【追記:2024/9/28】ドキュメンタリーを見ていたら、ジミンちゃんがお友だちにうつを指摘された話があったので記事に追加
謎の役割「メンタルケア担当」 BTS(バンタン)の会話の中で出てくる謎の言葉、「メンタルケア」。 いや、言葉自体は謎じゃないんですが、何でアイドルが普通に日常会話でその単語を使うのかが謎でした。
行動を見てたら、本番前などでナーバスになってる相手を励ましたり褒めたりして心理的に支える行為を指して「メンタルケアする」って呼んでて、へえと思いました。
日本でも韓国でも、そこまでメンタルケアって一般化してないと思うんですが、バンタンは違うんですね。興味を持ったので、調べてみました。
メンタルケアごっこの例: V「メンタルケアしようか? 大丈夫? 今どんな感じ? 上手くできそう?」
「정국 (Jung Kook) Music Show Promotions Sketch」より この後グクが「もうサノク(事前収録)終わったんだけど」って言ってて笑えるw V「今日は僕のメンタルケアをしてね」 JM「何をしてあげればいい?」
「V 'Layover' Music Show Promotions Sketch」より ミュージックバンク出演を前にした新人歌手・Vを支えるクオズ愛 SG「公演が終わってから僕を褒めたたえてよ」
「[EPISODE] SUGA | Agust D TOUR 'D-DAY' in the USA - BTS (방탄소년단)」より ジミンちゃんの称賛監獄に入りたがるSUGAも、メンタルケアリクエストとしてカウントw BTSとメンタルヘルス問題 そもそもメンタルをやられやすそうな職業であるアイドル。 私はバンタンでしかK-POPアイドルを知らないのですが、私生活まで突入してくる「サセン」と呼ばれるストーカーや、彼らの航空券情報売買行為などの存在を知った時は震えました。
でもそれ以前に、Weverseで生配信してファンと触れ合ってるのも、私はビックリしました。 いやファンからしたら嬉しいと思うんですが、アイドルのメンタルが心配すぎて……。初めてWeverseライブについて知った時は、正直若干引きました( ;∀;)
最初にWeverseライブの仕様とバンタンの配信頻度を知った時は驚きましたが、実際に見てもっと驚きました。 カウンセリング並みの言語化作業じゃないですか……? それは歌詞も掘り下げたものが出てくるだろうなと予感し、震えました。 ステージで濃密な表現を見せて、タルバンでわちゃわちゃして、歌詞やインタビューやライブ配信で内面を駄々洩れにして…… バンタンの場合、「僕たちの生きている姿=BTS」くらいの域まで達している気がします。人生がコンテンツ。 私生活と切り分けなくて大丈夫なのか、こちらが勝手に心配するぐらいですが、それが会社の指示ではなく自由意志なのが、これまたすごい。
「BTS入門編:新規、バンタンに驚かされる」より BTSメンバーも、それぞれメンタルヘルス問題と直面していますが、今まで見てきたアイドルと彼らが少し違うのは、そういう経験を隠さないことだと思います。 それぞれが体験を歌にしたり、ライブ配信やインタビューで答えたりしていますので、いくつかのエピソードを置いておきます。
ジン君 2020/12/4にソロシングル『Abyss』をリリースした際、バーンアウト(燃え尽き症候群)状態にあったことを明かしました。 ビルボードHOT100で1位を獲得した後も、自分がその祝福に値するのかという疑問に苛まれていたそうです。
成人してからBIG HITに入所したこともあって成熟した面があり、自己肯定感も高いため、BTSの中では最もメンタル的に安定しているように見える長男・ジン君のこの告白は、当時ARMYに衝撃を与えたようです。
実は最近、すごい燃え尽き症候群だった。自分自身についていろいろと考えたからだと思う。 ビルボードのHOT100で1位になり、大勢の人からお祝いされたけど、私がこんなものをもらってもいいのかな…と。 私よりもっと音楽を愛し、上手な方も多いのに、私がこんな喜びとお祝いをもらって大丈夫かなと思って、深く考えるうちに心が苦しくなって、すべてを手放したくなった。
「BTSのJIN、ソロ曲『Abyss』公開とともに“燃え尽き症候群”を告白「心が苦しくなって…」」より SUGA BTSの音楽面を担うラッパー・SUGAは、うつ病や対人恐怖症を経験したことを、「Agust D」名義のソロ曲『마지막 (The Last)』で率直に語っています。 歌詞中では精神的な苦痛や病と向き合った過程が語られており、これは彼にとっては過去の精算なのだろうと受け取っていても、赤裸々に晒された痛みを前にすると圧倒されます。
