天使と悪魔が悩ませる
純粋さと残虐さは共存する。
相反しない。
残虐だから残虐な行いをするのではない。
純粋だから残虐なのだ。
森達也
昨夜、アゴをやけどした!
翌日の夕食用(つまり今日の晩飯)におでんを作り、味見をするのに、皿をわざわざ出すのも面倒だし、洗い物を増やすのも面倒だなと思い、煮立った鍋から大根を少しだけ取り出し、顔を仰向け状態にして、箸で直接口へ持っていく際に、大根にしっかり染み込んでいた汁がアゴにぽたりと落ちた。
「アチっ!」
と、一瞬は思ったが、さほどでもなく、味が良かったのでその嬉しさもあり、ほったらかしていたら、プクッと胡麻二粒ほどの可愛らしい水ぶくれが。
ありゃ〜、と触ったら潰れちゃって、その後から、なんか痛い。
めっちゃ、でなく、微妙に忘れた頃に、「わたしを忘れないで!」とばかりピリッとくる。
まじかよ。
ま、こんな程度ならいっか。
と、寝て、起きて、はたと気づく。
ひげが剃れん!
髭を剃ることができないことに気がついたわけですよ。
ただでさえ髪もボサボサで鬱陶しい姿を晒しているのに、そこに持ってきてヒゲもついたら、ヤバイよね。
はやく治ってもらいたい。
そんな中、全く関係はないのだが、昨日書いた気になっている車の試乗ができることになった。
当然、いきなりディーラーがわたしの思いを念力で察して「乗りませんか?」なんて言ってくるわけもなく、単純に昨日、「試乗したいです」と申し込んだらさせてくれるというだけのことだけど。
「そんなの、誰でもできるっしょ」
と、思うかもしれないが、発表間もない車だから、もしかしたら「その日は無理です」と言われちゃうかな、そうすると面倒くさがり屋のわたしは「ならいいです」となって、結局、試乗することなく終わってしまうな、と勘ぐっていただけなのだが。
で、それが乗れることになると、同時にあの車とあの車も試乗して乗り比べをさせてもらいたい!と、なって、その旨、メールでお願いをした。
返信待ち。
ちょっといい思いをさせるとすぐに調子に乗る。
「ピュアで素直だなオレって」、と、自分に言って治めておこう。
そして、これまた昨日書いていたiPone12が予定通り発表された!
「やったね!」
と、記事を読み進める。
「へぇ〜miniもでるっていっていたけど、本当だ。なるへそ。miniの販売開始は今月末になるのか。12は16日に予約開始か。予約せにゃな。???あれ?Proは?ねぬ!11/6だと、予約開始が!この期に及んでまた待たせるんかい!」
と、気持ちが上がったり下がったり、ジェットコースターだぜ!
一喜一憂がすぎる今日だな。
ま、この程度の一喜一憂で済んでいるのだから、今日は機嫌がいいのだろう。
そんな心の揺れすらも面白く思える。
純粋に喜べば喜ぶほど、裏切られたと感じる時の衝撃は大きい。
純粋な白であればあるほど、何色にでも染められる。
クリアに近ければ近いほど、青く塗られればそのとおりの青になり、黒く塗られれば黒になる。
ピュアが、クリアが悪いというのではない。
だいたい、そんな自分にあったことがないので、同年代でもピュアな人と出会うとそのピュアさに羨ましさと同時に近寄りがたさを感じてしまう。
自分のそうした純粋さ、敢えて言えば弱点、それが未だにわからない。
いや、それが有るのか無いのかすらもわからない。
だから自分に対して気は抜けない。
危ない危険な自分にも目を向けねばならないが、同時にあまりにも無防備な自分にも目を向けねば。
なんでこんなことをくどくど書き連ねているかと言うと、今日、友人に言われた。
「あんさぁ、来週、試乗しにいくんよ」
「あれか?」
「そうそう!😆!」
「ふ〜ん。おまえ、いままで試乗すると、その場で契約しちゃったぁ〜!、って感じだったよな」
「・・・・・。」
「衝動買い、気をつけろよ😁」
「今回はさすがにそれはねぇよ。だいいち金がねぇもん」
「前もそうだったよな😁」
自分の中の純粋な天使が、
「衝動買して、その時だけハッピーになれば良いんだよぉ〜♪」
という自分の中の悪魔の甘言に染められないようにせねば!
さてと、そろそろ、おでんを食べに帰ろかな。
純粋な自分も残虐な自分も、
無意識の内に誰もが持っているもんなんだろうな。
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