見出し画像

2025/1/1-2 製菓報告.【作りたかったシナモンロール、失敗しかけたガトーショコラ】

今年はカレンダーの粋な計らいで
年末年始が9連休になった方も
多いのではないだろうか。
私もその恩恵を受けた一人。

12月に入った頃ぐらいから、
9日間でいったい何を作ろうかと
製菓の事をぼんやり考えていたが、
その中で浮上してきたのが
シナモンロールだった。

以前にも一度作った事はあるが
なにしろスコーン等と比べると
工程が多いし、パンなので
発酵が入るぶん手間もかかる。
こういうモノこそ9連休にふさわしい。

という事で、年末にスコーンを作り
シナモンロール作りに着手したのが
元日の午前。なんだかんだ一番
自宅で暇してそうな時間帯を考えたら
そうなった。謹賀のパン作り。

今回は富澤商店のレシピを参考にした。
(オレンジページのやつは少し大雑把)

ただ、こちらもこちらで
手に入りにくい材料が多かったので
・準強力粉 → 薄力粉と強力粉のブレンド
・バターミルクパウダー → スキムミルク+ちょいバター多め
で代用。前回買わなかった
パールシュガーは今回しっかりと事前に購入。
見た目だけでも本格的に。

パンもだいぶ手慣れたもので
すいすいと順調に出来ていき、
4時間位で完成。出来上がりもまずまず。

パールシュガーがあるだけで、かなりのフィンランド感。

生地を切り分ける所で
大きめに取れたものが
焼成後やたらと伸び上がってしまったので
不恰好になったが味は美味い。
砕いたカルダモンシードが
生地の中で香ってくるのが良い。

これはまた作りたい。


そして、翌日の1月2日。

年末の買い出しの時、
近所のスーパーで
クリスマス時期に仕入れて
売れ残ったであろう
期限切れ近くの生クリームが
半額で売られていたのを
脊髄反射的に購入して
その使い先を考えていた。

レシピを検索し続けて
行き着いたのは、
しばらく作ってない
ガトーショコラを作る事に。

以前作ったのは
えもじょわ先生の生ガトーショコラ。

材料4つで作れる反面、
小麦粉などが入らないぶん
結構モロモロと崩れやすい感じ。

今回はちょっと違う感じの
ガトーショコラを作ろうと思い、
参考にしたのがこちらのレシピ。

タイトル、サムネ、
謎のプロフィール画像、
全てが釣りっぽくも見えるけど
それならそれで…と思いつつ製菓開始。

チョコを湯煎で溶かして、
熱した生クリームとバターを合わせ、
ココアパウダーを入れて、
全卵をたっぷりと泡立てる。
ここまでは順調だった。

ところが、この泡立てた全卵を
チョコに入れて混ぜたところ
みるみるうちに分離が進む。
全卵が足りないかなと
追加投入しても一向に分離は収まらない。
チョコを溶かすのに使ったお湯で
湯煎しながら混ぜても分離は加速。

そう、私は知らなかった。
“チョコレートは高温すぎても分離する”
という事を。

チョコレートを溶かすのに
最適な温度は約50~55℃で、
それ以上の高温で熱すると
油脂成分と水溶成分が分離するとの事。
実際、油でテカテカになりながら
ダマになったチョコの固形成分と
カカオ色に濁った水分に分離していた。

参考にした動画の
Georgeとやらが0:45あたりで
「普段お菓子作りしない方でも挑戦しやすい」
という言葉を鵜呑みしたのが悔やまれる。
こっちは2年お菓子作ってても失敗しそうだぞ。

という訳で、馬鹿みたいに
湯煎にかけ続けて分離を続ける
チョコレートに痺れを切らし、
もうどうにでもなっちまえと
混ざったら戻す予定だった
残りの全卵も全てチョコに投入し、
グッチャグチャにかき混ぜた。

いっそ巨大な脂玉でも作って
孫悟空の元気玉みたいに
Georgeに投げつけてやろう…と思っていたら
何故か奇跡的にチョコは平静を取り戻し
なんとなく良い感じの生地が出来た。
全卵を一気に加えたことで
いい具合に温度が下がって
分離が収まったのか?
原因はよく分からない。

そんな危ない橋を踏んだ生地だったので
半信半疑で焼いてみたが
何とか成功した。間一髪セーフ。

脂玉になりかけたガトーショコラ。

味はどうなんだろうと思ったけど
自分で食べてみても美味かったし、
奥さんが「これは店(で出せるレベル)だ」
と言っていたので、主観でなく
美味しいものが出来たのだと思う。

チョコレート菓子は
やはり扱いは難しいけれど、
食べた時の満足感も大きいし
ビターなカカオの味わいが
コーヒーによく合うのも良い。
今年はチョコ系も挑戦していきたい。

あと、色々言ったけど
Georgeさん、ありがとう。
今度、仙豆をひと粒差し上げます。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集