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絶景の島国マルタの有名料理!うさぎ料理「Fenkata(フェンカータ)」をマルタっこと一緒に作ってみたら絶品だった。

新年明けましておめでとうございます。

2020年はみなさんにとってどんな一年だったでしょうか。

2021年もnoteを通じて出会うみなさまと新しい気づきやワクワクに出会える素敵な一年にしたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。



さて、新年一本目の記念すべき記事は書いている私もワクワクが止まらない!

地中海のおへそに浮かぶ絶景すぎる国・マルタ共和国出身の旦那様の大好きな
マルタの伝統料理・うさぎシチュー「Fenkata(フェンカータ)」を日本で作ってみたよ!レポートでございます。

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マルタ・コミノ島の絶景をペタリ。


2020年はCOVIDの影響でマルタにも帰れず、バリ挙式は延期、イギリスでのクリスマスホリデーも中止になってしまい落ち込み気味だった私たち。

何か気分が上がることをおうちでできないかな?と考えていたところ

そうだ!ずっとやってみたかった日本産ウサギでマルタのウサギ料理を作ってみよう!

さすが食いしん坊カップル!

というわけで、親友のマルタっこゴーちゃんと旦那のJと一緒にFenkata(フェンカータ)祭りの開催です!


マルタ料理?

うさぎ料理??

。。美味しいの???

。。。日本で作れるの???




はい!とーっても美味しく、ご家庭で調理いただけます。

マルタに旅行されたことがある方は「うさぎ料理食べたよ!」という方も多いと思います。
あちらでの素敵な旅の思い出が蘇る懐かしい味間違いなしです。

透き通るエメラルドグリーンと深いブルーの交錯する海、美しい中世の街並み、肌にジリジリ焼き付ける日差しとどこまでも蒼い空。
美しいマルタの記憶が蘇ります。

是非こちらのレシピを参考に、ご家庭で再現いただけますれば幸いです。


それでは早速ご紹介します!


1. マルタ人はどんな時にウサギ料理を食べるの?

マルタ聖ヨハネ騎士団がヨーロッパ各地を訪れ、フランス・スペインの影響を受け国に持ち帰り繁殖をはじめたことが、マルタでうさぎが国民的料理になった始まりだと言われています。

16世紀、庶民が手軽にプロテインを取れる食材として親しまれ、現在でもその名残から伝統料理として親しまれています。

マルタ語でうさぎは「Fenek(フェネック)」です。

Jに「マルタっこはどんなときにうさぎを食べるの?」と聞いたところ、ちょっとしたお祝いごとの時に食べることが多いそうです。

例えば、誰かの誕生日、家族みんなで集まるとき、会社の送別会など
日本人「よーし!今日は焼肉だ!」「うぇーい!」
みたいな感じ=マルタ人「うさぎ食べるよ!」なときだそうです。笑

マルタの人は、家族や友人、大切な人との絆をとっても大切にします。

マルタっこにとってうさぎ料理はただの食事ではなく、彼らの文化を代表する愛されフードなんですね。

Jの実家では食用のうさぎを飼育しているので、ウサギの日は捌くところから始まります。
生きたものの命を頂くので、その命に感謝して、みんなで全部美味しくいただきます。

私もマルタに行きうさぎ料理を食べるまでは、かわいいウサギの印象から「ちょっと可哀想だな。」と思うところがありました、が、今は美味しさの虜です。

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2. 日本産ウサギ肉どこで買えるの?

Google検索で見つけました。

国産・うさぎを検索したところ、

長野県産うさぎを冷蔵でご用意いただける「肉の鈴木屋」様にお願いさせていただきました。

ウェブ上ではうさぎ肉は売り切れとなっていたので、メッセージにて連絡させていただき、冷蔵で郵送いただきました。

捌いていただいたうさぎは無駄にすることなく、丸々一匹、ボディだけでなく頭からレバー&ハツまで全て美味しくいただきました。


3. 材料(4人前)

【下準備】※前日にやって一晩寝かせてね。

・うさぎ  一羽(頭も含む)
・白ワイン 200ml
・ローレル 1枚
・タイム  適量
・塩・胡椒 適量


【FENKATA(フェンカータ)用】

・ニンニク 4カケ(皮を剥き、潰す)
・玉ねぎ  1個(みじん切り)
・ローレル 2枚
・グリンピース 200g(冷凍&缶詰OK)
・Polpa(ポルパ)トマト缶 1缶(400g)
・トマトペースト 大さじ2
・にんじん 1本(イチョウぎりスライス)
・赤ワイン 400ml
・赤唐辛子 1本
・塩・胡椒 適量
・オリーブオイル 大さじ2

※素揚げ用のオイル 100ml~200ml

【調理用具】

○つけ置きする大きめのボール(タッパ・ジップロックでも可)
○素揚げ用の鍋
○煮込み用の大鍋(オーブン可だと楽チン)



4. 作り方(仕込みは前日に。料理時間目安:3−4時間)


【前日に仕込み】

1. うさぎ肉についた余分な脂(白い部分)を削ぎおとします。 

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2. トリミングしたうさぎ肉をこぶしくらいの大きさにカットします。頭は二つに割ります。

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3. 白ワイン、ローレル、タイム、塩・胡椒にうさぎ肉を漬け込み下ごしらえ完了です。
  冷蔵庫に保管して明日を待ちます。

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【FENKATA(フェンカータ)当日】

1. 調理を始める2時間前にうさぎ肉を冷蔵庫から取り出し、常温に戻します。

2. 野菜の下準備をします。
  ニンニクをスライス、玉ねぎをみじん切り、にんじんをイチョウ切りのスライス

3. 煮込み様ソースから作ります。
  オリーブオイル大さじ2を煮込み用の大きな鍋に入れ温め、スライスした ガーリック半量を入れ香りを出します。
  ダイスオニオンを加え、ブラウンになるまで炒めます。

4. ローレル、グリンピース、Polpa(ポルパ)トマト缶
  トマトペースト、にんじん、赤ワイン、赤唐辛子を加え煮込みます。

5. 軽めに塩コショウをし味を整えたら、ソースの3分の1ほど量が減るまで蓋をせず煮詰めます。


6. 素揚げに取りかかります。
  キッチンペーパーでうさぎの水分を切ります。
 ※ 漬け込んだ白ワイン・ローレル・タイムは捨てないで下さい! 

