【エンジニアインタビュー】建築からエンジニアリングへ
採用広報担当の髙橋です!
この連載は、チームが拡大する中の日々のドラマを発信したいという想いで立ち上げました!
トグルホールディングス(以下トグル)は、まちづくりにDXで革新をもたらす企業です。その独自のビジョンに共感し、多くの優秀な人材が集まっています。
今回は、2024年7月にトグルに入社した酒巻裕也さんのインタビューをご紹介します!
彼の経験を通じて、トグルの魅力やトグルでの働きがいについて深掘りしていきます。
Q1. 自己紹介
-ご経歴からお伺いできますか?-
酒巻:学生時代に建築を学び、その後、ハウスメーカーで注文住宅の設計業務に従事しました。その後、総合設計事務所に移り、そこで意匠設計として市区町村の案件を主に担当していました。
具体的には、プロポーザルによる新築案件や改修、増築、解体の設計なども手掛けました。建物全般の設計については、ある程度の経験があると思っています。しかし、建築業界にはアナログな部分が多く、変わるのを待つのではなく、自分でデジタル化を進め、業務効率化を図りたいという思いが生まれました。それをきっかけに、エンジニアに転身しました。
エンジニアとしてSESという形態で、データサイエンティストやバックエンドエンジニアとして様々な企業で経験を積み、約6年半の間、多くのことを学びながら自分なりに貢献できてきたと思っています。
ある程度の目処がついたところで、自分はやっぱり建築が好きだと再確認し、建築とITを融合させる方向で、転職を決意しました。
-酒巻さんが建築を目指されたきっかけはありますか?-
酒巻:小学3年生のときだと思うのですが、家族で新宿に出かけてご飯を食べに行ったことがありました。そのとき、新宿のビル群を見て、周囲の建物に囲まれながら空を見上げて「すごい」と感動したのを覚えています。それが本当に一番のきっかけで、「こんな建物を建てるってすごいな」と思い、ずっと建築を目指してきたんです。
-トグルでは、どのような経緯で入社されたのでしょうか?-
酒巻:建築とITを組み合わせた仕事を探していました。不動産をメインにしている企業は多いと思うのですが、トグルの「ボリュームチェック」というサービスが非常に目を引きました。
ボリュームチェックは、設計事務所が無料で行うことが多く、その後の契約で正式に建物を設計する流れが一般的だと思いますが、これがシステム化されることで、設計事務所にとってもデベロッパーにとっても大きなメリットが生まれると思ったんです。そこに貢献できることに魅力を感じたのが、入社のきっかけですね。
-面接の過程で印象的だったエピソードがありますか?-
酒巻:新谷さんとの他愛ない会話だったのですが、「建築設計士が楽になるようにしたい」という点で非常に意気投合し、「この人と一緒に働きたいな」と思ったことが印象に残っています。
Q2. 入社から現在にかけて
-現在携わっているプロダクトについて教えてください。-
酒巻:VCライトというプロダクトで、誰でも簡単にスマホでボリュームチェックができる仕組みを作っています。入力項目は少なく、用途地域の分割も自動化されています。また、道路の幅員などの数値入力をスライドで簡単に行えるようにする機能も検討しています。これにより、非常にシンプルな機能でボリュームチェックを実現することを目指しています。
私の役割はPMで、エンジニアの皆さんの進捗を管理し、実装されたものをレビューして動作確認を行い、ユーザーが使える状態に持っていくという仕事をしています。
フロントエンドはReactとTypeScriptを使用しており、バックエンドもHonojsとTypeScriptがメインになっています。
また、データベース環境については、元々スケッチ管理に使っていたPlanetScaleというサービスと、ボリュームチェックの前身となるサービス「査定くん」でMongoDBを使用しています。これらの使い方には慣れが必要ですが、さまざまなデータベースに触れることは非常に楽しい体験だと思っています。
-最近、チームが急速に成長した中で変化はありましたか?-
酒巻:僕の所属するVCライトのメンバーは、あまり変わりはない気がします。
僕もPMという役割は初めてだったので、手探りで始まったのですが、エンジニア経験が長かったので、Issueチケットを立てる際に、どのように実装に移りやすくするかを意識していました。
実際にゴールが示されていない段階で実装に入ってしまうと、後々手戻りが多くなり、工数が長引いてしまうことがあるので、しっかりゴールを示した上で実装に入ってもらいたいと心がけています。