1曲の中によくこれだけ凝縮した、と感嘆するほどの内容ですが、終盤に向けて「俺のファン達よ、堂々とその顔を上げておけ。他に誰が、俺ほどやれると思う?」と高らかに宣言している様を見るにつけ、これらを乗り越えてきた自負が今の彼を支えているのだろうと思わせられます。
「対人恐怖症が出てきてしまったのが 18の頃」 「自己嫌悪と再発したうつ病のおかげで もうミン・ユンギは死んだ(俺が殺した)」
Agust D『마지막 (The Last)』より RM 膨大な量の歌詞を書き、リーダーおよび英語担当としてコメントを求められやすいナムさんは、BTSの発信窓口としての側面があるため、一貫して強いストレスと直面しています。 BTSで最も生々しい傷口を晒してくるのはSUGAですが、ナムさんがさらっと語るメンタルダメージもかなり怖い。
他者への関心が高く自負もあるためエゴサがなかなかやめられず、頭の回転が速く言語化に優れるためスルーする前に認識してしまう、とメンタルを病みやすい条件が揃っていそうな人なのですが(すみません)、様々な経験を経てなお「この役割を気に入っています(교환앨범 MMM(Mini & Moni Music) - RM)」と言ってくれる強さには、感嘆せざるを得ません。
BTSのRMも以前、「ネットユーザーが5秒で書いた悪意のあるコメントを、『この人が嫌いだ』という一時的な思いで、次の5時間と5日間考え続けていました」と語っています。
The Korea Herald「Why are K-pop stars susceptible to depression?(K-POPスターはなぜうつ病になりやすいのか?)」より 新曲の公開日は、いつも恐怖を感じます。2015年の末から2016年の前半にかけては、精神的に辛い時期でした。批判が多かったので。 そういう経験を一度味わったから、嬉しいはずの日が絶望に変わりました。公開日はネットを見られません。
「【第2話】『BTS Monuments: Beyond The Star』」より。最後の一文は、英語では「freeze in fear of criticism(批判を恐れて固まってしまう)」になっています。 視野が広く、観察力に優れているナムさん。彼は、良くも悪くも他人が気になる人なのだと思います。 MMMでのジミンちゃんによるリーダー評や、エゴサーチを止められなかったエピソードから見ても、他人が自分に何を求めているのかが知りたいし、求められたら何ができるのか考えてしまう人なんだろうと想像しています。
「【RPWP/MMM】BTSリーダー・RMのストレスと消しゴム【ミニモニ】」より テテ 私の最推し、ビジュアルや低音担当であるテテのバーンアウトについては、明言されているだけで2回あったようです。
今までのテテのインタビューを見た限りだと、大きな燃え尽き時期が2回あったと思われます。 一回目が2018年『FAKE LOVE 』期で、お祖父さんが亡くなられたり解散の話が出たりユンギが長文メールを送ったりした時期。 二回目が2020年コロナ禍でARMYに会えず鬱々とし『Blue & Grey 』を作った時期。
「BTS【シュチタ】EP.18 SUGA×V(テテ)【슈취타】」より 『Blue & Grey』の歌詞を読むと、離人感や不眠症の気配が感じられます。 ただ、「シュチタ」などでの発言を見る限り、2回目のバーンアウトはこの曲を作りつつ昇華したようで、負の経験ではありますが重ねることで乗り越え方を覚えていったのではないかと感じています。
また、テテはコリン性蕁麻疹を患っているのですが、これも精神的ストレスに左右される症状なので、少し心配しています。
全メンバー デビュー後の強烈なバッシングによる苦しみ、そこから急激に成功し国を代表する位置まで登ってしまったことによる新たな不安や恐怖は、よく語られていました。
「自分の目標以上のことを成し遂げると怖くなる」というSUGAの言葉や、 「上昇する時より墜落する時の方が早い」というナムさんの言葉が、当時のメンバー全体の心境を表していたように思います。 『Permission To Dance』で「着陸の仕方はわかっている」と歌えるようになってくれたことを知った時は、ホッとしました。
また、個人的にはジミンちゃんがお酒に溺れた時期があったというのも、メンタル的にしんどかったのだろうなと思っています。 「シュチタ」や「イゲマジャ」などでの話を総合すると、彼も曲を作ることで精算したように受け取れます。
『Like Crazy 』の話。ジミンちゃんが飲んだくれてた時期、メンバーは何も言わずに見守っててくれたそう。
