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“愉快なオトナたちのリアル講義” 〜Don’t live to eat. Eat to live.〜

高校生によるオトナたちへのインタビュー第2弾
デザインコンクール受賞多数の”デザイナー兼・イラストレーター兼・グラフィック講師”Mohri Design 毛利清隆さんによるリアル講義
第一子が誕生し、独立後もフリーランスとして活躍し続ける彼の思考を聴き解く今回のインタビュー 〜Don’t live to eat. Eat to live.〜 は「無知の知」ソクラテスの名言を現代英語化したもの。プロフェッショナルの思考法をここに書き留める。





毛利清隆ポートフォリオサイトは↓



毛利清隆インスタグラムは↓






7,影響




7,影響




影響を受けた人やもの、、要所要所で自分の人生関わってくれ他人たちはたくさんいるけど、圧倒的な1人!って言う人はいないかなぁ。でも、子供の頃から漫画しか読んでこなかったのに、今は小説も新聞も読むようになったきっかけはある。

漫画がホントに好きで連載誌を買ってたんだけど、買った連載誌にたまたまある小説が新連載することになった。
それが、伊坂幸太郎の『モダンタイムス』
読んでみると伏線もすごくて漫画とは違う面白さがあるってことをしれたから、それからはよく小説を読むようになった。
伊坂幸太郎の本はおもしろい。難しいけど雰囲気が最高。
新聞を読むようになったのがある種の大きな影響ではあったよ。

座右の銘

Don’t live to eat, eat to live.
食べるために生きるな。生きるために食べろ。

元ネタになったソクラテスの言葉で言うと、
Thou shouldst eat to live; not live to eat.

『食べる』の部分を『仕事(work)』に置き換えて、自分を鼓舞することもある。
座右の銘ってわけではないけどね。
影響はいろんな時に受けてきて、その時々の最高に作用してくるものだと思う。だからこそ、一番影響を受けたものはパッと出てこないけど、感謝するものがたくさんあるんだろうね。


Dan’t live to work, work to live.
働くために生きるな。生きるために働け。



 コーヒーの飲み方

コーヒーの香りは、嗅ぐと嗅いでいない相手と比べると、倍以上の確率で説得されやすくなる。。ということは、差し入れをするときなどはフタを開けると香りがふわっと広がる広口カップを持っていくのがいいってことか!

しかも、コーヒーに含まれるカフェインを摂取すると、集中力や記憶力を高めてもくれる。
これは、中毒にならないようにパフォーマンスを上げたい時だけ飲んでいる人が、成功する人になっていくということの裏付けなんだろうな。

コーヒーを飲んでからスクワットをすると筋トレの効果も倍になる。

コーヒー飲んだらいいことづくしじゃん!だから、現代人の必須アイテムになっているんだろうか。





8,趣味:fire



8,趣味:fire





唯一の趣味があるとすればキャンプだ。

キャンプする中でも一番好きなのが焚き火。すごく癒される。焚き火と出会えて最高。会社から最終電車で帰って、始発電車で会社に帰る生活をずっと続けてきた友人も精神が正常に戻ってたし。

キャンプとかのアウトドアが、サウナほどじゃないけど流行ってるのが逆に最近の悩みかも。キャンプ用品の需要が高まって値段が高くなってるからね。
で、その値段が高まってる中で初めに買ったのが焚き火グッズ。焚き火はいつまで見てても飽きないんだよなぁ。

だからもし今、鬱とかで困っている人がいたら焚き火の前でボーっとしてみるのもいいかも。音だけども癒される。もちろん、キャンプ地が自然の中だからメンタルにいいのもあるだろうね。





9,手動:design



9,手動:design





アイデアを書き出す時、下書きをする時は手を動かして書け。


グラフィック講師として講演するときにはよくこれを言ってる。大学でも言うし、社会人に向けても言うし。

やっぱり、コンピュータで最初から下地を作ったり、初めから完成系を創ろうとすると失敗することが多いと思う。その道の達人でもない人が初めから本物を創り出そうとしても、いいものは創れない。あとね、コンピュータをはじめから使用すると、アイデア量が減っちゃう。まずは手を動かして、設計図を創るべき。自分でも設計図がないと良いものは創れない。

