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つみたてNISAを始めた時のことを振り返ってみる

こんにちは! ちょろきちです。

昨今、金融庁が出した税制改正要望の中にNISAの拡大も盛り込まれているということで、大きな話題になっています。

Twitterなどを俯瞰すると、すでに一般NISAやつみたてNISAを限度額いっぱいで運用している人による、改正への歓迎ムードがそこにはあります。
このトピックへの熱気を見て、これまで特に投資はしていなかったけれど、NISAに少なからず関心を持ったという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、前からずっと書きたかった「私とつみたてNISA」について書こうと思います。

きっかけ

2020年、新型感染症の流行から外食や旅行を自粛していたら、預金残高がそれまでより50万円ほど多くなりました。
(いかにそれまで何も考えずに散々お金を使っていたか、よくわかります。笑)

預金が増えたのは嬉しい誤算でした。
でも、もしもこの先、感染症が収束してもとの生活に戻ったら、あっという間になくなるかもしれない。
50万円という額は、そんな想像が容易にできる、はかなくてささやかな額です。

だったら今がマインドセットのチャンスかもしれない!
ここで弾みを付けて、お金を増やすことを覚えたい。習慣づけたい。
そう思いました。

2021年のスタートと同時に、預金口座を増やすなど具体的な行動を開始。
その一環でつみたてNISAにも注目しました。

つみたてNISAを選んだ理由

金融機関づとめの母が一足先につみたてNISAを始めて、月々5,000円の積み立てを老後の楽しみにしているという話を聞きました。
それで深く考えずに、自分もやってみようかな、と思いました。

少し調べてみて、要するに「利子がけっこう多めの先取り貯蓄が非課税枠でできる制度」なんだな、とざっくり把握。
それならいっちょ、やってやろうじゃないですか。

私とつみたてNISA~口座開設から初回購入まで

紆余曲折を大まかに振り返ってみます。
どなたかの参考になれば幸いです。

0.マイナンバーカードを作る

調べる過程で、マイナンバーカードがあればネットでの口座開設が楽だと知り、準備段階としてまずマイナンバーカードを作りました。
ちょうどマイナポイントの第一弾キャンペーンをやっていた時だったので、5,000円分のポイントももらいました。

1.証券会社に口座開設を申し込む

1月下旬、インターネットから口座開設を申し込み。
当時はエポスカード1枚しかクレジットカードを持っていなかったこともあって、tsumiki証券で開設しました。
申し込みから4日ほどで、特定口座の開設が完了。
さらに2週間ほど経って、NISA口座の開設が完了。

税制優遇制度であるNISA口座は一人にひとつの口座しか持てません。
そのため、他社での口座がないかどうか、税務署の審査が入ります。
特定口座よりも時間がかかるのは、その審査期間が必要だからです。

2.土壇場で証券会社の変更を決める

tsumiki証券からのメール

2月中旬、無事にNISA口座が出来ました。
しかし! 初回注文直前、本当に注文ボタンを押す寸前になって「待てよ……」と思いとどまりました。

一度つみたてNISA口座を利用すると、その年いっぱいは別会社へのNISA口座の移行ができないんだったよね……。
今はあまり詳しくないからとりあえずこれで、って金融商品を選んでも、このあと詳しくなって他社の取り扱い商品をほしくなるかもしれない。
それでいいのかな?
もう少し熟考する必要があるんじゃない?

そんなためらいが生じ、一度詳しい人に聞いてみよう! ということで、投資の先輩(同僚)へ相談しました。
ちなみに、この先輩は私のコンビニ通い癖を矯正させてくれた方と同一人物です。

先輩からのアドバイスは以下。

今の証券口座は選択肢が少ないね!たくさんある選択肢の中から総合的に見て「これがほしい」となるならまだしも、そもそもの選択肢が少ない中で一つ選ぶならこれ、という動機なら買わない方がいい。
というか、あなたは自分で選ぶ力があるから、選択肢の多いところで見た方がいいんじゃないかな。
あと信託報酬は大事! いいときも悪いときも常にかかる費用だから、少ないに越したことはない。

自分で選ぶ力がある、というのは、私がFP2級を持っていることを指しています。(当時は、そういえば持ってたな、ってくらい意識していませんでした)

私は結局、クレカをこれ以上増やすのが面倒だから手続きが楽な証券会社を選び、その中でも雰囲気的に何となく良さそうなファンドを選び……と、手間をかけるべきところで手を抜いていたんだなあと思いました。
色々行動を起こしているつもりになっていても、実際は信託報酬の他社との比較さえもしていなかったのです。

それには、投資初心者という自覚からくる自信のなさも根底にあったと思います。
自分で選んでもどうせ分からないだろうから、おすすめぽいやつだと安心じゃないの?という甘え。
でも、確かに初心者とはいえ、すっかり忘れてたとはいえ、一応FP持ちだし、調べれば分かることなら何でも分かりたい!
自分の金融リテラシーを信じて、じっくり銘柄を選べるところにしよう。
そう思い直しました。