「BTS【シュチタ】EP.7 SUGA×ジミンちゃん【슈취타】」より 「(友人に)深刻なうつ病だと思う。平気そうにしてるけどちょっと変だ」と言われた。「辛いならそう言え」 JM「辛くなんかないけど?」 友人「そういわずによく考えてみろ」 あの時を境に変わった。
「【第7話】『BTS Monuments: Beyond The Star』」より(ジミンちゃんの言葉) BTSとメンタルケア こうしてBTSとメンタルヘルスの問題を見ていると、彼らは音楽で昇華している様子が窺えます。
人によって、葛藤やストレスを解決するいろいろな防御メカニズムがある。そのうち成熟した防御メカニズムである『昇華』は、自分の葛藤や苦しみを芸術的に昇華させることであり、BTSの場合、作詞、作曲など、音楽で表出しコントロールしているのではないだろうか。そしてそれを通して多くの人に感動を与え、喜びを感じるのではないか。
Weverse Magazine「BTSが心の治癒を伝える」よりDF精神健康医学科専門オ・ジンスン医師の言葉 ただ、それだけでは彼らを支えることはできません。 デビュー前(2012~)から音楽制作に携わり、作業部屋を持っていたラップラインと違い、ボーカルラインが作詞作曲に関わりだしたのはずっと後(2015~)だからです。
JN: LOVE IS NOT OVER (2015) JM: LIE (2016) V : HOLD ME TIGHT (2015) JK: LOVE IS NOT OVER (2015)
全員が入っているCypherとフンタン少年団を除いた、初出著作権楽曲 ようやく本題に入りますが、ここで注目されるのが事務所の対応です。
Big Hit Entertainment(現BIGHIT MUSIC / HYBE)は、BTSが売れる前からアーティストのメンタルヘルスを重視し、ケアする先見性を持っていたように思われます。 これは後に、業界のロールモデルとするべきだ、という評価を受けています。
メンタルケアへの初期投資 ショービジネスの世界では、売れてから(もしくは売れる過程で)メンタルを病み治療施設へ行く、という話はよくあります。 しかし、Big Hitでは、その前からケアすることが重要だと考えていたようです。 狙いとしては、「メンタルを病みにくい精神状態を作っておく」「日頃からカウンセリングに慣れていれば、不調な時も打ち明けやすい」が挙げられるかと思います。
こういった努力は本人だけではできませんから、事務所からのサポート環境が必要になります。 それを用意したパンPDの判断は素晴らしいと思いますし、彼がJYPで作曲家をしていた経験も含め、様々な事例を見聞きして思うところがあったのだろうと推察されます(韓国は芸能人の自殺率が高いです)。
業界ではBigHitがBTSが本格的な人気を得る前の新人時代からメンタルケアに気を配ってきたことで既に有名です。バン・シヒョクBig Hit代表が長年にわたってアーティストのメンタルケアの必要性を感じ、投資してきたとのことです。 音楽業界のある関係者は、Big Hitのアーティストメンタルケア方式について「一般的にアーティストが人気を得た後に気を配る他の事務所やマネジメントとの差別化ポイント」と評価しました。 この関係者は「メンタルケアは精神的な側面の問題なので、習慣化する必要がある」とし、「実際に必要な時点で専門家に依頼しても、本人が受け入れられないケースが生じ、効果が薄くなる可能性がある」と述べました。 普段から相談を受けながら心理的安定を図り、不安定な状態の場合は精神科診療などを受けることに慣れていれば、スターになってからも抵抗がありません 。反面、スターになってからそのような管理を受けると、拒否感を持つ可能性もあるというのがこの関係者の説明です。
イデイリー「'스타 멘탈 관리' 방탄소년단 키운 빅히트에서 배워라(「スターのメンタル管理」防弾少年団育成BIG HITで学ぶ)」より 「K-POPに対する使命感を持って活動するようになり、この半年で随分と道が拓けた。これなら、より大きな夢に向かえそうだ。でも僕が来年からやりたいことは、君たちが幸せになる方法を見つけることなんだ。どんなスーパースターも幸せになれてないから、難しいかもしれない。多くのスターが最終的に、うつ病や対人恐怖症になってる。幸せのために始めた音楽が君たちを不幸にするかと、とても心配なんだ(2017/6/4東京での発言)」 「重要なことだし、マネージメントする人間が考えるべきです。ある時点を超えたら、アーティストにも人間的な自由が必要だと」
