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私はなんだったのか

23年の覚悟のために
当時の自分を俯瞰して思い返しても、どうしても主観になってしまう。

しかし、母は亡くなってしまい
父は当時海外勤務だった為
当時を知っていて聞ける相手は、同級生しかいなかった。
慎重に、ことの経緯を説明し

「当時の同級生、クラスメイトとして聞きたいのだけど
私の存在は そんなに見せしめの対象になるほどに 異端だった?
客観的にみて 私は、そんなに皆と違った? 」  と聞いた。


当たり前だが、答えはそれぞれ違う。
「目立つ子は他にもいたから、見せしめってほどでは」
これが圧倒的に多かったのだけど
「派手な子にも地味な子にも対等に話していた」
「先生に媚びることもなかった」

「中学生という狭い価値観の中では、容姿や言動が目立つことはあった。」
「中学生だから自分のことでいっぱいいっぱいだったから
あまり覚えてないけど‥」

私は、自主退学を促されるほど邪魔だったのか
それほどにおかしな人間なのかと考えてきた。

母と二人、コの字型で先生に囲まれ
罵詈雑言を浴びなきゃならなかったのか。
あの時に咄嗟に出た言葉が「モデルになるから学校辞めます」だったが
私はこの時に、
女教師から「なれるわけがない」と言われ
頭に来て、退学届を出すまでの1ヶ月半で8kg体重を落とした。
今思えばこれが摂食障害の始まりでもあった。

私は、なんだったのだろうか。
15歳の私は人間ではなかったのだろうか。
私には人権なんてないのかとこの頃は思っていた。

私は、人間ではないのか
そんなに間違えているのか
こうも学校に否定をされると、心は折れる。
若かったからあの時生きられたのだと思うが
隣にいた母は、どんな顔をしていたのだろう。
どんな思いだったのだろうか。

ただひたすらに、母に対して「ごめん」としか言えない。
だけど生きてる間に「ごめん」と言えなかった。
私は母に申し訳なさしかない。

#創作大賞2024 #エッセイ部門