目移りして仕方がない
本を読むのは好きだが、ひと晩かけて一気に読み切った、といったような経験はほとんどない。そういう経験を語る人を見ると別の世界の人間のような心地がする。どこか一つところにいてずっと同じことを続けるというのが苦手な質である。そのため本はしばしば並行して読むし、できたら短めの章を束ねたようなものの方がありがたい。
最近買った本は画像に示したような感じ。左はまだ手がつけられず、真ん中はパラパラめくったくらい、右を息抜きに読もうかなと思い始めたところである。その他にほっぽらかしたコンラッドの『ロード・ジム』がある。風呂で読んで遅々として進まない、大西巨人の『神聖喜劇』がある。いつになるやらわからないが、しかしそれでもそのうち、いつの間にか読み終えるというような日が来るだろう。