本の話。vol.3
今日の本はこちら。
試着室で思い出したら、
本気の恋だと思う。
恋する女子5人の短編集。
5人はそれぞれ別のスタイルで本気で誰かを愛し、それぞれの目的で服を選びに、セレクトショップClosetへ足を運ぶ。
ショップのオーナーは、彼女たちにそれぞれ似合う洋服を提案し、必ず満足させて彼女たちを送り出していく。
服を愛し、そして人を愛している彼女たちの様子は、服にときめきを感じたことのある人なら誰もが共感できるのではないかと思える一冊。
誰かを本気で愛してみたくなる、
そんな一冊だった。
これも去年のステイホーム期間に読んだ一冊。
この短編集を読んだ時のときめきはしっかりと覚えている。
恥ずかしい話(別に恥ずかしいことではないけど枕詞として使わせてもらう)、私はここ1年半くらい恋人がいないし、付き合った事のある人も1人しかいない。この歳にしたら恋愛経験は少ないほうだと思う。
だから、私にはまだ人を本気で愛するという経験が無いに等しいと思ってしまっている。
前に付き合っていた人もほんとうに好きになったから付き合ったし、その前にも好きな人くらいはいた。
けど、愛し合うっていうことが私にはまだよくわかっていない。頭の中で想像することくらいはできるが、経験としてはまだわかっていない。
たいていの人はこんな状況になったら少しくらい焦るのかもしれない。でも私はなぜか、この小説の彼女たちのように、本気で愛せる誰かにいつかは巡り会えると思っている。
いつまでも夢見る少女じゃいられないよと思われるかもしれないけど、夢見る少女でいられるまではそのままでいてもいいんじゃないかって私は思う。
そして、本気で愛せる誰かに巡り会えなければそれはそれで私の人生なのだから仕方がないと思う。だけど本当に自分に合う人だ!と思えた時にはもう狩りに出る気持ちでハントしに行くのかもしれない。笑
恋を知らない人も恋をしている人も、
恋に無関心な人も憧れる恋がある人も、
この小説はどんな人にも
ときめきを与えてくれる小説だと思う。
いろんな恋のかたちがあっていいと思う。
いろんな憧れ方があっていいと思う。
それでは今日はこの辺で。
おやすみなさい🌛