夏から秋へ。茄子がバトンタッチする。
ことしも夏野菜のおいしい季節がすこしずつ、過ぎてゆきます。
🍆過ぎゆく夏野菜、夏の茄子
きゅうりにトマト、ピーマンにししとう、オクラなどなど。野菜は食卓に、豊富なバリエーションと彩りを添えてくれる素材。この夏もたっぷり楽しみました。
その中で、これ。茄子って、夏野菜の代表的な存在にその名があがりますが、市場には年中出回ってますよね。さらに、これからの季節、秋茄子という言葉もあります。
これはどういうことなのか。ある日ふと気になって調べてみたところ、本来の旬自体は夏で間違いないとのこと。
ただ秋になると、すこし性質の変化したおいしさを持つようになるようです。そこで秋茄子という言葉が生まれたんですね。季節を問わないおいしさというだけでなく、季節の変化においしさが形を変えるとは。
そもそも焼いても揚げても炊いても、生でもおいしいし、なんて万能なんだ、茄子。
🍆ことし最後の夏
さて、そんな茄子ですが、すこし前に買ったうち、1本だけ使いそこねて、日が経ってしまってました。ちょっと、元気がなくなってます。申し訳ない。
でも、これが我が家のこの夏、最後の茄子。旬の夏の茄子は来年までお預けです。次買うときは、秋茄子と呼んでいいでしょう。
今回はこの夏ラストの茄子を使って、おうちごはんのおつまみをつくります。
というわけで、さっそく半割にして、格子状に切り込みを。
💧タレは甘酸っぱ系
小鍋にお砂糖、醤油、みりん、酢、水を合わせて、刻んだしょうがをいれて火にかけます。
ひと煮立ちさせたら火を止めて、刻んだねぎと大葉、茗荷をいれて冷まします。
茗荷も夏ですね。子どもの頃はどこがいいのか、さっぱりわからない野菜でしたけど、いまはかなり好きです。
🍆揚げてジューシー
さて、茄子です。
高めの温度に熱した油で、素揚げしていきます。
茄子と油、相性いいですよね。
こんがりと色づいたら返して、お箸で軽く挟んで、やわらかくなるまで揚げていきます。
揚げると、色が鮮やかになるのも、そそります。見るからにジューシーな感じです。
🐽豚肉で旨味と食べ応えup
揚げ茄子でもじゅうぶん食べ応えはありますが、今回はもうひとつ旨味を加えることにします。
細く切った豚肉に片栗粉をもみもみ。
これも油で揚げていきます。
表面がカリカリになって、中まで火が通ったら、茄子にトッピング。
その上から、つくっておいたタレを薬味ごと、たっぷり注ぎます。
🍆夏の茄子ラストステージ
揚げ茄子の甘酢ソース、豚肉載せ。完成です。ことしの夏の茄子、ラストステージは彩りも鮮やかに。
味わい的には、ちょうど、中華の人気メニュー、鶏肉の油淋鶏みたいな感じで、ジューシーな茄子とアクセントの豚肉で、ぱくぱく食べられるひと品です。
🍃季節のバトン、記憶と記録
ここ数日、朝晩が涼しく感じられるようになりました。日中はまだ気温の上がるところもあるようですが、それでも確実に季節は夏から秋へと、歩を進めています。
食材ももちろん、そう。夏の味覚から秋の味覚へと、バトンを渡していく時期です。
この季節がくると毎年、去年の今頃はなにを料理してたっけ。なにを食べてたっけ。スーパーの棚に並ぶ野菜や魚を見て、そんなことを思います。
そんなとき、noteは便利。1年前の自分の投稿を見ると、すっかり忘れていたメニューやレシピがよみがえってきます。
自分でつくっておいて、忘れてるというのも変な話ですが、それこそ料理は無限。そして自分なりの興味やその時の好みに影響された、ブームみたいなものもあります。
そんな記憶の底にあるひと品を、呼び覚ましてくれるのは記録なのです。
🍆揚げ茄子の甘酢ソースの材料
🍆分量(1皿分)
・茄子…1本
・豚肉…薄切り1枚
・片栗粉…小さじ1
・しょうが…1片
・ねぎ…1/5本
・大葉…1枚
・茗荷…1個
・砂糖…大さじ1
・醤油…大さじ1
・酢…大さじ1
・みりん…大さじ1
・水…大さじ2