白い泡の中心で愛を叫んでみたりする日常。
ねば塾ってご存知ですか?
子供が通ってる塾とか、男塾とかじゃない方です。
せっけん屋さんなんです。(じゃない方?)
で、我が家のキレイは、ねば塾で出来ている、
と言っても過言でない今日この頃。
全身はもちろん、洗濯も、風呂洗いも、洗面所掃除も、食器洗いも。固形せっけん粉せっけんを駆使してあらゆる場所に使用。
布巾は臭くならないし、食器の茶渋もあんまりつかない、合成洗剤時代に落ちなくて諦めてた何か分からないシミが、石鹸洗いを続けてるうちにキレイに無くなってたし、なにより安全安心、無香料!固形は大きくて、コスパも最高!
使用しはじめてかれこれ8年弱になります。
そんなねば塾信者みたいになってる私に、家族は振り回されております。
まだ旅行に行けた頃、夫が、大浴場に置いてあった炭石鹸を使用して「すごい顔ツルツルになった!いい匂いもした!」と興奮したことがありまして。
そんな「佐藤くんちのカレーに肉が入ってた!」みたいなテンションで言われても。
またある時「ウタマ□石鹸って知ってるー?襟袖汚れが真っ白になるんだって!」と、普段洗濯に勤しむ私を差し置いて、ドヤ顔で報告してきた夫に、
「そりゃそうだ!アイツには蛍光増白剤入ってるからな!」と返したら「親の仇でもあるんか?」と聞かれました。
いえ、ウタマ□を否定してるわけではないのです。蛍光増白剤なんて、実はそんなに気にしてません。愛用している方、ごめんなさい!
ただただ、私が、ねば塾が好きなだけ。
こんなに好きなのに、最近スーパーで幅を利かせ市民権を得てるウタマ□に嫉妬しているだけです。
ちなみに、襟袖汚れは、ねば塾でもキレイに落ちます。夫の皮脂汚れに関しては、さすがにこすり洗い必須なんだけど、ちょいちょい私がサボってるだけ。そんな私にウタマ□勧める夫の姑気質よ…
娘は、友達のお家で使わせてもらった、泡で出てくるキャラクターのボディソープに鼻の穴を膨らませ「あれがあったらお風呂が100倍楽しくなるよ」とプレゼンしてたけど、君の場合はアトピーの気があるからねぇ。
ここは、きっちり理由があって却下。
そんなわけで、家族の願望を無視して、私はねば塾石鹸を愛しています。
白いボディは、さながら鶴のよう。
白銀の世界で、白い吐息のごとき泡で全身をまとう高貴なお姿。
おじいさんがもし、この子を助けたら、恩返しに行っちゃうだろうし、相当美人だし、決して見ないで下さいねって言って掃除洗濯に勤しみ、日々痩せ細っていくんだと思う。
てゆうか、助けてあげたことない私に対しても、日々痩せ細りながら掃除洗濯、果ては私の頭髪まで洗ってくれて、こんなに尽くしてくれてるのに、家族から「ちょっといい香りがするアイツら」に存在を脅かされるなんて、お天道さんが許しても私が許さない!なんの話や。
欠点もあるんです。
食器洗いでは、油汚れにとことん弱い。順番間違えて油汚れから洗ったら、コップもお箸もヌルヌル。順番さえ間違えなければ、洗い上がりはツルツルだけど、何度もスポンジに石鹸を付け直さなきゃならない。
洗髪は、慣れるまでは軋む。夫と娘には超えられなかったハードルで、2人は妙に高いシャンプー使用。1番ロングヘアな私が1番質素で、なんかくやしい気もする。
でも、香料苦手な私には、石鹸シャンプーは欠かせないし、慣れたら本当に気持ちいい。
洗濯も、粉をよく溶かさないと、濃い色のシャツには石鹸カスがつきます。この石鹸カスは基本、お肌に悪さしないので無視。これまたよく文句を言われてしまうけど、お洒落着洗い以外は、オールオッケーと勝手に決めてます。
手のかかる子ほど可愛い。
そんな気持ちで取り組んでいると、家事もなんだか楽しくなるってものです。
いや、そうかな、わからんな…
時々家事を手伝ってくれる家族が、石鹸の扱いに振り回されていて、うーんこの時ばかりは、合成洗剤の方が楽なのか?と思うけども。
やっぱり譲れない愛がそこにはある。
これからも、ねば塾さん、頑張って下さい。
時々Amazonさんで、粉石鹸が思うように買えないときがあって、そうすると、我が家の洗濯がストップしちゃうもんだから、他の粉せっけんも調べるのだけど、なぜかどうしてもねば塾さんに戻ってしまいます。無事買えた時の私の安堵感をぜひ伝えたい。
ごめんよ家族。
お母さんの目の黒いうちは、お洒落なアイツやフローラルなソイツは我が家で活躍出来ないと思う。活躍の場を与えられたとしても、お母さん、新参者には相当厳しくしちゃう。
だって、あの白くて質素で無臭で謙虚なあの子がとにかく好きなんだもの。
これを愛と呼ばずしてなんと呼ぶのか。
泡の中心で、私は今日も、愛を叫ぶ。
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