CITIZENの次の「憧れの時計」に出会ってしまった話
僕の趣味の1つに「時計集め」がある。
憧れの時計の話の前に、時計と出会った経緯をお話ししていきたいと思う。
僕は幼い頃から時計に憧れみたいなものを感じていて、
「文字盤」だったり「バンドの種類」だったり、「秒針の音」だったり、時計によって全然違うのでその日の気分によって時計を変えるのがとても楽しい。
小学校を卒業した時、僕が冬生まれということもあり、祖父と祖母が誕生日のお祝いと、卒業、中学の入学祝いに時計を買ってあげようという話になったらしい。
それで僕を電気屋さんの時計コーナーに連れて行ってくれたのだ。
これが僕と時計の出会い。
初めてずらっと並んだ時計を見て、幼い僕にきっと火がついたんだと思う。
その日はずっと時計売り場をウロウロしていたらしい。
その頃は予算なんて考えちゃいないもんだから、「0が一個多い!」とか、「もうちょっとこっちの方がいいんじゃない?」と大人の誘導を受けながら選んでいたのだが(笑)
やっと、僕も気に入って、予算的にも納得の1本が見つかった。
それが、この「SONNE」というドイツの時計メーカーのもの。
意味は”太陽”
午前と午後で文字盤の下の部分にある絵が変わるのが気に入ったのだと記憶している。
大人たちの間では「スポーツウォッチとか選ぶのかと思ったら、この子はずいぶん渋いのを選ぶ」と笑い話になっていたようだ(笑)
のちに知ることになるのだが、ドイツ製の時計はガラス(?)のカバー部分がドーム状になっているのが特徴だそうだ。マイスターならではの技術らしい。
こう振り返るとなぜが幼い頃からドイツに縁がある。
これ以来時計の魅力に取り憑かれていた僕は、買わないけど時計屋さんを訪れるのが好きになった。
両親の買い物について行った時も、時計屋を見つけるとすぐに向かってしまうもんだから、店員さんに申し訳なく、だいぶ気まずい思いをしたらしい。(笑)
そんな姿を見ていたからだろうか、僕の成人式の際に、サプライズで両親から時計を贈ってもらった。
しかもあの高級ブランド「Salvatore Ferragamo」
20歳の僕はこのブランドを知らなかったが、高級なものだと知ると、「こんな高価なもの、つけられないよ。親父が使った方がいいんじゃないの?」と遠慮した。
ただ両親曰く、せっかくなら集めるのが一番好きであろう時計を、どうせこれから先、自分で好きな物を買うんだろうから、せめて今は、2人で選んだんだから贈らせて、とのことだった。
大人になっても長く繰り返し使えるようにと、高価な物を贈ってくれたのでありがたくもらうことにした。当時はもう身に付けるのが怖くて箱から開けることができず、未開封の閲覧用の日々が続いていたのだが(笑)
大学卒業間際についに開封して以来、今は、ちょっとおめかしして出かけるときにつけている。
たくさん見て回って、僕が好きそうで2人が気に入ったものを選んでくれたんだろう。本当に感謝だ。
こんな感じで節目節目で時計をいただいていたのだが、もちろん自分でもコツコツと集めている。
年齢によって趣味嗜好も変わってくるから、「次はこんなテイストのやつ」とか「ちょっと背伸びしちゃおうかな」とか、考えるだけでわくわくしてくる。
大学生の時は「憧れの時計」を見つけて、アルバイト代をせっせと貯め、そして、購入できたら優越感に浸ってまた勉強やアルバイトを頑張る。というルーティーンだった。
もちろん、そんな何十万もする時計は買えないので、予算は5万円以下。
学生時代は大体時給1000円程度。
週に3日、1日4時間のアルバイトをしながら貯金をし、もろもろの交際費や交通費、勉強に使う教科書代や文房具代、サッカー用具や部費等々を買い揃えていたら手元にほとんど残らない。
その「残り」をコツコツと貯めて、たまにのご褒美に時計を自分にプレゼント。なんてことをしていた。
特にブランド品なんかはなかなか手が出ないが、「いつか身に付けたい」という経験を買うコト消費、でも十分楽しめるのだ。
高級ブランド店のマーケティングに見事に踊らされている僕(笑)
多分この収集癖は父譲りで、母からは「嫌なところばかり似る」なんて愛想をつかされているのだが、せめてものお返しで初任給で父に時計をプレゼントした。気に入ってくれたようで、今もよく使ってくれている。
「気に入った良いモノを集めて、大切に、長く使う」
購入してからずっと自分と一緒に常にいてくれる存在のような、なんかそんな相棒感がたまらないのだ。
いつかディスプレイして見て楽しむ、なんてことを企んでいる。
