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仕事やアイデアは見て盗め  ~「まねる力」~

アイデアを生み出す、仕事を覚える、どんなことにしても先人や先輩がやっていることをまねすることが大事。

0から1を生み出すのは難しいが、元々ある1と1を足して2を作り出すことは案外できそうな気もする。

しかし、いざ真似してみようと思っても、なんとなく違っていたり、しっくりこなかったりすることもしばしば。

自分が当事者の意識を持って、学びにいく姿勢をもつことが、まねる力を養うために必要な要素。

あらゆる創造は模倣から始まる。


○まねるとは

本書の中で述べていきますが、私が言うまねる力とは、人のやることをよく見て、その本質を掴み、技を盗んで自分のものにできる能力です。

まねる力より

見て盗め。

以前、僕が技術を求められる職人系の仕事をしていたときにも、先輩からよく言われていました。

当事の僕は怒られるのが嫌だったので、必死に見ていましたが、心の中では言葉で分かりやすく教えてくれたらいいのにとも思ってました。

どこか受動的な考え方から抜けきれていないところが、当事中々仕事を覚えられなかったのだなと反省…

学校教育においても、先生から教えてもらい、ただノートに写していくだけでは、まねようという姿勢が失われてしまいます。

自分が先生として教える立場を想定しながら授業を受けるのとでは、雲泥の差になりそうです。

言われたことをなんとなく覚えるだけでなく、自分の物にしてやろうという気概を持って行動する姿勢が、同じまねるということをしたときに差がついてくるんだと感じました。

○まねる技術

まねる力をつけるための技術や考え方。

・マニュアルを作ってみる

家電製品等を買えば、必ずついてくる説明書。

こんなことまで書かなくても分かるよ、とツッコんでしまうくらい細かく書かれています。

万人に分かるように作れば自ずと長くなってしまうのもわかります。

仕事においてもマニュアル化しづらい業種は多々あるかと思いますが、それを作っておくことで、組織としても長く存続できるし、自分の考えをまとめることにもつながる。

主体性を鍛える。

・憧れの人を見つける

野球などのスポーツでいえば、イチロー選手、大谷選手、作家さんでいえば、齋藤孝さんや池上彰さんなどメディアで活躍する著名人たち。

その人たちの練習方法を実践してみたり、小説家の方々の文章を書き写してみたり。

師匠となるような人を見つけて、徹底的にまねてみる。

模倣を極めることが自然と自分の型や新しいアイデアのきっかけとなっていく。

そういえば、好きなマンガの一つである「刃牙」でも、主人公の刃牙が、小さい体から物凄い力や瞬発力を発揮するカマキリやゴキブリなどの昆虫に注目し、まねて強くなっていくという描写がありました。

思慮の浅い僕は、ギャグ要素なのかなと捉えていましたが、ここがまねることについてのヒントになっていたとは……

○まとめると

何かを本気でまねようとすれば、必ず見方が変わります。

まねる力より

教えてもらう受動的なまねるではなく、自ら仕掛ける能動的な姿勢が、まねることに必要。

誰か憧れの人を見つけて、徹底的にまねをすれば自然と自分の型やアイデアが生まれる。

本気でまねることが自分を変えるのだと気づきを得られました。

模倣も極めればオリジナルになる!

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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