実録!「 田舎暮らしの子育て事情」 メリットデメリット 3選【飛騨市で田舎暮らし】
「子どもには自然に囲まれた環境でのびのびと育って欲しい」。
そんな思いを抱いて、田舎への移住を考える人は多いんじゃないだろうか。
自分自身も自然に囲まれた環境で育った経歴があるからこそ、
子どもにも豊かな緑の環境を堪能してほしいと考えている。
田舎の集落に移住して約半年。
「ぶっちゃけどうなの? 田舎の子育て事情」というテーマで、
子育てにおける田舎暮らしのメリットデメリットを紹介していこうと思う。
メリット① 広大な自然の環境は、遊びと学びの宝庫!
玄関を飛び出せば、そこは遊びの宝庫! 昆虫採集や魚釣りをはじめ、広大なフィールドで自然遊びを堪能できる。田んぼでカエルを捕まえたり、昆虫を飼育したり、野菜を育てたり。
自然との触れ合いはきっと子どもの好奇心を駆り立て、さらには生き物を飼うことで命の勉強もすることができるだろう。
自分自身、昆虫を捕まえて飼うことで、虫が大好きになったし、命の尊さを学ぶことができた。
一方うちの息子は家に蛾が出るだけでギャーギャー騒いでいるので、虫好きにはならないかも……。
事実、子どもより親の自分が自然遊びを楽しんでる自負がある(笑)。
メリット② 濃密であたたかいご近所付き合い
いつも声をかけてくれるご近所様。「たくさん獲れたから」と野菜をいただくことは日常茶飯事。お互い顔を知った関係であるため、とても頼りにできるありがたい存在だ。
また、うちの町内では大人が登下校をサポートしてくれたりする体制もあり、常に子どもに目をむけてくれている環境にいつも頭が上がらない。
メリット③ 近所の子どもたちの存在がとにかくありがたい!
近所の子どもたちが、うちの子どもと遊んでくれたりしてくれるのもとてもありがたい。家の庭でBBQをするものならば、気づいたら近所に人たちが集まり大宴会になることも(笑)。
子どもの目線から新しい遊び方を教えてくれたり、世話をしてくれたり、時には叱ってくれたり。
特別うちの町内に良い子が多いだけかもしれないが、間違いなくうちの子どもにとって良い影響を与えてくれている。
手が離せない時、少しだけ近所の子ども達にうちの子どもの面倒をお願いしちゃったことも(笑)。
そういえばうちの板倉に近所の子どもたちが秘密基地を作ってたっけ(笑)。
広大な土地があるからこそ、その土地ならではの遊び方、楽しみ方を子どもたちには見出してもらいたいと思う。
デメリット① インフラ・動物…危険地帯多し!
田舎は整備しきれていない危険な道や、やたら深い側溝、熊や蛇、毒虫などの危険がいっぱいだ。
深い側溝、整備しきれてない危険な道
人が少ないだけあって、整備が行き届いていない危険な道や、水量の多い深い側溝など、子どものみならず大人にとっても危険な場所が多く存在している。
自分自身泥酔して側溝に落ちた経験があるが(笑)、ここの側溝に落ちていたら間違いなく死んでいたと思う……。
目を見張るほどの危険なエリアは行政にお願いして改修などしてもらう必要があると思うが、正直そう言った場所が多すぎて手が回りきらないだろう。
熊や蛇、毒虫に要注意
ツキノワグマをはじめ、イノシシなどの動物の危険はもちろん、マムシやヤマカガシといった毒蛇、スズメバチ、ムカデなどの毒虫も危険だ。
登校には熊鈴は必須。子どもが外へ遊ぶにしても動物の危険からは目が離せない。
庭には当たり前のように蛇や蜂がいるため、子どもにはしっかりと危険を言って聞かせる、危険な場所には立ち寄らないようにしなくてはならない。
デメリット② 教育施設までの距離が遠い……
自分の子どもはまだ保育園児のため問題ないが、小学校へ上がったら往復4kmの通学路を毎日通わなければならない。自分の区内はまだ距離はさほど遠くない方だとはと思うが、先述した道などの危険も相まって安心はできない。
デメリット③ 人が少ない
人が少ないことはメリットにもなりうるが、もし子どもに何かがあったとき、近くに人がいないケースも多くあるだろう。町内として交通安全を見回ったり、登下校のサポートをする体制もあるが、危険を拭い切れるものでもないし、親としてはどうしても心配してしまう……。
田舎のおばあちゃんの家を毎日堪能できるってとても贅沢…!
田舎での子育てはメリットもデメリットもあるが、それは都会でも同じこと。
「どちらが良いか」の判断はきっと人それぞれだろう。
だけど自分はやっぱり自然に囲まれた環境こそ、子どもにとって適した環境だと思う。
夏の日に畳の敷かれた部屋に敷かれた部屋で昼寝をして、縁側でスイカの種を飛ばして、夜は庭で花火にホタル狩り。
まるで「田舎のおばあちゃんの家で過ごした夏休みの思い出」的な時間が毎日堪能できる。なんて幸せなひと時なんだろうと感じている。