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慢性疲労(副腎疲労)の時に飲むサプリ
とにかくだるい、疲れが取れない、
目覚めが悪い、気力が湧かないetc.
現代人に増えているのが慢性疲労、そして
その多くを占めると思われるのが副腎疲労です。
この記事は、
副腎疲労とは何か
副腎疲労の原因
副腎疲労の症状
副腎疲労になると欠乏する栄養素
副腎疲労の時に飲みたいサプリ
この5点について解説します。
(記事の文末に動画を貼付しています)
慢性疲労(副腎疲労)の症状
これから列挙する症状が3個以上あったら、あなたも慢性疲労(副腎疲労)かもしれません。
5個以上だったら、その可能性大です。
・寝ても休んでも疲れが取れない
・熟睡できない
・朝起きるのがつらい
・夕方から元気になってくる
・やる気、気力が出ない
・集中力がない
・うつっぽい
・怒りっぽい、キレやすい
・低血圧気味
・甘いものを取りたがる
・カフェインを取りたがる
・性欲が減退
・PMSが起きやすい
・アレルギー症状が出やすい
こういった症状が複数出た場合、重度の疲労が長期間続く状態のことを、従来は慢性疲労症候群と呼んでいました。
現代人の病気「副腎疲労」
しかし、この20年くらいの間に見方が変わってきました。
慢性疲労症候群の多くは、副腎という臓器がダウンしたことから発症する副腎疲労症候群ではないだろうか、という見解が広がってきています。
副腎疲労症候群は、一般に馴染みがないばかりではなく、多くの医師もその存在を知りません。
そのため、実際には副腎疲労であっても、「うつ」とか過労とか、別の病名を診断されることがあります。
当然、治療のアプローチが全然違ってくるので治るはずがありません。
それもあるので、副腎疲労に関しては、医師よりも先回りして勉強しておく必要があると考えます。
副腎は生命に関わる臓器
副腎は腎臓の上にちょこんと乗っている臓器で、泌尿器である腎臓とは機能的関連はなく、内分泌器、ホルモンを分泌する臓器です。
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副腎は50以上ものホルモンを製造分泌するため、副腎なしでは生きていけないと言われます。
中でも、コルチゾールという抗ストレスホルモンが、副腎疲労と深く関わってきます。
コルチゾールは、ストレスを受けた時に先ほど挙げたさまざまな症状を緩和、抑え込んで、日常生活を支障なく過ごすためのサポートをします。
強いストレス状態の初期には、副腎は通常よりも多めのコルチゾールを分泌してストレスに対抗します。
しかしその状態が長く続くと、やがて副腎は疲弊してコルチゾールはほとんど分泌できなくなります。
すると、コルチゾールによってコントロールされていた諸症状が表に出てきてしまいます。
しかも、副腎がダウンすると、副腎から分泌される他のホルモンにも異常をきたします。
最初に挙げた症状に「低血圧気味」がありました。
これは、血圧の調整をするアルドステロンというホルモンの働きが悪くなることが原因です。
「性欲が減退」と「PMSが起きやすい」。
この2つは、DHEAという、性ホルモンの前駆体のようなホルモンが分泌されなくなることで起こります。
副腎疲労の時に摂りたい栄養素、飲みたいサプリ
1つ目はビタミンC。
すべての臓器の中でもっともビタミンC濃度が高いのが副腎です。
その大きな理由として、コルチゾールを生成する時に大量のビタミンCが消費されるからです。
ストレス状態が続いてコルチゾールを出し尽くした副腎では、ビタミンCもまた枯渇しています。早急な補給が必要です。
ビタミンCサプリで、1日最低でも2000mgできれば3000mg以上摂取してください。
2つ目はビタミンB群。
やはりコルチゾールを製造する時に、B群の一つであるパントテン酸を消費することが理由の一つ。
もう一つの理由は、ビタミンB群がエネルギー代謝に深く関わっているからです。副腎疲労でダウンしているエネルギーレベルを回復するために、ビタミンB群の補給は必須です。
マルチビタミン(に含まれる分)+B群サプリを合わせて、ビタミンB1、パントテン酸を100mg以上は摂取してください。
3つ目は、同じような理由でコエンザイムQ10。
コエンザイムQ10は、細胞内のミトコンドリアという器官で働きます。
エネルギーを生み出す際に、その最終段階の電子伝達系というシステムで電子の受け渡しに関わり、エネルギーをスムーズに生産するのを助けます。
また、強いストレスを受けると大量の活性酸素が発生し、その影響はミトコンドリアにまで及びます。
その場面で、活性酸素を退治するのもコエンザイムQ10です。
コエンザイムQ10サプリは、還元型というタイプを選んでください。
もう一つの酸化型と比べて若干価格が上がりますが、体内効率に優れているため断然、還元型をお薦めします。
還元型コエンザイムQ10を1日100mg飲み続ければ、多くの人は体に活力が戻ってくるのではないかと思います。
副腎疲労の時に摂りたい栄養素、4つ目はマグネシウムです。
マグネシウムは、副腎疲労に直接アプローチするわけではありません。
が、ストレス状態ではマグネシウムの尿中排出が増える、つまり体内のマグネシウムが減ってしまうことが分かっています。
マグネシウムが不足すると、下の記事で解説した通り、あらゆる症状を引き起こします。
中には、イライラする、眠りが浅い、PMSといった副腎疲労の症状と重なるものもあります。
副腎疲労とマグネシウム不足が重なってしまうと、相当つらくなるのではないかと想像します。
マグネシウムについては、通常の予防レベルではサプリは必要がないと、私は考えています。
海藻類、大豆食品、ナッツ類など食事から、プラスαとしてマグネシウムが豊富な天然塩や濃縮液で十分に賄えます。
しかし、重いストレス状態が続いている場合には、一定期間はサプリを飲んだ方がいいでしょう。
マグネシウムのサプリは、塩化マグネシウムなど吸収率が高いものを選んで、1日100〜200mgくらい飲むことから始めてください。
副腎疲労の時に摂りたい栄養素、5つ目は亜鉛です。
亜鉛も、副腎疲労やエネルギー代謝に直接アプローチするものではありません。ただ、コルチゾールの働きの一つに免疫調整があります。
副腎疲労で起きやすい症状にアレルギーがありました。
これは免疫の調整がうまくいかなくなった結果です。
ここをサポートする意味で、免疫調整に働く亜鉛を一定期間サプリで補充するのが適切です。
亜鉛サプリは、ピコリン酸亜鉛など、やはり吸収率に優れたものを選んで、1日15〜30mgくらい飲んで下さい。
まとめ
重度の疲労が長期間続く慢性疲労症候群の多くは、副腎のダウンが原因である副腎疲労症候群ではないだろうか、という見方が広がってきています。
ストレス状態の時には、副腎はコルチゾールというホルモンを分泌してストレスに対抗します。
しかしその状態が長く続くと、副腎は疲弊してコルチゾール等のホルモンが分泌できなくなり、あらゆる症状が表に出る、それが副腎疲労です。
副腎疲労の時に摂りたい栄養素、飲みたいサプリは、
①ビタミンC
②ビタミンB群
③コエンザイムQ10
④マグネシウム
⑤亜鉛
以上、5つです。
この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。