自分の言動や判断に大きく影響を与えているもの【坊さん日記017】
「自分がなぜああした言動をとったのか」「なぜあの時にああいう判断をしたのか」。
こうした自分の言動や判断について、説明できることもあるが、説明できないこともあるだろう。
また、「このことに対して自分はどう考えるか」「今どんな思いでいるか」といった自分の考えや思いについても、説明できることもできないこともあるだろう。
我々の言動や判断、考えや思いは、様々な要素が絡み合って成立している。
そのため、いかに自分のことであっても理解が難しいことも多い。
本日は、自分の言動や判断、考えや思いに影響を与えている可能性のあるものとして「適度な距離間」について考えてみたい。
私自身においては、自分の言動や判断、考えや思いについて、「適度な距離間」という軸で考えてみると、かなりのことが理解可能、説明可能になった。人は理解や説明ができるところまで言語化できると、悩みやストレスがかなり緩和される。
そしてまた、人が抱える悩みやストレスの多くは、人間関係に関するものであることを考えてみても、言語化できることはとても重要だと思われる。それはつまり、言語化できることで、人との関係性が良くなったり、コミュニケーションが円滑にいくようになるからである。
人は言語化できることで、自分が何を思っているのかを精度高く伝えることができ、相手の思っていることを咀嚼して理解できるようになる。このように自分への理解においても、相手との良好な関係性づくりにおいても、言語化できることはとても重要だと思われる。
そこで、自分の言動や判断、考えや思いについて、私の場合かなり理解可能、説明可能になった「適度な距離間」という軸について、考えてみたい。
「適度な距離間」という軸でもって考えることで、自分自身についての理解や、相手との関係性についての理解が深まることの補助となれば幸いである。
では、具体的な事例を交えながら、「適度な距離間」がどのように人の言動や判断、考えや思いに影響を与えているかについて考えてみたい。
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