Q3.今後の展望
-トグルの技術力や開発環境について、他社と比較して強みとなるポイントはどのような部分にあると思いますか。-
酒巻:開発環境については、やはりフロントとバックエンドの両方でTypeScriptを使用できるというのは大きなメリットだと思います。フロントで変更を加えた場合、バックエンドでも同様の変更が必要になることがあるのですが、その際にバックエンドの担当者に頼むのではなく、自分で変更できる部分があるのは便利です。もちろん、コミュニケーションを取りながら「ここを変えますよ」と示す必要はありますが、一貫して開発を進められることが強みになると思います。
私自身としては建築というバックボーンがあるのも強みだと思います。不動産チームとの距離が近いことも大きいですね。技術を作る上で、それが近いというのは本当に重要です。
たとえば、実際に建築を行っている人と相談しながら、アルゴリズムや日陰、天空率などの計算ロジックについて話し合えることが、一番の強みだと思います。特に天空率などの計算処理はネットで調べても意外と難しいですから。
こうしたロジックの検証において、実際に経験を持つ人に相談できることは大きな強みです。設計段階での詳細な情報はあまり出てこないので、この会社に入ってからその重要性を実感しました。
-開発する上でチームメンバーとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?-
酒巻:何か不明点があったときは、すぐに口頭で話し合うようにしています。文面だけでなく、画面を見せ合いながら説明して課題を解決していくことを心がけています。
-つくるAIのお披露目会のことをお聞きしたいです。そのとき、皆さんでエンジニアとして会場運営を行っていたと思うのですが、何か印象に残ったエピソードはありますか?-
酒巻:実際にアプリケーションを作りながら進めていく中で、そのアプリケーションを使うお客様と対面する機会はほとんどなかったので、そのお披露目会が特別でした。携帯で使ってもらいながら、想定していなかったユースケースを見つけることができました。例えば、スワイプで戻る操作や、下にスワイプしてリロードする動作など、実際にお客様が使っている姿を見て、初めて気づくことができました。こういったユースケースは、技術者同士で話していても出てこないと思いますので、非常に良い経験でした。
-イベントに関わったことは、モチベーションアップにも繋がりましたか?-
酒巻:私自身の観点から見ても、お披露目会はすごく刺激的でした。セールスユニットやプロダクトチームが一体となって取り組む姿勢を感じ、やる気がさらに高まりました。やはり、起爆剤になったと思います。
お披露目会に向けて、朝4時まで作業していたり、土日も特に頑張っていたことが印象的です。皆が頑張っていると、自分も頑張ろうという気持ちになりますよね。
チームメンバーが頑張れるような環境を作ることが、僕の役目だと思っています。そうした体制を常に整えておくことが重要だと感じています。
-実際に受けたフィードバックで気づきがあったことはありますか?-
酒巻:僕はフィードバックを受ける側というより、フィードバックをする側になりますね。実装をしてもらう中で、特にまだ要件が固まっていない段階で、「こうしてほしいかも」といった要望を決めながら進めていくことが多いです。あとは、どれだけ新谷さんに感動してもらえるかということが大事ですね。新谷さんはプロダクトオーナーとして朝会にも参加しており、実装全体のレビューも僕が担当しています。実際にお見せしたときに感動してもらえると、それが僕の喜びですね。新谷さんが嬉しそうに笑ったときの反応がすごく印象的です。
-開発チームの特徴について教えていただけますか?-
酒巻:メンバーが多様で、ボキさんや鈴木ラファエル多聞さん、9月入社のマーカスさんなど、国籍も多様になってきています。菊野さんや阿部さんのようなベテランの方の知識も取り入れながら開発が進められているので、そこはすごく楽しくできています。
Q4.どんな方と一緒に働きたいですか?
酒巻:僕の中で「強いエンジニア」のイメージは、プログラミングを書くことが好きで、ご飯を食べるよりもプログラミングを楽しむような人です。そういう人と一緒に働くことで、僕自身もスキルアップできるし、楽しい実装になると思います。プログラミングが好きな人と一緒にいると、自然と刺激を受けますね。
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