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”全国制覇6度した男”の「チームが強くなる質問力」の話

こんにちは。

きばやしつよしです。

まずこのサムネですが今回の内容とは全く関係ないです。笑
これは僕が4年時の12月25日の練習で、全員クリスマスカラーの練習着を着て撮った写真だったかと思います。


この”全国制覇6度した男”シリーズも今回で第三弾となり、いろんなところからご感想いただき感謝の気持ちでいっぱいです。

100%僕の主観で書いているので誰かの役に立つかはわかりませんが、暇な時に楽しく読んでいただけたらうれしいです。

前回のnoteで「チームに必要なのは最強最高のプレーヤーではなく”最適”なプレーヤーである」と書き、今回はその続編ということで、具体的に大学時代、僕が意識的にしていたことの一部を説明したいと思います。


高校時代に遡る

僕は筑波大入学以前、”高校バスケ界の超名門”福井県にある北陸高校で過ごしていました。

北陸高校では夏と正月の帰省を除く、年間約355日をチームメイトと過ごします。寮で寝食を共にし、学校で授業とバスケに明け暮れ、文字通り”衣食住”3年間みっちり同じ時間を共有します。

この生活で培った”阿吽の呼吸”がバスケのスタイルに存分に活かされ、特別決めたれたDFローテーションやセットOFなどほぼ無い、フィーリング(感覚)によるバスケットが主なスタイルでした。

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(若いし細い...)


”超ロジカル”筑波大学のバスケットボール

筑波大学に入学し、まず驚いたのはコールプレー(フォーメーション)の多さ

プライマリー・アーリー・セット・サイドスロー・エンドスローそれぞれのシュチュエーションごとにいくつもコールプレーがあり、一つのコールに対しさらにいくつもオプションがある。加えて大会ごとに同じプレーでコール名が変わったり新しいコールが随時加わる。さらにDFでも何種類ものプレスやゾーンがあり、ハーフコートDFでも厳密にルールの決められたローテーションがある。

そう、簡単に言うと絶対に覚えなくてはいけないチームルールがめちゃくちゃ多いんです。


180°違うバスケ

ここまで前置きが長くなりましたが、簡単に言うと大学に入り高校までのバスケが全く通用しない状態になった訳です。

前提としてバスケットボールにおける原理原則はどのカテゴリの、どのレベルの、どのチームに行っても変わりません。ただ、「勝利」という目的に対してのアプローチ方法が大きく変わってきます。ぼくの場合、高校と大学で特にこのアプローチ部分に大きなギャップがありました。


誰よりもチームメイト・監督の考えを理解する

全てのコールプレーを覚えることは早い遅いはあれど誰でもできます。問題はコールプレーを軸としたオプションやフリーオフェンス時”アドリブ力”です。

入学当初、僕はこのアドリブ力が致命的に低く、フリーオフェンスになった途端どう動けばいいか全くわからず、うまく行っているのかダメだったのかさえよくわかっていませんでした。

そこで僕のとった行動は「とにかくわかる人に聞きまくる」でした。
自分で時間をかけて精度の低い回答を出すより、わかる人にその場で聞いた方が早いし確実だと思ったからです。
順番待ちの最中、練習の合間、練習前後いたる場面で主に先輩に対し自分から質問するようにしました。
(同じポジションだった武藤さんには特によく話しかけてました)


質問の質を上げる

上級生になってからはただ聞くのではなく、相手の思っていることを引き出すことを意識して質問するようにしていました。

特に意識して多く質問を投げかけたのは、同じインサイドで一緒に試合に出てた佑成(杉浦)です。1,2年時の時の彼は「うまくいかないと自分の中に溜め込み、イライラしてまた上手くいかない」という悪循環に陥る典型的なタイプでした。
⬇︎落ち込んでる様子の佑成

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そこで「今日の相手はドライブに対してのヘルプが強いから、前半はあえていつもより佑成の3Pのシュチュエーション増やそうと思うけどどう?」「さっきのプレーの合わせおれはこうだと思ったけど、どこに合わせて欲しかった?」など、自分の考えを述べてからそれに対し、相手がどう思うか(どう思っていたか)を聞くようにしていました。

こちらから聞いてあげることにより「僕はそこよりここの部分を変えたいです」「さっきはそこよりこっちに合わせて欲しかったです」など、より具体的で深い内容の会話を引き出すことができ、考えを共有することでお互いがストレスを感じずにプレーできるようになります。

この具体的で深い内容の会話こそが、チームの連携を加速させる大きな鍵となります。


当たり前のコミュニケーションができているか

「チームメイトをよく理解し、連携を深める」こんなことは今時ミニバスの子でも知っている当たり前の知識です。
ですが、実際の行動にまで落とし込み継続している人は少ないように感じます。

「自分から話しかけるのはちょっと...」「〇〇さん話しかけにくいから」「言わなくてもわかってると思うし」「いまさらこれ聞くの恥ずかしい」

やらない理由はいくらでも考えられます。ですが、本当に「上手くなって、試合に出て、チームを勝たせたい」のなら質の高いコミュニケーションは必要不可欠だと僕は思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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