note発の名物グルメを爆誕させたい。
このところご当地グルメにはまっていて、全国各地の色んな料理を作って記事にしています。
そのおかげもあって、もともと好きだったご当地の味にさらに関心が高まってネットや文献を調べるようになりました。
🍚日本全国ご当地グルメ
宮崎のチキン南蛮のようないまや全国区となった料理から、知ってはいるけどご当地以外では食べられるお店が見つからない料理まで、東西に広く南北に長い日本という国には、本当にいろんな地元の味の存在があることをあらためて思い知らされています。
そしてその起源を調べていると、地元の素材が生んだ伝統の料理であったり、あるお店の名物がその地全体に広まったものであったりと、いずれにしても土地に愛されて育てられたメニューであることが感じられます。
そんなメニューがその地を訪れた旅行客の間で広まったり、テレビのご当地特集で取り上げられたりして全国に知られるようになり、「その地の名物=ご当地グルメ」と呼ばれるようになったのだと思います。
🍚ネット上にもご当地感はある
“トケイヤkitchenおもてなし”の発表の舞台はネットです。ネットの世界には国境すら超えるボーダレスという利点があり、そこには料理に関しても世界の情報が飛び交っています。そしてその情報は私たちの日々の食卓の幅をどんどん広げてくれています。
そんなネット上での情報発信の場として、SNSはいまや欠かせない存在です。
Facebook、Instagram、Twitter。
そしてトケイヤkitchenおもてなしが発表の場にしている、このnoteも多彩な食の情報が発信され続ける貴重な情報源です。
そのツールには、それぞれ特色があります。
たとえばInstagramは美しい写真が反応を呼び、Twitterにはときにリアルタイムを超えるようなスピード感があり、Facebookはリアルなつながりとの連携が強い。そしてnoteの持つ個性はもちろん、読み物や創作としての魅力。
これって、リアルな世界に置き換えてみると、たとえば東京や大阪、札幌に福岡、名古屋…。日本の各土地土地にその地の個性があるのと似てはいないでしょうか。ネットのツールにもそれぞれのご当地ならではの個性があるんですよね。
そんなことを考えているとふと思いつきました。
🍚ネット発のご当地グルメ
たとえばInstagramでバズったグルメ、Twitterでバズったレシピ…おなじものがバズるのではなく、それぞれのツールの個性に合ったものが、よりたくさんの反応を得ているはずです。
これってまさに、
それぞれのツールのご当地グルメ
と呼べるのではないだろうか。
それならば、そのご当地の個性に合う料理を作りたい。
というわけでたっぷりとした記事を書けるという、noteならではの特徴をいかしてたくさんの人に美味しそうと思っていただける料理を作りたいという気持ちになったのです。
そう、読者のみなさん、クリエイターのみなさんが、思わず作ってみたくなるようなレシピを考えて記事にするという企画です。
題して、
note発の名物グルメを爆誕させたい。
今回考えてみるのは、いってみれば“バーチャルご当地グルメ”。
フランス料理のシェフが貴重な食材を前に開発をくり返して生み出す“当店のスペシャリテ”のようなものではなく、あくまで親しみやすいひと品であることが条件。
ご当地グルメの持つ、ちょっとB級グルメ的な立ち位置の料理を目指します。
🍚メニュー開発の条件は
それでは今回メニュー開発の条件とした5つのポイントを発表します。
素材はどこでも買えるもの
調理はシンプル
ごはんが進む
おつまみにもなる
おすすめの食べかたがある
こんな感じでどうでしょうか。
🍳素材はどこでも買えるもの
スーパーにいったら売ってる。これは作りやすい料理には必須の条件ですよね。
🍳調理はシンプル
工程が多かったり、下ごしらえが手間だったり、そんなめんどくさい料理でないことも必須。揚げ物より炒め物がよさそうです。
🍳ごはんが進む
やっぱり街の定食屋さんで出てくるような親しみを感じられる料理がいいかなと思っていて、それって絶対ご飯が進むという条件を満たしているはず。
🍳おつまみにもなる
定食屋さんのおかずを単品で頼んでおつまみにするのとかって憧れますよね。ビール好きなのでそれも条件にしたいです。
🍳おすすめの食べかたがある
たとえば大阪の卵をよく混ぜて食べるカレーみたいに、この料理はこうして食べる。みたいな、食べるときの個性もほしいと思います。
🍚これがnote発名物グルメ候補だ
さて、いろいろと話しているとずいぶん前置きが長くなりましたが、いよいよメニューを発表します。
じゃじゃーん!!
