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人間とイルカ、どちらが優れていますか?

わたしは、小さい頃、ずれた子供だった。
ふたつ上の姉とふたつ下の弟がいて、父と母がいて、5人で食卓を囲む。5人で話している話題があって、わたしは、既に家族の会話が違う話題になっているタイミングで、前の話題のことを話すということがよくあって、笑われていたことを覚えている。
そんなとき、『あきは、マイペースやなぁ』と言われていた。

幼稚園でも浮いた存在で、友達の輪の中に入れず、いつもひとりでお絵かきなどしていて、幼稚園の先生に心配されていた。
絵を描くのも本を読むのも大好きだったので、幼少期はそのことを特にさみしいと思っていた記憶はない。むしろ、女の子たちが群れているのが当たり前という雰囲気を不思議に思っていた気がする。

本を読むのが好きだったので、学校の勉強はできた。絵を描くのも好きだったし、運動音楽もどちらかと言えばできるほうだったので、特に問題なく普通に育ってきた。

ただ、家族との関係もあり、感情表現やコミュニケーションは苦手分野で、大人になってから、そのことで苦労はしてきた。

今まで、ものの考え方ばかりを話してきたけれど、実は自分はグレーゾーンではないかと思っている。
診断を受けたことはないが、脳の働きが、普通とちょっと違うのではないかと思っている。
日常生活に支障はないが、息苦しさや生きづらさをずっと感じてきたのは、子供の頃のトラウマだけでなく、わたしの、もともと持っている特性が他の人とちょっと違うことも関係しているのではないかと思っている。

つまり、自分が抱えてきた生きづらさに、後天的な要因だけではなく、先天的な要因もあるのではないかと思っているってこと。

仕事が続かないこと、人間関係が破綻すること、金銭管理が苦手なこと、片付けが苦手なこと、特定の分野で能力を発揮することがあること、かなり忘れっぽいこと。

それを『問題ない』とするかどうかは、微妙なところである。でも、自分の『特性』を理解しているから、対処できている部分はあるし、それはこれからも増えていくように思う。例えば、仕事をするうえで、自分が数秒前にやったことを忘れることを見越して、忘れても大丈夫なように、手順を決めておく。
ちなみに、この前おでかけしたとき、タブレットでナビをするのに20%しか充電ができていなかった。端末の充電を切らしてしまうことはしょっちゅうある。しかも、車で充電するアイテムを持っているのにどこかへ無くしてしまった。あとスリッパもこの前から見当たらない。このように、わたしはいつも、かなり、詰めが甘い。
これの詰めの甘さも、自分の特性だと思う。その特性をいいとか悪いとは思わないけれど、『ふだんあまり困らないようにしたい』『生活しやすいようにしたい』とは思う。
そのために習慣の力をつかったり、モノの置場所などいろいろ工夫して、『普通』になりたいわけではなく、純粋に自分が望む結果を得られる確率を高くする。

わたしは、普通の人ができることが苦手で、普通の人ができないことが得意だ。

これって、ほとんど全ての人にあてはまる言葉ではないかな?

彼ときのうLINEしていて、時代が違えば発達障害と言われたかもと言ったら、今は問題ないよね?と言われた。

問題がないことなんて、今まで一度もなかったし、大きな問題があったことなんてないとも言える。

わたしにとっては大きな問題でも、はたからみたらなんてことないことだろうし、その逆もしかり。

病名がつくかつかないかの差だし、わたしはアダルトチルドレンだとも診断を受けてもいない。

わたしは、他と比べてどうっていうことは、ひとつの材料でしかないと思っていて、『どう生きたいか』に比べて今がどうかということが大切だと考えている。もちろん、『どう生きたいか』の中身も合わせて。

たとえば、『完璧になる』ことを生きる目標にしたらかなりつらそうだけど『しあわせを感じて生きる』ことを目標にしたら、しあわせに生きることができそうだと思う。

わたしは、人と違う、すこし、変わっていると思う。でも、そのことそのものが、生きづらさの原因ではないと思っている。ただ、できない自分を責めるだけで終わりたくない。

生きていくなかで、自分にできることは必ずあるし、できないことがあっても、できない日があってもいい。

人間とイルカ、どちらが優れていますか?

彼は、人間と即答した。クイズじゃないのに。笑

できる自分が優れていて、できない自分が劣っているなんて、そんなふうに考えなくていい。

できなかったことは、できなかった。できたことは、できた。そのことを評価する必要はない。

事実は事実として受け止める。そして、それを踏まえて、これから、どうしていきたいか。

できたことが嬉しかったなら、またがんばれるだろうし、
できなかったことが悔しかったなら、どうすれば考えればいい。

100%すべてを完璧にできなきゃいけないなんてことは、ない。




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