手で動かすにあたって、自分は鉛筆を使ってる。鉛筆を使ってる時が一番「絵を描いている」って言う感じがするんだよな。それと、俺は絵を描くときには特に何も考えずに書いてる。
よく芸人のラジオを流しながら描いてはいるんだけどね。意図して描くものでは無いのかも。


デザイナーは、デザインのアイデアを2つ以上出すことも1つしか出さないこともある。俺にとってはそれがジレンマでもある。
なぜって、自分の1番これだ!っていうアイデア1つだけじゃ、客だけでなく依頼者側が納得しないこともあるから。自信作なのにね。

そういうわけで、俺は客が自分のデザインを見て「どう感じるか」、「どう反応するか」に一番の重きを置いている。でも、お金を出す側の依頼者が気に入らなければ、世に出ることもなくそのデザインは終了してしまう。第二に依頼者のことを考える。

デザイナーは芸術作品を創っているわけじゃない。

依頼者の好む方向性に修正して、自分の納得いくもので無いとする。それでも大衆が気に入ってくれていれば、しょうがないと割り切れる。
ジレンマもあるけど、デザインはアートじゃない。そう思って仕事をしている。

独立しての始めのうちは、仕方なくたくさんの案を提出して、結果的に自分のベストだと思えるものが出来なかったことも多かった。

結果を出した今は、デザイン案を1つ2つにしていても、直しをしなくてはならないことも少なくなった。それは、自分のデザインを評価してくださるお客さんのおかげでも、自分の作品が好きで依頼してくださる方々のおかげでもある。
自分の好きなものを創れる今、とても仕事が楽しい。頑張るって大事だね。



で、グラフィック講師をやらせてもらってるんだけど、用意をちゃんとしないとボロボロな良いとは言えない講演になっちゃう。緊張もしちゃうし。でも用意を十分にしておけば、講演の手応えを感じられる。緊張も感じなくなる。
緊張に関しては、人前で話す場数を増やせば少なくなっていくものだとは思う。だから、話すチャンスがあれば飛び込んで行ったほうがいいよ。一番手っ取り早く話しの技術を向上させる好機になる。





10,オリジン:now is the best!



10,オリジン:now is the best!






子供のときはデザイナーになろうとは思ってもなかった。


選択肢すらなかった。ただ、絵を描くのが好きな少年だった。

っていうか、そもそも将来のことすら考えていなかった。明日のこととか、夜ご飯のことしか考えてなかった。

今、将来の夢がない学生。それでもいいと思う。人生は偶然と出会いの予期せぬ連続で、流れに身を任せるだけでもそこそこいい生活ができる。

自分の好きなことをし続けるだけでもいい。好きを追求した結果、就ける得意な職業はたくさんあるから。俺だってそのうちの一人。

将来に役立つことを無理にしようとしなくてもいい。将来の夢も今好きなこともないっていうのはまずいかもしれないけど、夢中になれることを探せばいいだけ。

今を生きよう。

楽しいことだけをしていても、意図せずに将来に繋がってくる。

技術・人・感性

全てつながってくる。


この前、学生の時以来会ってなかった同級生の社長になった人と出会ったときに、話しが弾んで仕事をくれるようにもなった。めっちゃ仲が良いってわけでもなかったのに。
ホント、なにが活きてきてなにが繋がってくるかわかんないよ。

あとね、日常生活では高校生の時をよく思い出すよ。たくさんの良い価値観を得ることのできた時だったんだろうね。無意識のうちにデザインに投影されてるのかもしれない。学生時代は宝。

楽しいことばかりをして後悔をしないのか。

それを言えば、もう少し色々勉強しておいても損はなかっただろうし、「ああしておいてもよかった」と思うことは不意に思い出すけど。俺の場合は今の状態が気に入ってるから、あまり後悔を酷くすることはない。

