「つい働きすぎる」私のワーク・ライフ・バランスに必要だったのは医学でした
私は、働きすぎだと思う。
そう思った数年前に、似た仲間を募集して集まりました。どうにかして「うっかり働く」クセから逃れ、休む方法を見つけていくためのワークショップ。
……だったはずが、みんなお互いに刺激をうけて「もっと頑張ろう」と闘志を胸に解散していました。なんということでしょう……。
そして数年後、私は倒れました。昨年の7/3に咳が止まらなくなり、そのまま今も止まっていません。10ヶ月です。クレイジーだよ。週に2-3日は発熱、頭痛、顔面痛も加わり、総合病院と街のお医者さんを行ったり来たりしながら、いまも原因不明です。
ここまで追い詰められてようやく「なぜ私はここまで働いてしまうのか」に向き合う覚悟をきめたわけです。そして出てきた答えが「内部家族システムモデル(IFS)」でした。IFSは私が22歳頃に受けた治療でしたが、回復後にすっかりその存在を忘れていて、このタイミングでまた出会った治療法です。
噛み砕いた「ワーカホリックがなぜ起きるのか?」という話と、私がIFSを試した実体験を書いていきたいと思っています。
ひたすら働いていれば、私は自分の問題に向き合わなくてすむ
なぜ、こんなに働いてしまうのか。ワーカホリックな自分の答えには、薄々気づいていました。私は、働くことで「逃げたかった」のです。何から? この世と向き合うことからです。
ありとあらゆる依存症のなかで、ワーカホリックほど楽なものはありません。なにせ、働けば働くほどお賃金が増え、世間からの評価は高まり、自分が有能だと信じられるからです。私はお酒も葉巻も好きですが、これらの副作用……翌日頭が痛いとか、服が臭くなるといった帰結には「あんまり酒や葉巻に耽溺しちゃだめだな」というメッセージを感じていました。
それに比べて、働くことの楽さときたら! 脳内は仕事で一色になり、よそ事はすべて忘れることができ、しかも一見「人生をちゃんとやっている」ように見える。私は立派だ、頑張っていると信じられる。
だから、ワーカホリックを辞めたいと思いながら、辞めることが怖くて仕方がありませんでした。
実はこういった極端な行動が、自分を守るための道具であることに気づきながら。
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