メッセージアプリの原罪は重い
友達ないし同僚からの「急ぎではないLINE」への返信が至極苦手だ。
「今度ランチ行こう」という内容。まあ別にどうせ毎日会うしお互い都合の良いときにその場で決めようという結論に至ったのだけれど。
なのに、永遠に続くメッセージ。なぜ?
メッセージでやり取りする必要あるのかというような内容が続くと、「後で返せばいいや」と思いそのまま放置してしまう。
しかし大学時代にはこの既読無視のせいで友達と仲を拗らせてしまったこともある。人間関係を有効にするためにはメッセージを受け取ったら100%返さないといけない。
既読無視は現代の人間関係においては重罪なのだ。責められて然るべきものなのだ。
……なんかおかしくない?いつもこの辺りで違和感が顔を覗かせる。
一方的にメッセージを送り付けられて、それを見たら必ず返せって?見た瞬間じゃなくてもいいから、1日以内ないし相手に迷惑にならない時間に?返信しろって?
とんだ当たり屋じゃないかと思う。
メッセージの返信を強要することは人の時間を拘束することと変わりないんじゃないか。
それなのに、「メッセージを送った側の好意を無下にしている」と、当たられた方が責められる。受け取った側からするとただの押し付けでしかないのに。
女性社会で、なんて分母の大きなことを言うつもりは無いけれど、大体二極化しているように感じる。LINEなどのメッセージに絶対的価値を感じている人と、そうでない人。
年齢を重ねたらそんなことなくなるのかな?と思っていたけれど、年齢を重ねるごとにその二極化の傾向は強くなっていくような気がして、新しい友達を作るのが億劫になっていく。
ちなみに、これはメッセージをくれる人の気持ちを嬉しく思うことや有難いことだと思うというのは大前提での話だ。大事にしたいからこそ、返さなきゃいけないのに返せない自分が嫌だな、でもそんな自分を治す必要あるのかな?という話。
結局こういう少しの考え方を価値観と呼んで、価値観の合う人と仲良くなっていけばいいんだろうなあとも思う。