大人様ランチの原型。
蒸し暑い季節になっても、洋食好きは続いてます。
🍽マイライフis洋食
もはや続いてるというより、続けていきたいという、能動的な域に達した感もあります。
つくること、食べること、趣味かつ習慣になった休日のウォーキングがてら、ランチにうかがう洋食屋さんを探すこと。
外で食べて気にいったら、盛り付け、組み合わせ、もちろん味も含めて、そのメニューを再現してみたくなります。
もしかして、洋食というジャンルそのものが、ライフワークになるのかもしれません。
❤愛でてやまぬ盛合せ
そんな洋食の中でも、相変わらず愛でてやまない、このスタイル。
いろいろ盛合せ系。写真のこれはトルコライス。
トケイヤkitchenのnoteのテーマのひとつに、ご当地グルメアレンジ再現というのがありまして、いままでに130本近い記事を書いてきました。
その中でもトルコライスは、かなり最初の頃に登場した料理です。
本格的にnoteへの投稿をはじめるより以前から、おうちごはんとして楽しんでいたメニューなので、このときはじめてつくったわけではありません。
でも、あらためて記事にしてみると、いろいろ発見があったりして、noteやっててよかったなぁと思ったりもしてます。
🤔大人様ランチの原型
すこし前に大人様ランチについての記事を書きました。
近頃、流行りのというか、街の洋食屋さんのメニューとして、定着しつつあるというか、そんな盛合せ系のメニューのネーミングです。
そこにもなんともいえない魅力があって、いつかトケイヤkitchen風の究極の大人様ランチを完成させたいと、日々考えています。
そんなこんなで、いろいろ洋食を組み合わせてつくる中、ひとつ思うようになったことがあります。
トルコライスこそ、大人様ランチの原型なんじゃなかろうか。
🇯🇵日本のアレンジする力
ピラフ、ナポリタン、カツレツ。これがトルコライスの3元素。そこにサラダを盛って、デミソースをカツの上からたっぷりと。
そんな基本形があって、お店によってはカツがメンチになったり、ハンバーグやえびフライになったりもします。さらにピラフがカレー味になってたり、ケチャップ味のチキンライスになって、そのかわりにパスタがバター醤油味になってたりと、アレンジもさまざま。
クラシックな西洋料理を、日本人の口に合うニッポンの洋食にアレンジして育ててきた、それがこの国。
原型を破壊しない範囲で味を進化させたり、バリエーションを生み出したりするのは、お手のものです。
🎌お子様ランチ的わくわく
そんなひと皿のトルコライス。目の前に出てきた瞬間、わくわくしますよね。
子どもの頃、両親に連れていってもらった洋食屋さんで、お子様ランチを目前にしたときの、あの気持ちがよみがえりませんか。
ハンバーグ、えびフライ、コンポタにナポリタン。デザートのプリンもお皿に一緒に。
そんな盛りだくさんのひと皿に目を輝かせた子どもは、おとなになって、どこへいってもメニューを見ると、お子様ランチの存在をチェックするようになりました。
そこにお子様ランチがあれば、もちろん次はラインナップの確認です。
お、ここはハンバーグじゃなくてミートボールだとか、クリームコロッケがはいってるぞとか、ライスがオムライスになってるとか、お店ごとの工夫にときめきながら、でも寂しい思いもするのです。
🍽お子様ランチ(ご注文は12歳以下のお子様に限ります)
こんな但し書きに、ため息をついてきたのです。
🍽おとなだって食べたい
おとなになったんだから、たくさん食べられるんだから、ハンバーグとえびフライの盛合せに、オムライスを追加で頼めばいいじゃないというかもしれません。
でもそれだと違うんです。
ひと皿におかずだけじゃなく、ライスもスパゲティも盛り合わせてほしいんです。そしてそれぞれの量は、1人前じゃなくていいんです。ちょっとずつ、いろいろ食べられるのが理想なのです。
目の前のお皿の中だけで完結するから、お子様ランチにはわくわくがあるんです。そして、盛合せが好きな理由は、大食いしたいからじゃないんです。
そのおとなは、お子様ランチを眺めては、自分はもう、いつしか通り過ぎてしまったその場所に二度と戻れないということを思い知らされていたのです。
二度と掴めないその存在に、すこし切ない憧れを抱いてしまっていたのです。それは、卒業してしまった先輩への想いを胸に秘めたまま過ごした、青春時代のほろ苦い記憶にも似ています。
🍽晴らす、満たす、トルコライス
そんな気分を晴らしてくれたのが、トルコライスでした。
だって、ひと皿でナポリタンとピラフが食べられるうえに、おかずにカツまでついてるんですよ。そしてソースは洋食の醍醐味、デミグラス。
