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子供におすすめ児童書「おとうさんがいっぱい」

中学受験が終わって、ゆっくり図書館に行く時間が増えたので、またボチボチ児童書を紹介していきたいと思います。

今回は、「おとうさんがいっぱい」。著者は、三田村 信行さんです。「キャベたまたんてい」をはじめ、人気作品がたくさんある作家さんで、私も大好き。

そして、イラストは佐々木マキさん。村上春樹の小説で知った方ですが、佐々木さんも私のお気に入り!まるっとした感じが好き。イラストだけでなく、絵本も出版されていて、それがおもしろい!また、noteで紹介していければなと思います。

おとうさんがいっぱい

タイトルの「おとうさんがいっぱい」をはじめ、5つの話が収録されています。「どこへもゆけない道」「ぼくは五階で」「かべは知っていた」など、タイトルからしてもうおもしろそう!日常にひそむ、不思議でこわいストーリーで、「結末はどうなるの!?」とワクワクしながら、一気に読めてしまいます。

特におもしろいのが、表題作の「おとうさんがいっぱい」。ある日、おとうさんが次から次へと帰宅して、家の中がおとうさんだらけに。どのおとうさんも「自分が本物だ!」と主張して大混乱。ほんとうのおとうさんを決めるためにとった手段は…というお話です。

文字が多く、イラストが少なめなので、自分で読むなら小学校高学年くらいかな?読書が好きだったり、星新一が好きな子は、小学校中学年からでも読めそう。

わがやは、読み聞かせで幼稚園児だった次男にも読んであげていました。小学生だった長男・長女は自分で読書。おもしろので、何度か図書館で借りている本で、先日、また久しぶりに借りたら、中1の長男が「なつかしい!」と言って読んでいました。


人って性格も好みも、生きていくうちに変わっていきますよね。10年前の自分と今日の自分。同じだけど、確実に違っています。何をもって自分なのかと聞かれれば、しばし考えてしまいそう。

自分のことでさえそうなのに、もし、目の前にそっくりの2人が現れたら、どっちがほんものかなんてわかるだろうか?と思います。そんな小さなミステリー、こわいけどおもしろい!


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