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コロッケそばがあるならば。

カレーうどんって無性に食べたくなるときがあります。


🍛カレーうどんが食べたい

もちろんカレーが好きというのが、根底にあるその理由かなとは思いますが、それならカレーを食べればいいところ。でも、カレーではなくて、カレーうどんが食べたくなるときがあるんです。

その日もそうでした。帰宅する道々、頭に浮かぶのはカレーうどん。ほかほか湯気の出るどんぶりの中には、茶色いカレーの中に浮かぶ、白いうどんのコントラスト。ねぎを刻んで、そうそう、温玉もトッピングしなくては。

食べるときも家なら、多少のつゆ跳ねは気にせずに、豪快にずずっと、とろみのついたカレーの海からうどんをすすりあげて楽しめる。中盤まで食べたら、おもむろに半熟の温玉にお箸をぷすり。とろけ出る黄身をからめて味変しよう。

完璧なカレーうどんが、頭の中で完成しました。

そのとき、ふと頭に浮かんだのです。お蕎麦にコロッケそばってあるじゃないですか。

あのコロッケのトッピング、好きなんですよ。

🥓載せてみたらどうだろう

カレーうどんを作ると決めたとき、材料を思い出して、冷蔵庫にあるはずの食材の記憶と照合しながら、カレーは茄子入りにしようなんてことも考えていたのですが、そのとき脳内棚卸ししたストックの中にいたあれ。

ハムカツを載せてみたらどうだろう。

コロッケそばがあるならば、ハムカツカレーうどんがあってもいいじゃないか。

というわけで、今回はハムカツカレーうどんを作ってみたお話です。

🍜カレーうどん作り

🍛材料
・豚肉
・玉ねぎ
・なす
・カレー粉
・めんつゆ
・水溶き片栗粉
・うどん
・ハムカツ
・ねぎ
・卵

さあ、まずはカレーつゆを作ります。

豚肉と薄切りの玉ねぎ、乱切りの茄子を炒めます。茄子は油の吸収がいいので、少し多めに油を入れました。ただ、最終的に煮込むので、それほど火通りには気にはしなくて大丈夫です。

玉ねぎが透き通ってきたら、カレー粉を入れます。

全体によくからめるように、もうひと息炒めます。

めんつゆを投入。濃縮タイプのものを、うどんつゆの濃さに水で調整しておけばOKです。

少し煮込んだら、水で溶いた片栗粉を入れます。

とろみがついたら、カレーつゆはできあがり。

あらかじめカレー粉を炒めてから煮込むと、スパイシーさがしっかり立って、そこに和風のめんつゆのお出汁の香りがプラスされた、なんともほっとする香りになります。

🥓ハムカツ揚げます

続いてトッピング準備。

まずは今回の目玉。といっても卵ではなく、もちろんこれです。以前作り置きして冷凍しておいたハムカツがまさかの主役の座を射止めました。

本物の卵のほうは、水を張った耐熱皿に割り落として、竹串で黄身に穴を空けてから、ラップフィルムをふわっとかけて電子レンジで40~50秒加熱しておきます。

さあ、ハムカツを揚げましょう。

薄くて、しかも中身はハムなので、冷凍のままでも高温で一気に色づける感じでOK。

きつね色に揚がったら、油をしっかりきっておきます。

トッピングしやすいように、ふたつに切るとこんな感じ。カリカリの衣に包丁を入れる瞬間のざくっというあの音。よだれが出そうですね。

🍜さあ、仕上げです

あとはうどんを茹でるだけ。

うつわにうどんを入れたら、カレーをかけます。

たっぷり、とろみカレーに白いうどんのコントラスト。

刻んだねぎと卵をトッピングしたら、彩りあぞやかになりました。

そしてあとはあれ。

ハムカツどどーん。

ちょっとウスターソースを垂らしてみます。

もともとおうちカレーには、ソースをかけたりするので、ハムカツが載ればもうソースは必須です。

🥢実食ハムカツカレーうどん

うどんをずずっ、ハムカツをぱくり。やわらかなうどんと、さくさくカツの食感のコントラストがばっちり決まりました。ねぎのしゃりしゃりとはまた違う噛みごこちなので、うどんと組み合わせた魅力が一気に倍増。

半分にカットしたハムカツを1枚食べたら、卵を崩す合図です。お箸の先でつんつん、ぷすり。流れ出た黄身をからめたハムカツは、これまた美味しいに溢れた新テイスト。ずいずいとお箸が進みます。

ふとした思いつきから生まれた、ハムカツカレーうどん。これはかなりお薦めしたいひと品です。

食べ応えもあるし、そもそものカレーうどんが、好きなら、きっと気に入ってもらえるはず。

🤔コロッケそばとの違い考察

完食してから振り返って気づいたのですが、発想のもとになったコロッケそばとの違いは衣とつゆの関係性にあるようです。

コロッケそばの場合、おつゆが完全な液体なので、本体から離れた衣くずはおつゆにとけていきます。そしてそれは、たぬきやハイカラうどんの天かすのように、おそばのつゆに混じって味のコクになる役目を果たします。

でもとろみのあるカレーうどんのおつゆは、衣にはあまり染み込むことがなく、逆にカリカリしたままの衣は、コーンスープのクルトンのような食感と香ばしさのアクセント的な役割をつとめるのです。

コロッケそばがあるならば、ハムカツカレーうどんがあってもいいじゃない。

カレーつゆは今回紹介した作り方なら手早く作れるので、あとはハムカツだけ。これは冷凍常備をしていなければ、帰り道のスーパーのお総菜でもOKです。意外と手軽に作れるので、平日の夕飯にもおすすめです。よかったらお試しください。

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tokeiya
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