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2025年1月 印象に残ったエンタメ

1月が終わってだいぶ経ちましたが、1月のエンタメの振り返りをします(笑)皆様、いかがお過ごしでしょうか。振り返りが遅くなった理由としては、卒業論文の執筆と今住んでいる家からの引っ越し準備に追われていたためです。このたび、無事に大学の卒業が決まりまして、4月から社会人になります。嬉しさ半面、不安や寂しさ半面といった心持ちですが、頑張りたいと思います。

ここからは本題に戻りまして。2025年1月に印象に残ったエンタメの振り返りをします。ここで紹介するのは、忙しかった1月の私を支えてくれた良質な作品たちです。それでは、どうぞ。


・ドラマ「スロウトレイン」

新春スペシャルとして放送された、主演・松たか子×脚本・野木亜紀子による、家族の在り方を描いたホームドラマです。3人の姉弟が、それぞれの幸せと向き合う様子をゆるやかに、そして丁寧に描いているのが印象的でした。家族の形を性別や国籍を支配を超えて描く優しさがありながらも、3人がそれぞれ人生の選択に迷ったり、人との接し方に苦悩する展開もあって面白い。野木さんらしい作品でした。星野源×松坂桃李もたいへん素晴らしかったです。野木さんありがとう。

それぞれが選択した「これからの人生」は、きっと明るいものになるだろうな、と観ていて思いました。彼らの未来はきっと良いことばかり起こるわけでは決してないでしょうが、彼らには大切な人がいて、大切な家族がいる。離れていても家族であることには変わりない。そして、彼らが今後経験するであろう苦悩も、人生の糧になるはず。「苦労しなさい、サボらないで」というセリフが劇中に登場しましたが、あれは自分にも言われているようでハッとしましたね。サボらず苦労することも、大人には必要なんでしょうね。精進します。

・映画「アット・ザ・ベンチ」

1つのベンチを舞台に、5つの会話を繰り広げるオムニバス長編作品。それぞれのエピソードはどれも特徴的で、ジーンと来たり、クスっと笑えたり、モヤモヤしたり。様々な感情を味わえる素晴らしい作品でした。

以前ネット上でも公開されていた、2本目のエピソードが特によかったです。カップルの違和感、互いの価値観のズレを寿司桶に例えながらユーモラスに描く蓮見さんの力量がとにかく凄い脚本でした。私が劇場で観たときは年配のお客さんが多かったのですが、館内のお客さんの多くが笑っていて、なんかこっちまで嬉しくなりましたね。ダウ90000のブレーンが描いたシナリオが上の世代に刺さっている…!俳優や脚本の違いで様々なテイストを楽しめるオムニバス作品、もっと増えたらいいのになぁ。

・映画「正体」

この間劇場公開されたばかりなのに、もうNetflixに!劇場で鑑賞できなかったので早々の見放題配信はありがたかったです。

鑑賞後は、とにかく「冤罪は怖い」という気持ちになりました。冤罪は人の人生を簡単に変えてしまうから。彼は自分を信じたくて、社会を信じたくて逃げ出した。あちこちで姿と名前を変えて生きた男性を、横浜流星が見事に演じていましたね。世間に溶け込む変装と演技。お見事でした。

逃亡犯と関わる人々を見ていると、信じることって素敵だなと思う反面、怖いことでもあるなと思いました。自分が見た側面だけでその人のすべてを知った気にはなっていないだろうか。彼を信じて支えようとした吉岡里穂や山田杏奈などの支援者には少し恐怖を感じてしまいました。映画尺であの原作を描くという都合もあるかもしれないですが。俳優陣による説得力は十分だったので、一見の価値はある映画だと思います。

・映画「陪審員2番」

殺人罪に問われた男の裁判で陪審員をすることになったジャスティン。しかし、陪審員として事件に関わるにつれ彼は自らが犯した罪を知り、強迫観念に苦しみだす…という映画。こちらも面白い作品です。イーストウッド、恐るべし…

無駄のない構成に、惹きつけられる主人公の葛藤。自分は真実を打ち明けるべきなのか、家族や自分の立場を守るために保身を選択するべきなのか。自分だったらどうするだろうか。人によって価値観は違いますし、境遇も違う。何が正義なのかは当人次第。それを見せつけているかのように、陪審員たちの意見もまとまらない。人が人を裁くことって正しいのでしょうか。それって本当に可能なのでしょうか。なんだか、とても難しい問題を突き付けられたような感覚になりました。主人公が辿る未来は。含みのあるラストも素晴らしかったです。これが配信限定なのは実にもったいない。

・映画「室町無頼」

勧善懲悪のチャンバラはやはり面白いですね。悪党をバッタバッタとなぎ倒す正義の民衆たち。悪政に立ち向かう勇気に惚れました。

キャストのアクションもキレッキレで良いです。メキメキと実力をつけていく才蔵。彼は厳しい修行を経てたくましい戦士になっていましたね。画と音楽のミスマッチ感にチグハグしてしまう箇所もありましたが、終盤の代合戦には興奮しました。才蔵の無双ぶりが凄まじかったのです。世界を変えるのは人の力。いつの時代もそうなんだな。時代が求めているのはこういう作品なのかもしれないですね。

・映画「劇映画 孤独のグルメ」

あの「孤独のグルメ」がまさかの映画に。ドラマファンとしてはなんとしても観なければ、と思っていたので、なんとか劇場公開に間に合わせて鑑賞しました。

映画では様々な国の様々な種類のグルメが登場していましたが、どれも画面映えしていましたね。おいしそうでした。観た後にはとにかく、五郎さんみたく「腹が、減った…」という気持ちになりましたね(笑)五郎さんが本当に美味しそうに食事するんですよ。映画館を出た後すぐに店を探したのは言うまでもない…ですね。

依頼人の思い出のスープをめぐる珍道中も面白かったです。なんでそうなるの!?というトンチキな感じの展開も、意外と人情味あふれる結末にまとまっていて。グルメに国境はないんですね。五郎さんがたどり着いた思い出のスープ、どんな味なんだろうな。

・ドラマ「阿修羅のごとく」

平成生まれの私が言えることではないでしょうが、めっちゃ昭和でしたね。世界観も、言葉遣いも、価値観も。それでも面白かったのは、キャストと演出、向田邦子の脚本力が見事だったからでしょうね。たいへん面白かったです。

4姉妹のやりとりがとにかく良いですね。喧嘩したり、結託したり、助けあったり。料亭主人との不倫、旦那の浮気、父親の愛人問題、ボクサーとの恋愛など、4人を取り巻く環境は色々とハードでしたが、それらを前にしてもたくましさを忘れない4姉妹がかっこよかったです。彼女らをとりまくダメンズたちもいい感じで、彼らがいたからこそ4姉妹が輝いて見えたのかな。昭和時代の作品も、やり方次第では令和にも通用する。本作みたいなリメイク作品は今後も出てくるでしょうね。リメイクをきっかけに自分が生まれる前の名作に出会えることもあるので、こちらとしてはリメイクもの大歓迎ですね。

いかがでしたか。以上が、2025年1月に印象に残ったエンタメになります。この先は、引っ越しや就職の準備が忙しくなりそうですが、エンタメを楽しむライフワークは欠かさないようにしたいですね。2月分の記事も近日公開予定。そちらもお楽しみに。

それでは今回はこのあたりで。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!また次の記事でお会いしましょう。


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