見出し画像

ほっといてくれ!大きなお世話だ!

何かに心をとらえられ、たちまち熱中してしまうのは、謎にみちた不思議なことだが、それは子どももおとなと変わらない。
そういう情熱のとりこになってしまった者はそれがどうしてなのか説明できないし、そういう経験をしたことのない者は理解することができない。
山の頂を征服することに命をかける者がいるが、なぜそんなことをするのか、だれ一人、その当人さえもほんとうに説明することはできないものだ。
人間がさまざまなのと同じように、情熱もさまざま、無数にあるものだ。

      ミヒャエル・エンデ


なんか他人の趣味趣向にとやかく言うのが好きな人間が多い。

ま、自分も人のことは言えないが。

むかしプロレスが好きで、相当のめり込んでた頃、
「あんなののどこが良いの?」
「八百長だろ?筋書きありだろ?」

そんなことをわざわざふっかけてくる人間が多くいた。
たいていは、野球だのサッカーだのバスケだのゴルフだの、メジャーと言われるスポーツのファンだった。
わたしからすれば、どれも観ていてクソツマラナイし、ドラマもないし、だり〜だけで、どこが良いのかがわからん?てのはお互い様だった。

サッカー、バスケ、ゴルフはほぼやったことがないのでますますわからんが、野球は中学までだがやっていて、ありゃ観るもんでなくやるもんだろ、くらいにしか思っていなかった。

矢沢永吉のファンなんだ、というと、なんか鼻で笑うやつもいた。
音楽通と言われるような方々。

日本のロックなんてと言われる方もいた。

ま、オレが好きなんだし良いじゃん、って感じだった、矢沢もプロレスも。

芝居をやっていた頃は、誰でも舞台に一度立てば芝居の虜になる!、と本気で思っていた。
なんて単純で馬鹿な子だったのだろう😅
やめてから、あんな恥ずかしいもん、二度とでけん!
未だに舞台に立っている方々を、まじでリスペクトしている。
上手い下手関係なく。
バカにしていないです、これは、マジ。
自分は結局、あそこまでやりきれなかった。つまり、まったくできない奴だったんだな、と、ようやく思えるようになっただけだ。
ゆえに、続けてらっしゃる方は凄いと思う。

ま、それはどうでもいいや。

ともかく、他人様が何が好きで、どんな趣味で、何が嫌いで、何をどう思っていようが、それが自分の生活や社会的に害を及ぼすと思えるものでない限りは、干渉するものではない。

逆に、立法・司法・行政に関わることには、どしどし意見を言い合うべきだと思う。
またモンクも言っても良い、政治家や政府や裁判所・検察・警察に。

でも、野球が好きだとか、囲碁が好きだとか、盆栽いじりが好きだとかを揶揄する必要はない。
アイドルにハマっていようが、韓流にはまっていようが、その人の勝手だ。
好きになった相手が、その人と同性であろうが異性であろうがぐちゃぐちゃ言うのはよろしくない。

他人様の趣味趣向・アイデンティティ・セクシャルをごちゃごちゃ言うのはクソだ。
ましてやチャカして面白がるような暇人はクズ以外の何物でもない。

また、わたしがかつてやらかしていたように、自分が好きだからといって、それを他人に強要するのもアホのやることだ。
推薦するのは良いけどね、好きになれ❗はアホでしょ。

オレはここのラーメンが好きなんだ。食べてみて。
うん。
どうよ?うまくない?
ちょっとボクの口には合わないな。
何❓舐めてんのか!好きになれコノヤロー!好きといえ!明日から毎日通え!

って、ありえないでしょ。

あ!そういえば、昔、「チェーホフがわからないやつは芝居やちまえ!」みたく吠えていた人間がいたなぁ。
まったくおいらはチェーホフを面白いと思えたことがなかった、当時も今も。
こいつはアホだな、と思ったのを思い出した。
芝居なんて、好みだし。

「三島の良さがわからない役者が多すぎる!」
って、記事も読んだことがある。
でも、三島の作品を、文学座・浪漫劇場を通して、杉村春子や美輪明宏を主役にして、ほとんど初演で演出したわたしのお師匠さんは、
「三島は小説は良いんだけど、戯曲はつまらねぇんだよな。三島の台本でまんま使えるのは〇〇だけだ」
と言い放っていた。
でも、これはオレの感想だ、と笑ってらした。
そんなもんだ。

返して言えば、わたしの趣味趣向も、所詮はそのていどのも、と言えるようなあやふやでいい加減なもんなんだろう。

だから、あまり自分の趣味趣向に捕らわれるのもよろしくないのかもしれないな。

ま、基本、長続きしなかったとしても、そのば限りだったとしても、趣味趣向には捕らわれちゃうんだろうけどね😅

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?