綴るという嘘
スマホのメモアプリを見返している。
メモアプリの中の私はいつもなにかに悩んでいて、
メモアプリには吐き捨てたような乱雑な言葉が打ち込まれている。
絶対手書きだったら1文字も読めない黒いぐちゃぐちゃになっているのだろうな。
メモアプリがある時代に生まれてよかった。
その中からこんなメモを見つけた。
これは史上最強に心が荒んでた頃のメモだろう。
なぜ荒んでいたのか、はまたこんど。
これを書いた時期は色々なことがあった。
全てが上手くいかなかった。気がする。
自分の気持ちがひとに上手く伝えられなかったのだ。
頭で考えていたことが口や手を通して外に出した時にはもう、考えていた通りでなくなってしまっているような気がしてならなかった。
私の気持ちを人に私の気持ちのまま受け取って貰えていない気がした。
未だ上手く伝えられない。
克服しようとおもって本を読んで、映画を観て色々な人の考え方に触れればふれるほど、伝えた方が分からなくなる。
あらゆる人の気持ちの言語化における才能を目の当たりにして落ち込む。
悩めば悩むほどどう表せばいいのかが分からなくなるのだ。
心の荒みというのはいくらかマシになってきた。
というのも、伝えられないことに関して少し諦めがついたからだ。
伝えられなくても、自分の考え、気持ちの価値は変わらない。
いつか伝える能力が身についた時に上手に伝えられるようになるまでこの気持ちを覚えておこう。と思うことにした。
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