かんできました。おじいちゃんは、ビフテキって呼んでましたね。懐かしい。
👴祖父とサイコロとわたし
子どもの頃、連れていってもらった洋食屋さんで、祖父を困らせたことがあったなぁ。
あのときまだ小学生だったのに、おとなでも持て余しそうな、サーロインステーキの大サイズを食べたいと駄々をこねたんだった。祖父はひと口サイズで食べやすく、幼い孫にも適量のサイコロステーキを勧めてくれたのだけど、子ども心にでかい肉に憧れていたから。
子どもの頃というのは、知識も経験も浅いから、その分自分の欲望に素直です。いまなら推しはかれる祖父の想いには気づくことなく、ただ大きいお肉が食べたいと主張したのです。
そのとき、祖父はどんな表情をしていたろう。それは思い出せません。
もし、いま自分があの日の祖父の立場になったら、どうするだろう。やはり祖父のように、最後まで食べきれるであろう、サイコロステーキをリコメンドするのでしょうか。
その答えは、実際に孫の年代の子どもとふたりで食事にいくことのない自分には、想像しかできません。でも、でもね。
もしかしたら、たとえ食べ切れないだろうなと思っていても、孫のためにサーロインを注文するかもしれません。
だって食いしん坊ですから。あれを食べたいと思ったときの、子どもの抑えきれないその想い、理解できるはずなのです。
わかってくれるよね、おじいちゃん。
だって、この食いしん坊の食に対するこだわり、熱い想いは、母にいわせると祖父譲りなのですから。
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