7. 素揚げ用の鍋でオイルを温めます。
 揚げ焼き程度の少なめのオイルで揚げてください。

8. オイルがしっかり温まったらうさぎを揚げていきます。
  お肉の大きさにもよりますが、片面6-8分ほどかけてしっかりあげます。
  片面がこんがり茶色にあがったところで肉をひっくり返します。
  その際に漬け込みで使ったローレル・タイム、ガーリック半量を入れます。

9. 両面しっかり焼き色が着いたら、キッチンペーパーで揚げ油を取り除き、漬けこみで使った白ワインを半量入れ、蓋をし3分ほど蒸し焼きにします。

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10. 9の素揚げしたうさぎ+うさぎジュースが出た白ワインも全て、トマトベースの煮込み鍋に入れます。

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(写真はうさぎ3羽分です。笑)

11. 沸騰するまで中火で、沸騰したら弱火にし10分ほど煮込みます。
  味見をし、塩コショウで味を整えて下さい。
  この後しっかり煮込みに入るので、薄味で大丈夫です。

12. オーブン可の場合、110度のオーブンで2時間じっくり煮込みます。
   または、コンロのトロ火で2時間煮込みます。

   煮込みの最中にかき混ぜすぎるとうさぎ肉がバラけてしまうので、
   優しく数回だけかき混ぜる用にしてくださいね。


最後に、大切なひととテーブルを囲み、美味しいワインを準備したら完成です!

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タダーーーーーーン!!!!

うさぎシチュー「Fenkata(フェンカータ)」の完成でございます。


トマトの美しい赤が、マルタのキラキラ眩しい太陽の恵みのようで、見た目に美味しさが伝わってきますね。

肝心のお味は、うさぎの旨味が溢れ出したリッチなコク、トマトの甘みが味わい深いスープ、口の中で美味しさ爆発です!

お世辞でなく、レストランシェフ超え!唸る美味しさ!

うさぎのお肉は?というと、鶏肉より脂っぽくなくさっぱりした味わいで食べやすいすが、うさぎらしいジビエの旨味が味わい深さを生み出していてとっても美味です。

うさぎ肉は筋肉質なお肉なので、豚肉のようにしっかりとしたかみごたえがあります。ですので、シチューのような煮込み料理がぴったりなんです。

1点!うさぎはたくさんの小骨があります。
よく噛んで、間違って飲み込んでしまわないように気をつけてくださいね。
小さなお子さまには、ももや足などの小骨が少なく食べやすい部分がおすすめです。

シチューにポテトを入れて煮込むレシピや、マッシュポテトの付け合わせも人気ですが、
私はカリカリのローストポテトと付け合わせが一番お気に入りです。


5. Fenkata(フェンカータ)は実は3度楽しめる⁉︎


3回楽しめる⁉︎とはどういうことなのでしょうか。

実は、1. 素揚げ、2.煮込み肉、3.煮込み肉をバラしてパスタソース と
3回違った味わいを楽しむことができるんです!

ですので、多めの量を大きなお鍋でたくさん作るのがおすすめです!

この日Fenkata祭りではうさぎ3羽を料理しました。


待ちに待ったうさぎ料理!

マルタっこJとゴーちゃん、テンションが最高潮です。

作る、歌う、味見する、ダンスする、味見するのエンドレスリピートで大忙しです、可愛い陽気なマルタ人。

まず、ランチで素揚げを楽しみました。
うさぎ本来の味を味わいます。

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これです、この味(ハート)


そしてディナーに、2時間しっかり煮込んで、骨からお肉がほろほろ取れる絶品シチューを頂きました。

お皿に残ったスープも、パンにつけてしっかり最後までうさぎの旨味を味わいます。



そして最後は、〆パスタです。笑

パルミジャーノチーズも振りかけて、あますところなく頂きます。

太めのスパゲッティーでも、ショートパスタでも、煮詰まってトロトロになったシチューが絡み絶品です。

締めまで辿り着けないよ!そんなあなたも大丈夫です。

冷蔵庫で一晩寝かせて、次の日のお昼に食べると、寝かして味がより丸くまるやかになったソースが、今までに食べたことない美味しいトマトベースのラグーパスタに格上げしてくれます。



いかがでしたでしょうか。

日本の食卓にはあまり馴染みのないうさぎ肉、そして、日本から遠く離れた地中海の島国マルタ共和国。

こちらの記事を通して、少しでも多くの皆さんに何かワクワクする気持ちをお伝えできれば、とても嬉しいです。


今回のシェフ、日本在住マルタっこのゴーちゃん&Jに、たくさんの感謝と大きな拍手を送りたいと思います。

ありがとう!


二人があーでもない、こーでもないと言いながらとっても楽しそうにマルタ料理を作る姿を見ているだけで、マルタの家族を思い出す温かい幸せな気持ちになりました。

ありがとう!最高!

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Jと私たちの大親友で日本のマルタファミリーでもある、料理上手で陽気なマルタっこゴーちゃん。
本職はLEDカメラを駆使したビデオグラファーでとっても芸術肌のすごい人!


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最後までご覧いただきありがとうございました。

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