「【第2話】『BTS Monuments: Beyond The Star』」より2017/6/4の発言 【注意】センシティブな内容を含む記事なので、弱っている人は読まないでください
ここまで【注意】
サポート体制の整備 「TIME」誌のインタビューを読むと、彼らの練習生時代からパンPDが一定の信念をもってSNSとの距離感を決めていたことや、事務所とアーティストが相談しやすい環境づくりに力を入れていたことがわかります。 また、BTSでの経験を糧に練習生の教育を洗練させていった様子も窺え、非常に興味深いです。
BTSのメンバーが練習生だった頃、SNSに関して社内で多くの対立がありました。「安全な道を選ぼう。SNSは痕跡を残し、将来彼らに害を及ぼす可能性がある」と言われました。若者にとってルールを守ることは難しいものです。 そのため少し問題がありましたが、間違いを犯して学ぶことが正しいと信じていたので、比較的自由な練習生システムを構築しました。 我が社では、SNSを含むアーティストとしての生活について、練習生を教育することに多くの時間を投資しています。 指導した後は、アーティストを自由にさせ、必要なことは何でも会社に質問できるように窓口を開けたままにしておきます。それがファンに誠意を伝えるのに役立ったと思います。 BTSの成功以来、私は練習生システムをより学校のようなものに変更し、メンターシップやコーチングシステム、練習生たちが協力しあう機会を設けています。
「【BTS/TIME】パンPD@BTSについて【インタビュー和訳】」より 長期休暇 休みがない時や、長期休みが必要だと判断した場合は、会社と話し合っている様子も窺えます。足りていたかは別問題ですが。 2019年には、デビュー以来初の長期休暇(5週間)を、2021年末には二回目の長期休暇を取得し、メンバーの心身のリフレッシュを図っています。
正直私は10年以上働いてきて長期休暇が2回しかない、ということに衝撃を受けましたが、そこは「半日を休みとカウントした事務所に怒った」エピソードを持つ長男と、彼が怒れる関係を作っている事務所を信頼しておきます。 バンタンは「とにかく走り続けてきた」って言うけど、走りっぷりが常人ではないですね……。
仕事自体は上り調子で非常に順調なので、パンPDから「半年休むか?」と提案されても迷った 、とジミンちゃんが当時を振り返っています。
「【第2話】『BTS Monuments: Beyond The Star』」より 当時(『FAKE LOVE』活動時期)、一か月に1~1.5日の休みで三か月活動していた。会社としてはそうするしかないと判断しており、それに納得もしてはいたが、さすがに心身の限界が来て「もう終わらせたい」と思った。
「BTS【シュチタ】EP.12 SUGA×ジン君 【슈취타】」より こんにちは、Big Hit Entertainmentです。 グループ防弾少年団(BTS)がデビュー以来初めて公式の長期休暇を取る予定です。 本日の「ロッテ免税店ファミリーコンサート」のステージが、防弾少年団の休暇前最後の公式スケジュールでした。 今回の長期休暇は、デビュー以来休むことなく走り続けてきた防弾少年団が、ミュージシャンとして、そしてクリエイターとして新たな姿を見せるための充電時間となるでしょう。短い期間ですが、普通の20代の若者として日常生活を楽しむ時間でもあります。 休暇期間中、防弾少年団はそれぞれの方法で休息を取る予定です。 もし予期せぬ場所で防弾少年団と出会うことがあっても、メンバーたちが十分に個人的な時間を楽しめるよう、ファンの皆様のご配慮をお願いいたします。 防弾少年団は充電時間を経て、さらに素晴らしい姿でファンの皆様の愛に応えていきます。 ありがとうございます。
一回目の公式長期休暇時のお知らせ(デビューが2013年なので、6年ぶりの長期休暇……) BTS公式長期休暇のお知らせ こんにちは。BIGHIT MUSICです。 防弾少年団(BTS)は「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LA」と「2021 Jingle Ball Tour」をもって今年の公式スケジュールを終え、2019年以来2回目の公式長期休暇を取ることになりました。 BTSは2020年と2021年、新型コロナウイルスの状況下でも忙しいスケジュールをこなしながらファンの皆様と交流を続け、輝かしい成果を収めて名実ともにグローバルトップアーティストとしての地位を確立しました。 