信心が救われていく因となる【歎異抄から人生を考える】#004
浄土真宗で大切にされている『歎異抄』(たんにしょう)という書物がある。人間の常識を覆すような鋭い言葉の数々が綴られ、読み進むにつれ、我々のもつ常識や価値観が揺さぶられていくような感覚を覚える書である。
そこに扱われているテーマは、善悪や人間の本質、生と死の問題などと深い。
時代を超えて問題となる、普遍的な内容がそこに記されている。『歎異抄』を通して、人生とは何かについて考えてみたい。
本日は、『歎異抄』シリーズの4回目。『歎異抄』の「第一条」である信心正因章(しんじんし