一見、ごく普通の焼肉っぽいメニューですが、これが名物グルメ候補です。
ぱっと見ていただけば、手軽に作れるのは想像していただけるはず。
料理名は仮に“からし焼き(仮)”としておきます。
からし焼きという名前は東京十条の名物に同名の料理があります。
それはかなり違う食べ物なので、いまはいったん仮名で“からし焼き(仮)”と表記します
🍚ご当地グルメの〇箇条
ご当地グルメを見てみると、その名前を名乗るためにはクリアしなくてはならない決まりがあるように思います。
たとえば富士宮やきそばなんかは、“富士宮やきそば学会”さんという団体があって、その特徴を12箇条にまとめているようです。
せっかくなので“からし焼き(仮)”もそれにならってみます。
ただ12箇条もあると作るときのハードルが上がってしまうので、当レシピは3箇条にします。
🍚それではレシピを紹介します
🔪まずは付け合わせ
まずは付け合わせを用意します。炒め物、洋食系の定番といえばこれ。
千切りキャベツ。なるべく細く切るのがポイントです。
切ったらサラダ菜と一緒に水にさらします。
突然登場したサラダ菜ですが、自分が結構好きな葉野菜で、冷蔵庫に常備しているので登場してもらいました。盛り付けの時も千切りの下に敷くと見栄えがいいのでおすすめです。
これは3箇条のひとつに数えたいと思います。
❶3箇条その1
・付け合わせは千切りキャベツとサラダ菜にすること
🔪続いてメインの材料
続いていよいよ本体の調理です。材料はこのとおり。
豚薄切り肉(できればしゃぶしゃぶ用)
玉ねぎ(薄切りにする)
自家製万能だれ(我が家で常備しているタレ)
フレンチマスタード
このほかにあらびきコショウを仕上げに使います。
自家製万能だれは我が家の定番作り置き調味料で、作り方はこちらの記事で紹介しています。
もし作り置きしない場合も、たれの材料を用意しておけばOKです。
🥄たれの材料
・醤油
・みりん
・砂糖
・おろししょうが
・おろしにんにく
🥄それどこに売ってるの
今回の材料の中で何それ?
そんなの家にないよ?
というかたが多いのがフレンチマスタードでしょう。
普通のからしなら家にあるんだけど、それじゃだめ?
といわれそうがダメです。
というのも、フレンチマスタードはからしを材料にした合わせ調味料的なものなので、からしだけど単なるからしではないのです。
からしの香りと酸味の組み合わせが、けっこうな決め手なので、ここはぜひフレンチマスタードをご用意ください。
え? どこで売ってるのって?