今回の長期休暇は、パンデミック下でも休むことなく活動を続けてきたBTSが、アーティストとして、そして創作者として新たなインスピレーションとエネルギーを充電できる時間となるでしょう。デビュー以来初めて、年末年始を家族と過ごす貴重な時間でもあります。 BTSのメンバーがつかの間でも普通で自由な日常を楽しみ、自分自身に集中する時間を持てるよう、この休暇期間中もファンの皆様のきめ細やかな配慮をお願いいたします。 BTSは休暇後、「新しいチャプター」を開く新規アルバムの発売とコンサートの準備に専念する予定です。来年3月にはソウルでファンの皆様に直接お会いし、共に呼吸するためのオフラインコンサートも準備しています。 BTSを応援してくださるファンの皆様に感謝申し上げます。BTSは充電の時間を経て、より健康で素晴らしい姿でファンの皆様の愛に応えていきます。 ありがとうございます。
二回目の公式長期休暇時のお知らせ(「デビュー以来初めて、年末年始を家族と過ごす」が衝撃的) 蓄積されたメンタルケアの影響 こういった、初期から寄り添ったメンタルケアは、メンバーが自然と会話の中でカウンセラー(メンタルコーチ)の言葉を出したり、先述した通り互いに「メンタルケアの役割」を施したりする態度に現れています。 個人的には、ジン君のゲーム実況中の脊髄反射的な発言にも、カウンセラー人格が出ているような気がしていますw
この、ジン君がジン君に語り掛けてる時の人格ってどこから来てるんだろ。会社のメンタルケアの人かなw
「【音楽生成AI】ジン君のゲーム実況が面白過ぎて歌った【SUNO】」より 個人的に、グクは最も若い上にライブ配信頻度が高く、人気が高いが故にファンも色々いる、と心配な要素が揃っていたのですが、DAZEDのインタビューでファンとの関係についてはっきりした指針を持っていることがわかり、ホッとしました。 Weverseライブも、事務所の人がいないとダメだそうです(たまに怒られるって言いながらやってるの見ますが……😇)。最初は引いていた私も、こういったことを知ったおかげで、その後は楽しめるようになってます。
これは私の勝手な想像ですが、こういう自他をきっぱり分ける視点は、アイドル自身の中からだけだとファンへの愛着に流され、なかなか出てこないように思います。 ファンに対しても自分に対しても第三者であるカウンセラーから、「こういう考え方もある」と提示された経験があるのではないか、と想像しています。
また、彼らが誰一人欠けることなく、第一線で10年以上働き続けることができていることからも、メンタルケアによる効果を読み取れるように感じられます。 初期の窮状やバッシングから、国家の威信を背負った国際的なプレッシャー、兵役を巡る官民を巻き込んだ騒動まで、バンタンが経験してきた出来事は、普通ならどこで誰が潰れていてもおかしくありません。
まとめ 話を総合すると、HYBEはカウンセリングを含め、BTSメンバーのメンタルをサポートするための体制を、初期からずっと用意しているようです。また、練習生に対しても、社会化トレーニング、メンタルケア、体力管理を含む全人的な成長支援を行っています。
自身の葛藤や苦しみを押し殺すのではなく音楽で表現し、「LOVE YOURSELF」シリーズなどでメンタルヘルスの問題についてオープンに発信するBTSの姿勢は、多くの人の共感と感動を呼び、国境や人種を越えて愛される理由の一つになったように思います。 そんな彼らを支えている柱の中には、会社が提供するメンタルケアやサポート環境があるのではないでしょうか。
BTSが良い先例となり、K-POPアイドル業界全体にポジティブな影響を与え、アーティストたちの精神的健康が守られるよう、願ってやみません。
関連記事 HUFFPOSTの記事が非常によくまとまっていたので、是非ご一読ください。この記事自体が、メンタルヘルスに関連する話題のリンク集みたいになっていて、とても読みごたえがあります。
作詞作曲を担当することが多いSUGAは、「男らしさ」とメンタルヘルスを関連づけ、こう語っている。 「男らしさというものを、特定の感情や特性によって定義する文化がありますが、僕はそういった表現が好きではありません」 「男らしいって、一体どういう意味なのでしょう?(中略)多くの人は、『弱い人間だ』と思われたくないがために、弱っていても大丈夫なふりをしてしまう。それは間違っていると思います。体調が悪くても、誰もあなたのことを弱い人間だとは思いません。メンタルのコンディションについても、そうあるべきではないでしょうか。社会はもっと理解を示すべきです」
HUFFPOST「BTSに学ぶ、メンタルヘルスとの向き合い方。ケアを大切にする彼らは「自分自身を語ろう」と呼びかける」より