今より幸せになってる自分がいる世界線、上手くいっていない自分がいる世界線。たくさんの分岐点で枝分かれして、無数の状況に置かれている自分がいるかもしれない。でももし、パラレルワールドがあっても、今のこの世界を選ぶかなぁ。結局のところ今が一番最高。
そして、違う世界を選べない。時間を巻き戻せないからこそ今を精一杯生きようと思えるっていうのはあるよね。しょうがないとも割り切れるし。

今を楽しんで生きている人は、どんな職業であっても輝いている。



良いチラシの特徴

おしゃれ・かわいい・かっこいい  ではない!
誰に発信しているか、なにを伝えたいのかが明確にわかっているもののこと。

だから、わかりやすいものが素晴らしい。





11,生き様:Do my best.



11,生き様:Do my best.







この国、日本では頑張れば大抵のことはなんとかなる。

そもそも死ぬことが日本では少ない。生半可な頑張りでは成り上がれないけど。中途半端じゃなければ、日本の世間は認めてくれる。お金にもなる。

俺は、本当に頑張ればなんとかなるからこそ自分の気合いが足りなくて、結果が出せずに、ダサいとは思われたくない。特に子供には。だから、毎回の仕事を100%全力でしようとしてる。というよりも、100%でやってる。そのおかげで今があると思ってるし。

それでも、年に数回は100%でやった作品をかなり上回ってくる良いものができる。自分の中で自分のデザインランキングトップ5に入ってるのが、仕事で描いたデザインじゃないんだよ。友人の結婚式で好意で創った作品だったの。人生なにが起こるかわかんないね。

100%で物事に取り組めば、良いものができる。そして、たまにそれを越える力作もできる。

本当に成し遂げたいと思うことがあるなら、100%!全力で‼︎
そうすれば結果に表れる。


脱線するけど、一度仕事で大きいミスしちゃったんだよね。炎上もした。
でも、誠実に対応したらなんとかなった。世の中がちょろいとかいうわけではなくて、誠実に人と向き合うことが大事ってこと。人間関係は、仕事のためにも自分の幸せのためにも大切なもの。誠実さが人間関係を築いていく。

自分の根底にあるのは、「人の役に立ちたい」、「今まで人から受けてきた恩を感謝と共に違う人にも伝えていきたい」っていうこと。

今の頑張りが、5年後10年後に生きてくる。

筋肉も体力も勉強も趣味も、行動の一つ一つが後になって生きていく。

サボったら、5年後10年後にガタがくる。

20代で貯めたマイレージ(努力)が30代の仕事や昇進での飛び幅になるように。サボったら後でマイナスになって返ってくることもある。

筋力体力の面だけでいうと、今でこそ筋トレブームとかだってあるけど、サボってたら老いをすぐに感じちゃうから、自分を高められる習慣を作って貯めておくといいよ。
ある時から体の衰えを感じるから。恐怖すら感じちゃう。 Let’s体づくり。

死んでいない限り、手遅れなんてことはない。習慣を作って人生を変えよう。







12,《未来・過去・現在》


今は未来のためにあって、現在の行動が後の結果になって返ってくる。
今は過去によって作られていて、現在を満足していない人は現在から行動を起こさなくてはならない。

さぁ、なにがしたい?
どんな経験のカードを持っている?
すべては現在にある。今からが総力戦だ!








最近、高校の課題で”美術館をレポートせよ”ってあって、美術館に行ったんですよ。”美術館をレポートせよ”って、展示されている絵についての感想じゃなくて美術館そのもの、特に空間について書くなんていう異質な課題なんだよね。
評価は本気で勝ち取りにいきたいし、本気でやろうと思っていつもとは違う見方で美術館を観たら、すごいこだわってるところとガサツにやってる(?)ところがある感じがした。雑っぽいところもある気がしたけど、空間作りのうまさに感動した〜。
というわけで、美術館のレポートをnoteにもあげていこうと思ってま〜す。
中学の時の自由研究とかも需要あったりするのかな?ぜひtwitterのコメントに色々書いてください。

次は今回の完全版を出します。”学びたい大人“フォローして、僕の投稿を見てください!後悔させないモノだけをアップしていきます!!

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Tiger
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