いったいいくらかかるんだろう。。。(笑)
でも、「いい時計」「憧れの時計」というのはただ「高級で値段が高い」物であるべきとは思わない。
無理をせず、手が届く範囲で、気に入った物を長く使って一緒にいたい。
そんなことを考えている。
もちろん学生時代に買った時計は今でも大切に使っているが、社会人になる前に僕は1つの目標を立てた。
「社会人になったら、CITIZENの時計をつけて仕事をする!」
なんでかはわからないのだが、幼い頃からCITIZENに憧れがあった。
あの文字盤の美しさというかフォルムのカッコよさや、きらきら輝くメタルバンドなのかはわからないが
ATTESAを見つけたときに「かっこいい・・・!」と思ったのだ。
でもさすがCITIZENさん。
僕が見ていたやつは10万円を超えていて、それ以外のものもゆうにうん十万としてしまう。新卒1年目の僕がとてもではないけど時計に払える金額ではなかった。
何とか毎月チョコチョコ貯金して、5万円程度で買えるものがないかなあ、と探していたから、無理して+5万円は厳しかった。
「やっぱCITIZENは手が届かないなあ。」
と諦めかけたのだが、最後にあの祖父母に連れて行ってもらった電気屋さんにダメもとで足を運んだ。
そこで1本の時計が見つかった。それがこちら。
多分、時計ファンの方や、詳しい方からしたら、「電気屋で買うなんてまだまだよ。時計、しかもCITIZENってのはな・・・」とお叱りを受けてしまうかもしれないが。
この黒い文字盤に一目惚れ。思いもよらないところに出会いがあるもんだ。
貯めていたお金で即決、購入。(単純)
それから4年間、毎日この子を身に付けて仕事を頑張っている。
バンドがチタンで、「うーん、時計はあのずっしりとくる重みが好きだったんだけど。。。」と思ったのだが、
いざ使ってみると軽くて腕にフィットしてくれて最高。
「しばらく時計にお金はかけられないなあ」なんて思いながら
「次は10万円以下で、長く使える相棒、いないかなあ。」とルンルンで使っていたのだが、運命的な出会いは昨日、突然訪れる。
Forbes JAPANのBrandVoiceというシリーズの中でこの記事を見つけてしまったのだ。
2012年に創業されたそうだが、僕はこの記事で始めて出会った「VELDT(ヴェルト)」というメーカー。
スペルは違うが、「ヴェルト」はドイツ語で“世界”を意味する。
ドイツ語を学んでいた僕にとっては、まさかの出会いである。
調べてみると、このブランドの最新作のコンセプトに僕は釘付けになってしまった。
「VELDT」のIOT技術とあの「CITIZEN」の時計製造が融合した商品があるらしい。
この情報社会で多くの人がスマホやPCの画面を見つめる中、視線を挙げて、ゆとりある「時間」を創るために、時計が光で情報を伝えてくれるらしい。
かっこいい・・!
スマートウォッチが便利だということはわかっているのだが、
どうしてもデザインが気になってしまって買ったことがなかった。
このブランドは、「時計感」も感じさせてくれながらスマートウォッチとしての機能も付けてくれている!
しかも、お値段10万円以下。もしかしたら、、、手が届くかもしれない。
ということで次の「憧れの時計」に出会ってしまった。
今持っている相棒たちも大切に使いながら仲間に加えられるように、今日も仕事を頑張ろうかなと思っている。
もし仲間に加えられたら、使ってみた感想も描きたいなあ。
いつ手に入れられるかはわからない。(笑)
26歳の誕生日に、自分へ贈ろうかしら。
新しい時計を買うのは「今持っているのに飽きたから」ではない。
いろいろ気分によって付け替えるのが好きだから。
時間を共に過ごしてくれている相棒たちを眺めるのが好きだから。
手の届く範囲で、無理をせずに、時計集めを楽しもうと思っている。
そんなことを考えて、今日もCITIZENを腕にはめて職場へ向かう僕なのであった。
おしまい!
最初に時計さんに連れて行ってくれた祖父母の話はこちら
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しかしやっぱりプロの方が書く文章は本当に素敵。
なんでこんな文字だけで商品の魅力を伝えられるんだろう。
最近文字を書き始めた僕にとっては、こういうところからも無料でたくさん学べることがあるのだ。
おしまい!
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