ソルダムの話
ソルダムがお店に並ぶ季節になりました。
こいつが並び始めると夏が始まったと感じます。しかし今年は梅雨が長引いてて変な感じです。
初めて食べたのは小学校1年生の夏です。忘れもしません。
交通事故で入院しておりました。
「一番食べたいもの買ってくるから、なんでもいいから言ってごらん」
と、親から言われた小1のオイラは
「酸っぱいものが食べたい」
と、妊婦のようなことを言いました。この辺、鮮明に覚えております。
ちなみに、おばあちゃんに「何かほしいものあるかい」と聞かれ、なぜか「亀」と答えて、病室でミドリガメを飼ってました。シュールです。
で、母がソルダムを買ってきてくれたのです。初めて食べてあまりの酸っぱさに「ヒャッホー!」となりました。
駄菓子のあんず系が大好きだったので、ドンピシャの味でした。
それ以来、夏になると「あの酸っぱいやつ食べたい」とせがみ、村木少年の夏の味はスイカじゃなくてソルダムでした。
ずっと一番好きな果物はソルダムと言っていたんですけど、数年前に梨にトップを奪われて、今は2位になりました。
ソルダムが店頭から消えると、今年も夏が終わりだなと感じます。
個人的に一番季節感を感じる真夏の果実なのです。