ちょっとレアな感じもしますが、意外とそこそこの規模のスーパーなら売ってます。徒歩圏内のスーパーを数軒はしごして見て回ったところ、いわゆる個人経営みたいなところでなければ置いてました。
たぶん売っているお店が思い当たらないかたは、フレンチマスタードをスーパーで探したことがないから、棚にあっても気付いてないのではないかと思います。あらためて探すとけっこう見つかるはず。どうしても見つからないときはネットで買えます。大丈夫です。
❷3箇条その2
・フレンチマスタードを使用すること
もし残ってもホットドッグとかサンドイッチに使ったり、マヨネーズと混ぜてドレッシングに使ったりできるので、わりとなんとかなります。というか、このメニューをくり返し作ってもらえるところを目指さないとなりませんね。
🔪手早く作っていきましょう
では作ります。
ホントに手早くできるのでレシピ紹介はシンプルです。
豚肉と玉ねぎを炒めます。
このときいったん火にかけたら、混ぜ続けるのではなく、フライパンに豚肉と玉ねぎを広げてじっと待ちます。
焼き色がつくのを待って底から返して反対の面も同様に焼きます。
お好み焼きの豚バラや、カリカリベーコンのように、お肉の表面にかりっとした食感が出るような焼き色を付けることにしました。香ばしくて美味しいですよね。
両面焼いたら万能だれを加えます。
たれがない場合はみりんと醤油、砂糖、おろしにんにく、おろししょうがを代わりに入れてください。
続けてフレンチマスタード投入。これがポイント。“からし焼き(仮)”ですからね。
タレがふつふつとしてきたら一気に仕上げます。
全体に味を絡めるように混ぜながら炒めて、なじんだらたっぷりとあらびきコショウを振りかけます。
🔪あっという間に盛り付けです
お皿の半分にサラダ菜を敷いて、千切りキャベツを山盛りにします。
“からし焼き(仮)”を盛りつけてマヨネーズを添え、その上にあらびきコショウを飾ります。
😋できました
どうでしょう。
これがnote発名物グルメ候補です。
たっぷりのマヨネーズにはキャベツを食べるだけでない重要な役割があります。
からめて食べるんです。どうですか。美味しそうでしょう。
これが3箇条最後のひとつです。
❸3箇条その3
マヨネーズを添えること
それでは繰り返します。
🍚名物候補の3箇条
からし焼き(仮)の3箇条
付け合わせは千切りキャベツとサラダ菜にすること
フレンチマスタードを使用すること
マヨネーズを添えること
特殊な素材を使わず手早く作れて、ご飯にもビールにも合います。そしてマヨネーズを絡めるという必殺の食べかたもあります。
完璧です。
ぜひ一度作ってみてください。そして感想をいただけると嬉しいです。ましてやnoteやSNSでこの料理を紹介していただけたり、記事にしていただけたら飛び上がります。
🍚自由にアレンジしてください
作ってみる際は、3箇条をおさえていただければ、アレンジは自由です。そこからさらに発展したメニューが生まれるかもしれません。カレーがカツカレーになったり、オムレツからオムライスが生まれたり、そんな化学変化が起きるかもしれません。それも楽しみです。
ちなみにトケイヤkitchenでもすでに、このメニューをアレンジしたレシピは存在します。
・タレを使わずフレンチマスタードとこしょうだけにしてみた【引き算的アレンジ】
→よりシンプルにフレンチマスタードの味の深みが伝わって新鮮なおいしさ。
・もやしとにんじんとニラを追加してみた【足し算的アレンジ】
→彩りと食感が加わって食べて楽しいおいしさ。
・水を切った豆腐を加えてみた【掛け算的アレンジ】
→麻婆豆腐的な感じが加わって、ちょっと中華に近付いたようなおいしさ。
ちなみに水切り豆腐は便利です。
・鶏肉でやってみた【割り算的アレンジ】
→素材は別なのに“お、あの味だ”と思える味付けの魅力を再認識できるおいしさ。
アレンジの方向性を加減乗除にたとえてみました。割り算はちょっと無理矢理な感じがしますが、3箇条にあえてメイン食材の豚肉を加えていないからこそできる思いきったアレンジです。いうならば破壊からの再構築的な発想です。ちょっと大袈裟ですが。
ちなみにどれも美味しかったです。そしてちゃんとフレンチマスタードが利いていて、付け合わせのサラダ菜とキャベツが口なおしになって、マヨネーズをつけたら美味しさ爆上がりしました。大成功です。
🍚吾輩は名物である。名前はまだない。
もしこのメニューに足りないものがあるとしたら、名前が決まってないことです。
さすがに“からし焼き(仮)”では誰かに伝えるときに不便な気がします。料理そのものより、(仮)の部分に食いつかれそうな気がします。
というわけで、いくつか候補を考えてみました。
フレンチマスタード焼肉(ちょっと長い?)
からし焼きフレンチ(フランス料理と間違えられる?)
フレンチ炒め(肉どこいった)
なにかいい名前はないでしょうかね。思いついたクリエイターさんがいらしたらぜひコメントください。
こんなひと品ですが、ごはんのおかずによし、ビールのおともによし、味は保証しますので、ぜひ一度作ってみてもらえたら嬉しいです。
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