その日のうちに、楽天証券に資料請求と、あわせて提携クレジットカードを申込み。
ただし前述の通り、NISA口座は一人ひとつしか持てません。

3.今のNISA口座を廃止する

というわけで、出来立てのNISA口座を、ばっさり廃止しました。

tsumiki証券WebサイトのFAQから必要書類をダウンロードして記入、郵送すると、しばらくして「勘定廃止通知書」が送られてきます。
これは「口座を廃止しましたよ」という報告の書類なので、この時点でもうNISA口座はなくなりました。

そして楽天証券へは、申込書類と一緒にさっきの「勘定廃止通知書」を同封し、返送。
「勘定廃止通知書」はNISA口座を新設しようとする証券会社(と、その先の税務署)に対して、「前持ってたこの口座、もう閉じました。だから今は他にNISA口座はありませんよ!」という証明に使うのです。

4.新しいNISA口座開設!㊗初回注文

楽天証券へ書類を送ってから2~3週間で受付メールを受け取り、それからさらに一週間後にNISA口座開設完了のメール通知が来ました。

楽天証券からのメール

待っている間に楽天証券のWebサイトでほしい銘柄を選んでいたので、すぐに積み立て設定。

楽天カードはすでに受け取り済みだったので、引き落としの紐づけをするための情報を登録。
ちなみに今は、楽天キャッシュから証券口座への入金がポイント還元率的にお得なので、これから楽天証券でNISA口座を開設される方は、あわせて楽天キャッシュのオートチャージ設定をおすすめします。

これでやっと、初回注文ができました!
積立額は上限額の33,333円にしました。

良かった点と反省点

良かった点

  • ちゃんと引き返す勇気を持てた(しかも初回入金前に!)

  • 詳しい人のアドバイスを仰げた

  • 最終的に手堅いインデックスファンドの銘柄を選べた(SBI・雪だるま(全世界株式))

  • 世界情勢への興味がより強くなった

  • 未来が楽しみになった

一旦入金してしまうと、年が変わるまで証券会社の変更ができなかったので、入金前に気付けてよかったです。
銘柄は、前述の先輩に「それを選んだ時点で勝ちが決まったようなもの」と言ってもらえました。

また、全世界株式の銘柄を選んだことで、それまでよりも世界の産業や経済のニュースをより「自分ごと」として捉えるようになりました。

あと、それまで私がほぼ貯蓄をしてこなかったのは「未来にあんまり期待していなかった」というのがあるのですが、5年後、10年後、20年後の私はどうなっているかな? とわくわくできるようになりました。

投資というのは、未来を信じていないと出来ないことだなとつくづく実感しています。

反省点

  • 最初から面倒がらずにもっと調べておけばよかった

  • 初回注文が2カ月ほど延びてしまった

初手から楽天証券を選んでおけば、3月には初回入金が出来ていたと思います。
そうすれば積み立て効果もより高まったのですが…。

でも、「良かった点」で挙げたように、リスタートの判断が早くできましたし、最初からイレギュラーな処理(口座廃止)のやり方も学べたので、必要な遠回りだったと思うようにします!

現在の「私とつみたてNISA」

積立開始から17カ月、2022年9月2日時点の資産合計は593,559 円、評価損益は+26,898 円です。
ここ数日は米国株の下げが絡んで評価額が下がっていますが、右肩上がりのグラフはやっぱり嬉しいです。

楽天証券Webから

積み立ての設定額については、先取り貯蓄のつもりでしっかり入金、と思って33,333円にしました。

開始当初は、多すぎたかな?と思わないこともありませんでしたが、実際にはさらに2~5万円ほど毎月黒字が発生していて、その分は貯蓄用の預金口座にちゃんと確保できています。

それまでの自分だったらそんなに残せなかったかもしれませんが、無駄遣いを控えて本当に必要な物だけ買うようにしたら、お金が残るようになりました。

ちなみに、tsumiki証券には特定口座を残していて、キャッシュバック付きキャンペーン時に購入開始した「ひふみプラス」を特定口座で短期間積み立てし、少額ですが今も保有中。
ポイ活目的で、「まるごとひふみ」も毎月購入しています。

おわりに

60歳まで引き出しできないiDeCoと違い、NISAはいつでも好きなときに解約できます。
特に何もなければ上限の20年までずっと積み立てたいけど、何があるか分からないし、せめて15年くらいは持ち続けて、それからいいタイミングを探してもいいな。
そんな風に考えてます。

今回もお読みいただき、ありがとうございました!

サポートありがとうございます。本など学びのために使わせていただき、良い記事を書くことで皆さまへ還元していきたいと思います!