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心理的安全性。
様々なチーム作りにおいて重要だといわれている心理的安全性について書いてみようと思います。
これは天下のグーグルが生産性の高いチームとはどういうチームかを分析した結果、心理的安全性が高いチームが結果を出し続けているという事を発表し注目されるようになった考え方というか、たぶんもうこういうチームづくりがスタンダードになりつつあると思います。
少なくとも海外では当たり前になっているのではないかなぁと思います。
内容の詳細については、上記サイトで詳しいのでそちらをご覧ください。
僕自身、心理的安全性というキーワードを聞いたのは1年くらい前の事なので最近知ったばかりの事なので、正確に理解しているわけではありませんが、介護職として介護現場のリーダーとしてずっと課題にしてきた事や悩んできた事や、その中で工夫してきた事が間違ってなかったと思えたきっかけが、この心理的安全性というチーム作りを知った時でした。
世界でトップの企業が分析してよいチームには必要な要素が心理的安全性と言っているのですから、これはもう間違いない事実じゃないかと思っています。ですので、今は自信をもって自分がやりたかったチーム作りを進めています、その根拠になっている理論の一つがこの心理的安全性です。
介護現場のリーダーをしてきて、ずっと疑問でずっと現場職員から理解されてこなかった事がありました。今でも理解してくれる職員はほとんどいないんですけど(苦笑)
『いい職場にしたいから何でも言い合えるようにしよう!』
『そんなの無理です!』
『いい職場をつくりたいから、みんなでフォローしあおう!』
『なんで私が出来ない人の分まで仕事しないといけないんですか!』
『失敗してもいいから何でも挑戦しよう!』
『失敗したくありません!』
『同僚にも優しくしよう!』
『利用者さんにも優しくしているのに同僚にまでなんでそんなに気を使わないといけないんですか!』
・・・とまぁ散々な目にあってきました。
たしかにこういわれると”そうかもなぁ・・・”なんて思ってしまうんですよね、僕の絶対的な自信を持ててなかったので。
でも、どう考えてもチームメンバー同士で支えあえなければよいチームにはならないので、いつも上記のような事を言っては部下に反発される、という事を繰り返してきました。
もともと野球をしていたので、チームとは声を出し合って支えあって、個人の力量もあるけど最終的にはいろんな個性や能力の違いがあってもまとまったチームが勝利するという事は試合の中で経験則として理解してきたので、それは介護の現場でも同じ事だと思ってきたのですが、介護現場は違うんです!と言われてしまうと、”そうかもなぁ・・・”と思ってしまっていたのが、自分がこうだと思うチーム作りがちゃんと出来てこなかった最大の原因だと思っています。
ですので、心理的安全性という理論を知った事で、自分が理想とするチーム作りをゴリゴリのゴリ押しで推し進める事ができるようになりました。
それでも会議の場でも全員が自分の思った事を言えなかったり、互いにフォローしあえているかどうかというとまだまだ課題は多いですが、少しずつですが出来ない事をフォローしあえる、ありがとうを伝えあえる、それぞれの強み弱みを認め合えるチームづくりは進んできているように思っています。
あとは職員一人一人が、ちゃんとこの心理的安全性の内容を理解して実践できるようになればいいんですが、もしかしたら同調圧力が強い日本人にはなかなか馴染まない考え方なのかもしれません・・・。
現に、法人の経営会議などに出ると心理的安全性には程遠い環境なので、これからの若手が主流になっているチームならすんなり浸透するかもしれませんが、古い感覚の経営者やリーダー層の組織だと難しいのかもしれません。
僕自身はこれが正しいと思えているので、周りから理解されなくても続けていきますけど、こういう考え方を浸透できるように、自分の言動の影響力を高められるように日々努力しないとダメだなぁ、でも自分も確実に成長できるので楽しみだなぁと思う今日この頃です。