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音楽(ミセス・バンド) 

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ミセスの音楽を中心に、その他若手バンドの曲やライブについて綴ってます。知ってる人もまだ出会ってない人も、何かのキッカケになりますように。
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#mrsgreenapple

「歪んでいて綺麗なもの」

「歪んでいて綺麗なもの」

Mrs. GREEN APPLEの楽曲「アウフヘーベン」について、その歌詞を紐解いていく。
実は、この曲は現代社会への風刺に満ちている。
まずはアウフヘーベンの意味について確認しておこう。

この曲はアウフヘーベンを「AとB、ふたつの相反する事象について双方の良さを見出してより高次元のお互いが納得する答えを導く」といったような意味で用いている。
(ただしこれは哲学的観点からすると誤用である。ヘーゲ

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コロンブスを聴くと泣きそうになる

コロンブスを聴くと泣きそうになる

Mrs. GREEN APPLEのコロンブス

突き抜けてポップな曲調が特徴的な曲だが、産みの親、大森元貴はこの曲を聴くと「泣きそうになる」そうだ。

その意味がリリースから3ヶ月半経ってようやく分かってきた気がする。
確かにこの曲、泣きそうになる。

思わず踊り出したくなるような曲で、ポップな故の多幸感。

ただ、それだけでは涙腺は緩まない。

コロンブスが生み出す多幸感は、どこまでもリアルなの

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MGA on Harmony -あの頃の自分へ。夢が叶うよ-

MGA on Harmony -あの頃の自分へ。夢が叶うよ-


Mrs. GREEN APPLE on Harmony
10月15日・16日その記録

※写真は全て自分または連番相手が撮影したものになります。

7月以来の大好きなバンドのライブ。

イヤホンをつけていつものプレイリストを再生する。ライブの日、家を出る時の暗黙のルール。

新幹線に揺られ、横浜駅に降り立つ。色とりどりの公式グッズに身を包むファンの多さに驚きと同時に安心感を覚える。

フォトスポ

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Siip-彼が観てきた世界と現代への警句-

Siip-彼が観てきた世界と現代への警句-

平易な表現を使えば、タロットカードに注目したSiipの考察記事だ。

一年前に考えついたSiipに対するこの見方は、おそらくまだ誰も気づいていない考察を多分に含んでいるであろうし、限りなく真実に近いこともまた含まれていると感じる。
ただしこれから記す内容はあくまで「不完全な知識に基づいた断片的な理解」の域を出ないことをあらかじめ断っておく必要がある。

まずSiipという存在について知らない方のた

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familieが泣けるワケ

familieが泣けるワケ

5ヶ月連続リリース

Mrs. GREEN APPLEとしても初めての挑戦。

4月 深みの増した青春とその裏に長く伸びる影を歌った「ライラック」
5月 選択の連続である人生で、背中を押してくれるような「Dear」
6月 好きになれない自分・日常を愛することを教えてくれる「コロンブス」
7月 勝負する全ての人に寄り添う「アポロドロス」

そして8月6日、その最後を盛大に飾る名曲がリリースされた。

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ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜神戸day2

ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜神戸day2

⚠️このnoteはゼンジン未到とヴェルトラウム銘銘編のネタバレを含みます。記憶に頼っているため細かい部分はニュアンスになります。

記憶と記録。感想。

2024.07.07

開演前

奇しくも七夕に、年末のThe White Lounge以来、今年初のMrs. GREEN APPLEのライブ。

ちょうど4年前の7月8日は、自宅でTheaterのMVを見た。

2年前の7月8日は映画館でUto

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アポロドロス 感情書き殴りver.

アポロドロス 感情書き殴りver.

はぁ〜電撃サプライズからの神曲リリース。
ほんとにどこまでのエンターテイナーだなぁと思います。

そして遂にオリンピックの応援ソング。オリンピックって夏を彩るし、応援ソングってその時の感情を閉じ込められるから一生モノになると思う。

タイアップでこのレベルの曲をポンポン作れるなら世の中のタイアップは全てミセスに任せればいいのでは?というかミセス以外の選択肢はないのでは??

今回の曲も、組曲という

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アポロドロス

アポロドロス

初めて聴いたこの感情を思わず文字に残したくなる、そのような気にさせる曲は多くはない。

そして2024年7月3日0時、文字に残さずにはいられない曲がリリースされた。まさに電撃リリース。つい7時間前まで、誰もこの曲の存在を知らなかった。その曲は

Mrs. GREEN APPLEのアポロドロス

テレビ朝日系列のパリオリンピックの応援ソングだ。

この曲には実は秘密がある。

この曲、10年前の大森

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コロンブス歌詞解釈

コロンブス歌詞解釈

大好きな曲であるコロンブスの歌詞を読み込んでみようと思う。1万字近いので覚悟して読んでください。

考察というか、解釈というか、解説というか。

2024年6月リリースのMrs. GREEN APPLEのコロンブス。
「コロンブスの卵」をテーマにした曲だ。非常にポップなサウンドに、韻を踏む歌詞が乗せられ、爽やかで聴きやすい曲になっている。
コロンブスの卵について詳しく知らない方は1つ前のnoteを

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The White Lounge

The White Lounge

もう2ヶ月も前の夢のような出来事を、公式や皆のレポート・感想を元に掘り起こす。引用する言葉は正確とは限らない。読んだら♡お願いします。

2023.12.26 大阪

今日はミセスのライブだ!待ちに待った4ヶ月ぶりのMrs. GREEN APPLEのライブ。そんなライブは着席観覧・白のドレスコード着用・ネタバレ禁止。そんな特別なファンクラブ会員限定ライブ。その名もThe White Lounge。

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青に似たすっぱい春

青に似たすっぱい春

正直な話、うまく言葉にまとめられるかは分からない。でもこの話を、この感動を伝えるためにはまずは4年前の春の話からしてみようと思う。

以前「12」という記事でも触れた内容にはなるが、Mrs. GREEN APPLEを好きになった経緯を少しだけ。
4年前、2020年の2月から5月にかけてコロナが世界を襲った。学校は休校になった。そのタイミングで、私はMrs. GREEN APPLEが大好きになった。

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12

12

今、このタイミングでnoteを綴っているのは2つの出来事が重なったから。

1つは今朝、noteで素晴らしい記事を発見したから。
もう1つは、この文を読んでくれるお友達が1人できたから。見てくれる人の存在って大切。ありがとう。

さぁ、ここにはTwitter、𝕏と違って無限に文字が打ち込めるのかな?既に140字突破。大学のレポート以外で長々と文章を綴る機会は久々な気がする。文字を綴るのはスキ。で

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受け入れることで

受け入れることで

大学生になって夜更けまで起きることが増えた。ただいま深夜4時。昨日は6時間も寝ていないから眠いはずなのになぁ。

小学生の頃は0時まで起きることは冒険だった。大晦日だけは夜更かしして朝5時まで起きていたな。

中学、高校のテスト前や受験期はよく深夜まで起きて勉強したもの。

朝には圧倒的に弱くて、完全な夜型である。夜は思考がよくはたらく。電気を消してから、色んなことをぐるぐるぐるぐる考えてしまうの

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