パーティがはじまる。
その日は土曜日。友人との約束の日。
🛫旅立つ友人に
以前の職場でおなじチームで仕事をして以来、思い出した頃に連絡を取って、互いの近況を肴に飲みにいったりする仲の友人から、報告を受けたのは半年ほど前。
年内に拠点を海外に移すという話には、驚きと同時に、いよいよ動き出すんだなという思いもありました。そもそも子どもの頃に海外の生活を長く経験していて、もともと海外嗜好が強いのを知っていたからです。
ようやくその準備が整いました。まだ細かい日にちはこれから確定するんですけど、年内にはいけそうです。
🎉パーティしよう
そう連絡をもらったら、やることはひとつ。
パーティしよう。それが、フェアウェルなのか、激励会なのか壮行会なのか、それとも単にいつもの家飲みなのかはさておき、懐かしい話とこれからの話、そんな話題で盛り上がりながら、飲みたくなりますよね。
そんなこんなで、この日は朝から準備です。
🥂前菜を仕込もう
🍅ラビゴットソース
まだ夏の気配の消えない季節。夏野菜はたっぷりとメニューにいれたいです。
トマト、きゅうり、玉ねぎをみじん切りにして、お酢、砂糖、こしょうで和えたラビゴットソースは爽やかで彩り鮮やか。
夏のソースのできあがり。
🍆ラタトゥイユ
夏野菜といえば、なすも欠かせません。
にんにくを炒めて香りを出します。
なす、きゅうり、玉ねぎを細かめに大きさを揃えて切り分けて、トマトペーストと一緒にお鍋に合わせます。
蓋をして20分ほど煮込めばこのとおり。
野菜の水分で蒸し煮にすると、甘みが引き出されたラタトゥイユの完成です。
■白和え
ここで登場。いつもの水切り豆腐。
作り置きのきんぴらを合わせます。
豆腐を崩しながら、混ぜ混ぜ。
和食の小鉢、白和えの完成です。
🍅トマトのファルシサラダ
まずは酢、オリーブオイル、こしょうを合わせてドレッシングづくり。
塩を振って30分ほど置いてよく絞ったキャベツの千切りと、ほぐした茹で鶏をドレッシングでさっと和えます。
茹で鶏も作り置きの冷凍。これでチキンサラダができましたが、今回はもうひと手間。
湯剥きしたミディトマトを、前の夜にポン酢と砂糖を合わせて、水でのばした漬け汁に漬けておいたものを用意。
ヘタのところから、ペティナイフを差し込んで、中身をくり抜きます。
そこにチキンサラダを詰め詰め。
続いてトマトサラダのソースづくり。
マヨネーズ、ケチャップ、フレンチマスタード、こしょう、オリーブオイルを合わせます。
ケチャップをすこし多めにして、ほんのりピンク色になるくらいが理想。フレンチマスタードはなければ省いてもOKですが、あると味に深みが出ます。
🥗ごぼうサラダ
ごぼうとにんじんを、細く切り分けます。
ごぼうはお酢を垂らしたお水で、15分ほどアク抜きします。
沸騰したお湯で、歯ごたえが残るくらいに茹でます。
ソースはマヨネーズ、粒ごまに醤油、フレンチマスタード、こしょうの組み合わせ。
よく水気を切った、ごぼうとにんじんを和えます。
ごぼうのパリパリ、ごまのぷちぷちがいいアクセントになる、ごぼうサラダ完成です。
🌿細身アスパラのソテー、ラビゴットソース
アスパラは細いものを用意。バターでソテーします。
お皿に並べて盛り付け。端っこに寄ってるのは、今回の前菜チームをこのお皿に盛り合わせるので、そのためです。
ちぎった生ハムを上から散らして、仕上げにつくっておいたラビゴットソースを飾ります。アスパラの緑に、生ハムのピンク、トマトの赤、玉ねぎの白。色鮮やかなひと品はオードブルの中でも、視覚的に惹きつけてきます。
🍽️パーティの盛り付け
大きなお皿に、余白を確保しながら、すこしずつ盛り合わせるのもポイント。
トマトのサラダは、中身が見えないように、サラダを詰めたほうを下にして盛り付け。食べるときに、ただのトマトかと思ったら、チキンサラダが出てくるサプライズ仕込み。その下には、ソースを敷いてあります。
きょうのパーティは、和洋織り交ぜた、5種のサラダ系おつまみオードブルバリエがスターター。
🍻乾杯ではじめよう
また朝から蒸し暑さが戻ってきた1日。乾杯はビールとハイボール。
ひと品ひと品の感想を挟みながら、会話ははずむ。たとえ間が空いても、会えば一緒に働いた頃の話、それぞれの環境に共通の時間がなくなってからの近況。そんな話題がつきません。いつでも会える安心感、会っている間の安定感、そんな友人。
そのときがくれば、すぐには会えなくなる。でもだからこそ、いまたくさん語っておきたい。そして旅立ちを祝いたい。
そんなパーティが、はじまりました。そして続きます。パーティの後半は、また記事をあらためて。