お子様ランチの記憶を何度も反芻して、盛合せだからこその魅力を美しい想い出に変える。お子様ランチをうれしそうに頬張る子どもたちの表情を見て、自分はそれで満足だといいきかせていたおとな。
やせ我慢する、おとなの心を満たしてくれたのは、トルコライスだったのです。
おとなたちは思います。
ここに、おとなのためのおとなの盛り合わせ洋食があった。うれしい。おいしい。
おとなたちはオーダーします。おとなたちは食べます。ピラフ、カツ、ナポリタン。そう、これがトルコライス。
おとなたちは、愛でてやみません。きょうも明日も、トルコライスを愛して、トルコライスを楽しみにします。
💡おとなたちは気付いた
そして、ある日気付きます。ハンバーグとオムライスをひと皿に盛り合わせて、クリームコロッケを添えてみよう。
また別の誰かも試します。メンチカツとエビフライを盛り合わせて、ポークソテーをいっしょに載せてみよう。もちろん、たっぷりの生野菜添えで、赤スパもありだ。ライスは別皿でセットみたいにしてみよう。
そこに生まれたのはトルコライスにインスパイアされた、おとなの好きな盛り合わせたち。でも、それはトルコライスではありません。お皿に集合したメニューが、トルコライスの定義とは違うから。
お子様ランチみたいだけど、食べるのはおとな。トルコライスに影響されたけど、トルコライスではない。このメニュー、なんて呼ぼうか。
そうだ。大人様ランチでいいじゃないか。
もし、こんな経緯で大人様ランチが生まれたのなら、トルコライスはその原点ではないかと思うのです。
なにかがあるから、なにかが生まれる。そして共存する。大人様ランチとトルコライス。洋食好きには、どちらもたまらないひと皿です。
🍽トルコライスのレシピ
今回、カツはチキンカツ、サラダはコールスローにしてみました。お好みでトンカツでもOK、サラダは千切りキャベツにレタスやトマトの生野菜でもOKです。
🥄ピラフ
🍚材料(1皿分)
・ごはん…お茶碗半分
・ハム…1/2枚
・ピーマン…1/2個
・玉ねぎ…1/4個
・しめじ…3本
・バター…5グラム
・コンソメパウダー…小さじ1/2
・こしょう…適量
🔪つくり方
①ハム、ピーマン、玉ねぎ、しめじを細かめのみじん切りにする。
②①をバターで炒め、玉ねぎが半透明になってきたらごはんとコンソメを入れる。
③よく混ぜ合わせながら、味がなじむまで炒め、こしょうを振って仕上げる。
🍝ナポリタン
🍝材料(1皿分)
・スパゲティ…25グラム
・ハム…1/2枚
・ピーマン…1/2個
・玉ねぎ…1/4個
・しめじ…3本
・バター…5グラム
・ケチャップ…大さじ2
・粉チーズ…小さじ1
・タバスコ…2、3滴
・こしょう…適量
🔪つくり方
①スパゲティは袋に表示の時間より、1分長く茹でておく。
②ハム、ピーマンは細切り、玉ねぎは薄切りにする。しめじは手で半分に割く。
③バターをフライパンに入れて火にかけ、②を炒める。
④玉ねぎがしんなりとしてきたら、スパゲティを合わせ、ケチャップ、粉チーズ、タバスコをいれてからめながら炒める。
⑤全体がなじんだら、こしょうを振って仕上げる。
🍗チキンカツ&デミ風簡単ソース
🍗材料(つくりやすい分量)
・鶏むね肉…1枚
・天ぷら粉…適量
・水…適量
・パン粉…適量
💧ソースの材料(つくりやすい分量)
・赤ワイン…1/4カップ
・ケチャップ…大さじ2
・コンソメパウダー…小さじ1/2
・ウスターソース…小さじ1
・お好みソース…大さじ1
・砂糖…大さじ1
・こしょう…適量
🔪つくり方
①鶏むね肉はそぎ切りにして、包丁の背で叩いて薄くのばす。
②①に水で溶いた天ぷら粉、パン粉の順に衣をつける。
③高めの温度に熱した油に②を入れ、底になった面の衣が固まってきたら返し、全体にきつね色になったら油から上げる。
④③を網に載せて、油をよく切る。
⑤小鍋にソースの材料を合わせて、ひと煮立ちさせる。
⑥盛り付けたカツにソースをかけてできあがり。
🥗コールスローサラダ
🥬材料(1皿分)
・キャベツ…1枚
・にんじん…1/5本
・塩…ひとつまみ
・酢…小さじ1
・オリーブオイル…大さじ1
・こしょう…適量
🔪つくり方
①キャベツ、にんじんを千切りにして塩をふりかけて軽く揉む。
②①を30分ほどおいて、水気をよく絞る。
③ボウルに酢、オリーブオイル、こしょうを合わせて、とろりとしてくるまでよく混ぜる。
④食べる直前に②を③のボウルに入れて、味をよくからませてできあがり。
🍱お弁当にも人気
トルコライスはボリュームもあって、お弁当にもいいですね。
しっかり味なので、冷めてもおいしいです。